なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(435)

船越通信、№435 2019年11月10日 北村慈郎

・   3日の日曜日は11月第一日曜日でしたので、船越教会では毎年永眠者記念礼拝があります。帰天者の遺族の方にはこの日の礼拝の案内を差し上げていますが、今年は5名の関係者の方々が礼拝に出席しました。私が2011年に船越教会で牧師として働くようになってからは、永眠者記念礼拝の讃美歌の一つに必ず讃美歌21-385番「花彩る春を」を歌うようにしています。中にはこの讃美歌の歌詞は、少し情緒的すぎないかというご意見を持つ方もいるかもしれませんが、帰天者一人一人への追悼の思いと帰天者と礼拝参加者とが信仰において今も一つであることを、この讃美歌の歌詞は良く表現しているように思うからです。その歌詞を下記に記しておきます。

・   1、花彩る春を この友は生きた/いのち満たす愛を 歌いつつ。/悩みつまずくとき、この友の歌が/私をつれもどす 主の道へ。//2、緑もえる夏を この友は生きた、/いのち活かす道を 求めつつ。/悩みつまずくとき、この友のすがた/私をふりかえる 主の道で。//3、色づきゆく秋を この友は生きた、/いのち 他人のために 燃やしつつ。/悩みつまずくとき この友は示す/歩みつづけてきた 主の道を。//4、雪かがやく冬を この友は生きた、/いのちあたためつつ やすらかに。/この日、目を閉じれば 思いうかぶのは/この友を包んだ 主の光。

・   礼拝後昼食を共にし、歓談の時を持ちました。皆が散会してから、私は次週の準備と共に11月23日に予定しています神奈川教区の「沖縄キリスト教団と日本基督教団との合同50年を憶えて、合同の実質化を目指す集会」(以下「合同」50年集会)の印刷物の準備をしました。私がその集会の講師との連絡を取っている関係で、講演レジュメ・資料と当日のプログラム冊子の準備をすることになったからです。講演レジュメ・資料の原稿(A420ページ)はデータで講師から私のところに送ってもらっていますので、それをパソコンのプリンターで紙原稿にし、それをリソグラフ印刷機で当日の人数分用意するのです。この日は後リソグラフ印刷機で印刷すればよいところまで準備できました。当日のプログラム冊子は、まだ確認しなければならないところが残っていますので、来週準備することにしました。そして午後3時過ぎに船越教会から鶴巻に向かいました。

・   5日(火)午後4時から教区事務所2階で「合同」50年集会の実行委員会がありました。私も実行委員の一人ですのでこの委員会に出席しました。この集会は去る6月末に開催された教区総会の決議に基づいて行われますが、すでに日程と場所が決まっていました沖縄交流委員会が毎年行っています合同問題協議会と別々にではなく一緒に行うことになりましたので、「合同」50年集会と沖縄交流委員会の合同問題協議会それぞれのめざす目標に微妙なずれがあって、なかなか難しいところがあります。今回の「合同」50年集会は、昨年度の沖縄交流委員会の合同問題協議会の内容からしますと、開会礼拝説教者と講演講師を「合同」50年集会にふさわしい人を選んで、後は昼食と交わりは沖縄交流委員会の昨年度の合同問題協議会のものを踏襲する形になっています。昼食には沖縄の食べ物が、交わりの時には沖縄の踊りや三線奏者による音楽が用意されます。開会礼拝説教者や講演講師は早めに決まりましたので、説教者や講師との打ち合わせをすれば、後は当日を待つだけです。「合同」50年集会でもそれはすでに大分前に終えています。ここ2回ほどの実行委員会での話し合いは、ほとんど「昼食と交わり」についてです。それも今回の実行委員会で終わり、後は委員と協力者の方々が、前日と当日早目に会場に行って、昼食の食べ物やお菓子飲み物の準備をすることになります。「昼食と交わり」のコンセプトは、おそらく「沖縄を味わう」とか「沖縄を楽しむ」という沖縄体験にあると思われます。それに対して「合同」50年集会の主旨は、「『合同』50年を憶えて、合同の実質化を目指す」というところにあります。今回の「合同」50年集会にはこの二つのコンセプトが混在しているところがあって、私自身はいささか心配しています。けれども、沖縄体験を求めて「合同」50年集会に来た方が、「合同」問題とその実質化という問題提起に触れて、「合同」問題の大切さに気づいてくれるかもしれませんので、私は実行委員の一人としてこの二つのコンセプトの混在を容認しています。

・   この「合同」50年集会実行委員会の後に11月の常置委員会がありました。この日の常置委員会では来春神学校卒業予定者4名とキリスト教主義小学校で聖書を教えています神学校卒業者の方の5名の教団補教師試験受験志願者の面接がありました。この場合それぞれの方の所属教会牧師の推薦が必要ですので、5人の方々の所属教会牧師が志願者5人それぞれの後ろに座って面接が始まりました。補教師試験は信徒から教師になるためには、教団の場合志願者は必ず通らなければなりません。この面接でほとんどの志願者は、その人が教師をめざす理由、つまりそれぞれの召命感を話します。神奈川教区の場合、前もって志願者には「教区形成基本方針」が送られていて、面接ではその感想も加えて話してほしいと議長によって促されますが、志願者は召命感のみで「教区形成基本方針」を読んでの感想には触れない方も多いのです。今回も「教区形成基本方針」を読んでの感想を話したのは一人で、後の四人の方は言いませんでした。そこで、私は発言して「教区形成基本方針」の感想を述べなかった4人の方に一言ずつ語ってほしいと申し上げましたが、それに応えて話してくれた人は1人だけ一言話してくれただけでした。その他に神奈川教区内の諸教会・伝道所の台風による被災状況の報告が議長からありました。台風15号、19号で川崎戸手教会をはじめ被災した教会も多いようです。その実態が分かり次第、必要ならば教区として募金活動を行うことになるということでした。