なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(457)

船越通信、№457 2020年6月28日 北村慈郎

・   21日の日曜日の船越教会の礼拝には、若いオルガニストのAさんが出席してくれました。Aさんは今年2月11日にお母さんと鶴巻に千賀を見舞ってくれることになっていました。ところが、その前日から千賀の体調が悪化し、千賀の方からお見舞いをお断りしました。千賀は2月11日早朝にストーマから出血して、救急車で癌の治療を受けていました東海大学病院に緊急入院して、2月末には緩和病棟のある鶴巻温泉病院に転院し、3月3日に帰天しました。そのこともあり、また一人になった私を気にかけて下さり、Aさんはこの日わざわざ船越教会の礼拝に来てくれたのです。突然でしたが、前回来てくださったときと同じように、ご本人から申し出て下さり、礼拝の奏楽をしてもらいました。コロナのこともあり、大きな声で讃美歌を歌うことはできませんでしたが、ヒムプレーヤーによる奏楽とは違って、Aさんの奏楽で讃美歌を気持ちよく、心を込めて歌うことができました。感謝です。礼拝後、この日は役員会がありましたので、しばらく近況報告をお互いにし合ってから別れました。

・   みなが散会し、Nさんが用意してくださった昼食をいただいた後、2020年度のはじめての役員会を開きました。通常ならば4月に教会総会があり、5月から新年度の役員会が始まりますが、今年はコロナの自粛で礼拝を休止していましたの、5月の役員会は行えませんでした。役員会では、⓵まず報告として礼拝出席者(教勢報告)と4月5月の会計報告を承認。次に協議に移り、役員の役割担当の件を扱い、14日の教会総会後に選ばれた4人の役員の中で役割担当を決めておきましたが、この日の役員会でそれを確認し議事録に残すようにしました。21日(日)週報の報告欄に記載している通りですが、地区委員だけ決めていませんでしたので、Hさんにお願いしました。②次に総会で指摘された数値の訂正箇所の確認をして、総会で承認された2019年度決算報告、2020年度予算案を確定しました。その上で2020年度教会定期総会議事録を承認しました。その際、会計担当より、「牧師退職積立金」について、2020年度予算では「54,000円」になっているが、目標額は「150,000円」なので、皆さんのご協力をお願いしたいとの発言がありました。③今年度の第一回「人権と平和を考えるDVD鑑賞会」を9月13日(日)に行い、「9条を抱きしめて~元米海兵隊員 アレン・ネルソンが語る戦争と平和~」(50分)を上映することにしました。新型コロナウイリス感染の情況を見ながら、さらに今後の上映作品についても考えていくことにしました。⓸会堂使用の件として、7月19日(日)夕方~20日(月)朝、ピ-スサイクルが使用することを認めました。以上が主な協議事項です。

・   役員会が終わった後、教会のプロパンガスの設置場所に地蜂が直径6~7センチの巣をつくっていましたので、私は長そでのシャツを着、ビニール手袋をして、蜂に刺されないようにして、二枚にしたビニール袋をもって捕獲を試みました。地蜂の巣には10匹くらいの地蜂が群がっていましたが、一匹も逃げ出すことなく、捕獲は成功しました。つぶすのがかわいそうになって、地蜂の巣が入ったビニール袋の入り口を結んで蜂が逃げ出さないようにして、それを紙袋に入れて、他のごみと一緒に、火曜日の生ごみ配収の時に捨てるつもりで鶴巻に持ち帰りました。鶴巻に帰って地蜂の巣の入った紙袋をリビングのごみ入れに放り込んでいましたが、気になって紙袋を開けてみると、二枚にしたビニール袋を破って、一匹だけでしたが、地蜂が飛び出し、居間を旋回しはじめました。殺すのがかわいそうなので、その地蜂を何とか居間のガラス戸の外に逃がしました。大分たってリビングのガラス戸を開けました。その後しばらくして込み入れの地蜂の巣の入った袋をのぞくと、巣を求めて来たのか、逃がしたはずの一匹の蜂が袋に入った巣のところにいるではありませんか。再びその一匹の蜂を外に逃がし、巣の入った紙袋を、ベランダの植木鉢のところに置きました。23日火曜日の朝ゴミ出しのために、地蜂の入った紙袋のあるベランダにいくと、そこに逃がした蜂がまたいるではありませんか。地蜂の巣を袋から出してどこかに捨てようかと思いましたが、蜂がどなかたに悪さをしても困るので、心を鬼にして生ごみと一緒にゴミ出しして捨てました。ところが、26日金曜日にもリビングの開いたガラス戸の部屋側のガラスにあの逃がした蜂がいるではありませんか。私はその蜂をまた外に逃がしましたが、大分弱っているように見えましたので心配です。巣をつくって子孫を増やすという蜂の本能的な行動に、一匹の蜂が見事に従っていることを目の当たりにして、地蜂の巣を捕獲したことに、ある種の後ろめたさを覚えつつ、私は感動させられました。

・   6月23日は沖縄慰霊の日でした。23日の沖縄全戦没者追悼式で朗読された平和の詩「あなたがあの時」(沖縄県首里高3年の高良朱香音さん作)の一節を引用しておきます。「あなたがあの時/あの人を助けてくれたおかげで/私は今 ここにいる//あなたがあの時/前を見続けてくれたおかげで/この島は今 ここにある//あなたがあの時/勇気を振り絞って語ってくれたおかげで/私たちは 知った/永遠に解かれることのない戦争の呪いを/決して失われてはいけない平和の尊さを//ありがとう//「頭 気をつけてね」/外の光が私を包む/真っ暗闇のあの中で/あなたが見つめた希望の光/私は消さない 消させない/梅雨晴れの午後の光を感じながら/私は平和な世界を創造する//あなたがあの時/私を見つめたまっすぐな視線/未来に向けた穏やかな横顔を/私は忘れない/平和を求める仲間として」。この詩の「あなた」は「特定の人ではなく、聞かせててもらった体験談などから想像した『あなた』」で、作者は「これまで体験者に寄り添う受け身の姿勢だったが、自身の立場から沖縄戦を振り返り、彼らに何を伝えられるを考えた。『悲惨な時代を生き抜いた人たちの気持ちが、少しでも楽になれば。真っすぐに届いてほしい』」と言っていす。この日私は家で過ごしました。