なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(470)

船越通信、№470 2020年10月11日 北村慈郎

・  4日の日曜日は、礼拝後何時もより早めに散会しました。私も来週の準備を済ませ、12時42分のバスで梅田から追浜に出て、追浜駅から京急に乗りました。ところが、黄金町駅で人身事故があり、横浜―上大岡間が不通ということで、横浜方面に行く人は上大岡で地下鉄に乗り換えるよう、車内放送がありました。そこで上大岡で下車し、お昼が未だでしたので、ラーメン屋さんでラーメンを食べてから、地下鉄の改札に行きました。改札付近は京急からの振り替え乗車する人が多く、地下鉄のホームでは横浜方面が大分混雑していました。そこに湘南台行きの地下鉄が来ましたので、私はそれに乗り、湘南台から小田急に乗り換えて、相模大野経由で鶴巻温泉まで来ました。こちらの方が時間は少しかかりますが、横浜駅での京急から相鉄への乗り換えと海老名での相鉄から小田急への乗り換えでの混雑からしますと、湘南台も相模大野も十分社会的ディスタンスを取れましたので、気分的には楽でした。しかし通常船越教会から鶴巻のマンションまで2時間かかりますが、この日は途中ラーメン屋によったとは言え、3時間強かかってしまいました。

・  6日(火)は午後6時から蒔田教会で常置委員会がありました。私は鶴巻を午後2時過ぎに出て、日曜日船越教会の私のパソコンにUSBを付けたまま帰って来てしまいましたので、USBを取りに船越教会に寄ってから常置委員会に出席しました。船越教会に来ましたら、昇降機の楽ちん号のカバーがなく裸のままでした。誰か教会に来ているようなので、玄関に入る前に声を掛けてから入りました。実は過日やはり忘れ物を教会に取りに来た時、Hさんが中にいたのですが、声を掛けずに私が入って行ったものですから、Hさんを驚かせてしまいました。そういうことがあったものですから、今回は声を掛けてからにしました。中にはNさんがいらして、楽ちん号のカバーの修理をして下さっていたようです。いつもながらNさん、ありがとうございます。パソコンからUSBを取って、Nさんと一言二言言葉を交わしてから、梅田のバス停に子供たちが3名とお年寄りが一人いましたので、私もバスで追浜に出て、蒔田教会に行きました。常置委員会は午後6時からはじまり、コロナの関係で各地区・各部各委員会の口頭での報告は割愛していますので、役員会報告の後すぐ議事になります。この日の議事の中に「寿地区センター副主事就任承認の件」がありました。8月の常置委員会で議案ではありませんでしたが、この件について私が説明し、常置委員会として非公式ではありますが、実質的に承認されていました。前回の船越通信にも書きましたように、今回寿地区センターの副主事に就任する方が教職ではなく信徒なので、雇用契約書を作成し、社会保険と共に雇用保険も加入することが求められていました。常置委員会では私がその点についてはすべて寿地区センターとして行っていることをお話し、この件の承認をお願いしたところ、賛成多数で常置委員会の承認を得たわけです。常置委員会は午後7時15分過ぎに終わりました。その後常置委員会の出席者数名と言葉を交わし、地下鉄蒔田から横浜に出て、海老名経由で鶴巻に着いたのは午後9時頃でした。

・  最近散歩中によくキンモクセイの匂いを嗅ぎます。そのキンモクセイの匂いを比喩にした東京新聞10月7日朝刊の「筆洗」というコラムを読んで感心しました。ここに紹介させてもらいます。

・  「十月になってキンモクセイの甘い匂いが濃くなってきた。別名に「九里香」。春先の沈丁花が「七里香」なので、キンムクセイの方が二里分、香りが強く遠くまで届くということか。秋も深まってきた。▼キンモクセイの強い匂いに菅政権を連想すると書けば、無粋者と叱られるかもしれぬ。内閣支持率は七割を超える調査もあり、高いらしい。発足直後の政権に対する世間の期待は大きい。▼なるほど、キンモクセイのような甘い匂いがする政策も打ち上げている。コロナで冷え込んだ経済活動を刺激する一連の」事業はかなりお得で、利用者には好評らしい。携帯電話料金の引き下げにも取り組むという。不妊治療支援の拡充もありがたい▼その陰でいやな臭いも漂う。日本学術会議の問題である。政権の気にいらぬ学者をメンバーに加えることを拒否し、その理由さえ説明できない。キンモクセイで世間の鼻をごまかし、学問の自由、言論の自由を脅かしかねない「腐臭」に気付かせぬようにしているとは言い過ぎか▼匂いの実験によるとネズミはどんなに食欲をそそる匂いの中にいても、ひとたびネコの匂いを嗅ぐとその場を離れるそうだ。ネズミの鼻だけは働かせておいた方がよさそうである」。

・  真偽を見分ける感性を磨き、学問の自由・言論の自由(思想信条の自由)を抑圧する政権の危険性を見極め、きちっと批判していきたいと思います。東京新聞には時々「辺野古・高江リポート」という形で琉球新報の記事が紹介されています。10月6日の記事には、コロナのために3月から中止していた毎月第一土曜日にキャンプ・シュワブゲート前で行われる「県民大行動」が再開し(主催者発表約七百人参加)、その「集会では、新基地建設への抗議にとどまらず、日本学術会議が推薦した新会員候補六人の任命を菅義偉首相が見送ったことを厳しく批判する声も相次いだ。前名護市長の稲嶺進さんは『学者や研究者までも意のままに動かそうとするこの国の未来はない。沖縄から変えていくという強い決意を示そう』と力強く呼び掛けた」。また、「集会の最後には、沖縄平和運動センターの山城博治議長が『県民の勇気、決意は揺るがないことを発信しよう。新内閣が強権を振るおうとも沖縄は不屈だ』とあいさつした」とありました。この記事には「1日に防衛局が高さ3.1メートルまでの埋め立てを完了したと発表した辺野古側海域の区域では、作業員らがポンプ車から護岸の型枠に生コンを流し込むような作業が確認された」ともありますので、あの穏やかで美しい辺野古の海がますます復元困難な状況になっていると思われます。悲しみと怒りを覚えます。山城さんがいつもおっしゃっているように、「諦めなければ負けることはない」との信念を再確認させられています。