なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(524)

船越通信、№524 2022年7月17日(日)北村慈郎

 

  • 9日(土)は13:30~15:45、支援会の第三回全国Zoom懇談会があり、予定では桜木町駅前のホテルの一室をリモート用に借りて、関田先生と共にこのZoom懇談会に参加することになっていました。しかし、先生が5日(火)に入院されましたので、ホテルはキャンセルし、鶴巻の私の部屋でZoom懇談会に参加しました。7日(木)午後に電話で関田先生からZoom懇談会の挨拶でお話しする内容をお聞きしていましたので、9(土)のZoom懇談会では、讃美歌「主われを愛す」1番を歌うことと共に、それを私が代読しました。その内容はほぼ以下の通りです。(先生は後日退院されました)。「①先日の神奈川教区総会において、石橋議長は、「戒規は処分ではなく、信仰指導である」と言われたが、もしそうであるとすれば、教団議長は、教団の牧師に対する牧会的配慮をもって臨むべきではないか。しかし、一度も当事者と会うことなく、当事者が質問を出しているのに一切答えず、規則を変えてまで、当事者を無視して戒規免職を決定した。それがどんなに非道なものであるか。一回でも北村牧師と会おうとしなかったのか。②「教団は教区に仕え、教区は教会に仕える」という建前があるのに、神奈川教区が3回にわたって、北村牧師の免職撤回の教区総会決議議案を教団総会に出しているのに、それを黙殺するのは教区に対する配慮が全くないに等しい。教団総会できちっと教区総会決議議案に対応してもらいたい。教憲教規を教区は無視していない。この点では、むしろ教団が教憲教規を無視しているのではないか。③今後のことについて教団議長として誠意を見せてくれるなら、教師委員会、神奈川教区常置委員会、北村牧師による特設委員会を作って、時間をかけて審議してもらいたい。東神大機動隊問題では、教団総会の反対決議を教団総会で覆している。教団総会議長の責任において、特設委員会を作り、そこで教団の北村牧師戒規免職決定を再検討してもらいたい。④そうでなければ、神奈川教区は北村牧師免職撤回議案を今後も提出し続ける」。その後紅葉坂教会の谷口尚弘さんから、以下の私の戒規免職処分のプロセスについて、プロジェクトによる丁寧な発題がありました。
  • 紅葉坂教会が1999年3月総会で教会規則8条(聖餐には洗礼を受けた者が与る)を削除し、開かれた聖餐執行を決議したところから、私の教師退任勧告、常議員会による教師委員会への私の戒規執行申し立ては教憲教規違反という教団総会議案の可決により、当時の山北議長の要望で紅葉坂教会役員会との話し合いで、山北議長は「戒規によって脅すことはしないから、紅葉坂教会は開かれた聖餐の旗を振らないでくれ」と言われ、両者合意。しかし、その後の信仰職制委員会への諮問と答申によって、教師委員会は戒規の内規を改訂して、教会役員会か教区常置委員会による提訴という旧内規の戒規申し立て者を限定する部分を削除し、個人による申し立ての道を開き、常議員7名による私への戒規申し立てを受理し、最終的に私を戒規免職処分とした。その後私は上告し、私を教師委員会に戒規執行を申し立てた常議員7名と私自身も加わった常議員会で選任された最終審判委員会による審議の結果、教師委員会の免職処分を是とされ、私の免職処分が教団において最終的に決定した。その後の教区総会における問安使の雲然教団書記とのやりとりまで。
  • その後質疑応答と各地の報告を伺って、支援会の第三回全国Zoom懇談会を終えました。私なそれから鶴巻から船越教会に行きました。
  • 10日(日)は礼拝後何もありませんでしたので、早めに散会しました。その後後片付けをして、私もいつもより早めに船越教会から鶴巻に帰り、参議院議員選挙の投票を済ませました。
  • この週は、14日(木)の国会前辺野古新基地建設反対座り込みも、前夜に連絡があり、コロナ感染拡大と雨予報なのでお休みということでしたので、一週間どこにも出かけずに鶴巻で過ごしました。8日(金)に安部元首相銃撃事件が起こり、その犯人が、旧統一協会(現世界平和統一家庭連合)への母親の入信、全財産の献金による統一協会への攻撃が、統一協会と関係があると思われた安部元首相への銃撃につながったということで、私が朝見るテレビの報道番組では連日旧統一協会が取り上げられました。神奈川教区には現在も「世界平和統一家庭連合(旧統一協会等)対策委員会が活動しています。私のような直接救出活動に関わっていない者でも、何件か教会関係者のことで、教会員の方から相談を受けたり、お年寄りの教会員を訪問して、霊感商法の犠牲になっていることを知って、対応したことがあります。そのお年寄りの方は名古屋時代の教会員で、夫を亡くして一人で生活していました。教会の礼拝にはほとんど来られませんでしたので、私は数か月に一度のペースで訪問を続けていました。するとある時、「先生、奥の部屋に多宝塔があるのです」と告白され、夫が長い間病気がちで働けなかったので、彼女が生命保険の勧誘員をしで稼いで、老後のために蓄えていた貯蓄がほとんどなくなってしまったと言うのです。お聞きすると、自分が調子が悪い時に若い子が来て親切にしてくれたので、霊感商法に巻き込まれてしまったということのようでした。多宝塔を買う時は、その若い子数人に連れられて、一日で通帳をもって預金してある金融機関数件をはしごして、お金をおろしたというのです。1980年前後でしたが、私は当時名古屋中央教会のI牧師が救援の運動をしていましたので、I牧師にお願いしました。すると、救援に協力してくれる弁護士と旧統一協会側の弁護士が関係があったということで、7~8割のお金がその教会員に返還された。この問題を知ってから、私はお年寄りの息子さんに連絡をしていましたので、返還された時には、息子さんも関わっていて、その後に同じ問題は起きませんでした。統一協会を取り上げた報道番組の中で、自分も10年ほど統一協会員であったという金沢大学の哲学・思想関係の教授の方がコメンテーターの一人としてリモート出演していました。私もその方の本を1,2冊読んでいます。この方は、1980年ごろから1990年ごろまでの10年間統一協会員で合同結婚式にも参加したようですが、自分から脱会したそうです。今回の事件で旧統一協会(現世界平和統一家庭連合)の会員に対する目が厳しくなると思われるが、脱会する会員には太陽のように対処してほしいとおっしゃっていました。