なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(408)

      船越通信、癸苅娃検   。横娃隠糠4月14日   北村慈郎


・今日は棕櫚の主日です。今日から受難週です。イエスの受難と十字架の苦しみを想像し、何故イエス

苦しみ十字架死を受けなければならなかったのかを思いめぐらし、このイエスの受難と十字架死において

神が私たちに何を語ろうとしているのかに耳を傾けたいと思います。


・去る4月6日(土)には、午後紅葉坂教会で「北村慈郎牧師の免職処分を撤回し、ひらかれた合同教会

つくる会」(以下北村支援会)の第7回総会が開かれました。この会の前身は「北村慈郎牧師を支援す

る会」で、2011年11月に裁判に訴えた時に立ち上げました。2014年6月に最高裁で私の訴えが棄却されま

したので、その後現在の会の名称に変えて、北村支援会が継続しています。教団における私の戒規免職決

定が2010年9月ですから、それから8年半が経過していることになります。支援会ができてからでも7年以

上が経っています。免職以来2年ごとに開かれる教団総会には必ず私の免職撤回の議案が出ていますが、

現在まで審議されることなく、教憲教規違反の議案であるとの議長団の判断で門前払いになっています。

その間神奈川教区は私を常置委員会推薦の教区総会議員にしてくれていますし、船越教会でも代務者に関

田寛雄先生をお願いして、実質的に私が船越教会の牧師として働かせていただいていますので、日常的な

働きの中で困ることは殆どなく過ごさせてもらっています。一時期神奈川教区総会でも、戒規免職を受け

た私が教区総会議員や教区の委員会の責任を担うのは教規違反であるという理由で、私の議員資格を問題

にする発言が続いていました。時には総会開始から1時間くらいその議論が続いたこともあります。最近

の教区総会ではこの種の発言は出なくなっています。また、一度は私が船越教会の牧師ではないから、船

越教会の教師謝儀は代務者の関田先生への謝礼数万円だけが負担金からの控除対象で、北村の謝儀分は控

除対象にならないというので、財務から常置委員会に出された予算案の中で船越教会の負担金が大幅アッ

プにされました。増えたことがありました。これは常置委員会で問題にして、私の謝儀分も控除対象にな

ることになりましたが、こういう嫌がらせがいくつかあります。船越教会は神奈川教区の東湘南地区に属

していますが、東湘南地区の教師委員会からの牧師会案内は、私が船越教会の実質的な牧師であることが

分かっていながら、代務者関田寛雄先生宛に今でも来ています。教団執行部側の姿勢に合わせているのだ

と思いますが、これも嫌がらせの一つだと思っています。こういうことは神経が細かな人にはきついこと

ではないかと思いますが、幸い私はそこまで神経が細やかではありませんので、気にしないで過ごしてい

ます。そういうことで、私が戒規免職になって8年半にもなりますので、今回の第7回総会には、出席者は

少ないのではと思っておりました。しかし、私の予想に反して93名の出席者があり、私自身がびっくりし

ました。総会は前半が文字通りの総会で、昨年度の活動報告と会計決算及び2019年度の活動計画と予算の

審議がありました。総会は事務局で用意した議案すべてそのまま承認されました。総会後休憩を挟ん、鹿

児島鍛冶屋町教会牧師の松本敏之さんの「『半開きのオープン・隙間のあるクローズド』その前後のコメ

ント」という題の講演を伺いました。松本さんご自身はオープンではなくクローズドの聖餐を執行されて

いる方ですが、聖餐については厳密なクローズド主義者ではなく、緩やかな聖餐理解をされているようで

す。「半開きのオープン・隙間のあるクローズド」という論文は『時の徴』という機関誌に前に発表した

もので、それに即して松本さんはお話して下さいました。この論文の最後にはこのように記されていま

す。「最後に、今私たちが聞くべき言葉として、・・・ブラジル・メソジスト教会の『聖餐式についての

監督会議からの牧会書簡』の序文の中の文章を紹介した。『聖餐は不和の動機とされたはならない。反対

に、次のような共通の夢―私たちの間の神の国、すべての者の救い、私たちの間に生き生きと働く神の愛

と慈悲―においてひとつとなるべきである。』」と。講演後の質疑応答も活発で、最後に大阪、兵庫、北

海教区からの参加者に各地の報告をしていただき、第7回総会は午後4時の終了予定時間いっぱいまで続

き、最後に私が挨拶して終えました。私は挨拶で、これまでのご支援への感謝と今後もよろしくというお

願いと共に、戒規免職処分を受けても日常的には神奈川教区も船越教会も私を教団の牧師として処遇して

くれていますので、何の問題も感じません。けれども教団新報の消息欄に帰天された教職の顔写真と簡単

な経歴が載るのですが、最近私の世代の仲間の顔もちらほら見られるようになっています。その消息欄を

見ながら、私は教団教師を免職されて教団年間の教師名簿にも名前がありませので、私が帰天してもそこ

には掲載されないのだと思う時があります。そんな時に、殆んど唯一自分は戒規免職処分を受けて、教団

では教師としては抹殺されているのだと実感するということを、お話しました。


・この週は、11日(木)の連れ合いの病院行と12日(金)夜の寿地区活動委員会以外はフリーの時間

でした。冬から春に季節が移り変わって、寒さで固くなりがちだった身体が緩んできたのか、支援会の総

会も終わってほっとしたのか、この週の前半は無気力気味で、ぼうっと過ごしました。それでも寿地区活

動委員会とオリエンテーション委員会の教区に提出する年度報告の整理をしました。12日の寿地区活動

委員会には10分ほど遅れての出席になりました。オリンピックのために横浜スタジアムノア改修工事が行

われています。スタジアム周辺は野宿者が多く、市は改修工事のために野宿者排除はしないと言っている

ようですが、今度は地下鉄関内駅周辺の工事が行われるようです。この関内駅の地下道も野宿者が多いと

ころです。金ケ崎ではジェントリフィケーションによる再開発で、日雇労働者、野宿者の排除が問題に

なっています。社会的弱者の排除がないように注意しなければなりません。