なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(72、復刻版)

 以下の黙想と祈りの夕べ通信は、もう11年前のことですが、一つの教会で加齢による弱さを抱えて介護を必要としている方々が多くなっていることが分かります。これが都市部の創立100年以上で現住陪餐会員250名前後の教会の現実です。丁寧な牧会をしようとすれば、それだけの時間を必要とします。見舞いや訪問、傾聴のために時間をとらなければなりません。当然牧師の姿勢は教会員の方に向いていきます。教区・教団、現実社会で起きている問題への関心を持ち、それらの問題を宣教の課題として自分が牧師をしている個教会で担っていくことは、余程意識的に取り組んでいませんと、二義的な課題になり、いつしか忘れ去られていくことになりかねません。或いは教会員への狭義の牧会と後者の広義の牧会(教区教団や社会の現実とどう向かい合うかも牧師の牧会の一部です)の間で引き裂かれていくことになります。社会的関心の強い牧師が、社会の方に目が向いて、教会のことを疎かににているという批判を受け、その教会にいられなくなるということも起こりかねません。実際そのようにして教会を辞めざるを得ない牧師もいます。

 既成の教会を場として、イエスに即したコイノーニアとしての教会を形成していくためにはどうしたらよいのかという課題です。現在私は牧師になって43年目になっていますが、この43年間、既成の教会の牧師として踏みとどまりながら、この課題を自分なりに追求してきたように思っています。

         黙想と祈りの夕べ (通信 72[-20] 2001・2・11発行)

 最近病院、施設で生活しています3人の年長者の諸兄姉を見舞い、訪問してきました。教会員の男性では最年長のSさんは地下鉄あざみ野からバスでもみの木台というところで下車して5分程歩いたところにあります緑の郷ホ-ムにいらっしゃいます。そろそろ2年になると思います。比較的このホ-ムの介助がよいのだと思いますが、加齢による体の全体的な衰えは感じられますが、ホ-ムの廊下をゆっくり歩いていて、入った時と変わりなく生活しているようです。最近召されたKさんのことをお話しました。どこまで理解していただけたか分かりませんが、他の話をしている時に、突然Sさんは「追悼会がありましたら、お知らせください」と言われました。びっくりして、私は「はいそうします」とお答えしました。A・Kさんは、小田急長後から平日午後数本しかないバスで30分ほど行った藤沢御所見病院に入院しています。信和会の方からお聞きしたところ、大変衰えているとのことでしたが、伺って見ましたら、全体に体は痩せたようですが、以前老人保健施設にいらした時とほとんど変わりませんでした。「遠いので、また先生とお会いできるとは思いませんでした」とおっしゃいまいた。30分ほどお話し、リハビリの時間になりましたので、失礼しました。また、今年5月が来ると満100歳になりますF・Kさんは、最近綱島にあります介護ホ-ムライフコンミュ-ン綱島で生活するようになりました。以前私もまたお世話されている甥の方も、目が不自由になってきたMさんとの家での生活が難しくなっていましたので、介護ホ-ムの入所を強く勧めましたが、その時は頑として家での生活を望み、私たちの勧めを受けませんでした。今回大倉山の三菱病院に入院し、治療が終了して、ライフコンニュ-ン綱島に行かれたようです。甥の方から私の方に連絡があり、お訪ねしました。お元気で、私の訪問が予想外だったようで、大変喜んで下さいました。筆談(耳がほとんど聞こえないために)して、祈って、別れました。教会に連なるこのような諸兄姉を覚えて、共に祈りたいと思います。

 以上の私の発言に続いて、一人の姉妹から祈り合い、支え合いについて以下のような発言がありました。この1月には教会に関わる4人の方の家族の方が召されました。その中で、たまたま今日の礼拝に出席されていた遺族の方同志で慰め合っている光景を目にした。夫を亡くしたH・IさんとH・Kさん、父母を亡くしたT・KさんとE・Sさんが声を掛け合っていた。同じ痛みを経験した者同志が、深くお互いを労わり合えるように思える。自分は経験は多くはないが、この会で祈り合っていくことによって、支え合うことができればと思う。許されれば、痛みや悲しみを経験した人が、その思いを出来るだけ言葉にして、祈って欲しいと言ってくだされば、祈り合う強い関係ができていくのではないだろうか。力はないが、共に祈り合うことによる支え合いを信じていきたい。声を掛け合っている二組の方々を見て、そう感じた。もう一人の姉妹は、最近聖書を読み直しているが、新しい気持ちで楽しく読めるので、うれしく思っている。聖書通読を今年の目標としたい。また、今日(4日)午後Yさんに誘われて、警友病院に行った。手術をしたはずのOさんを見舞うためである。しかし、Oさんは見当らなかった。妹さんに電話したら、入院せずに、一日で処置して帰って、今寝ているとのこと。Oさんは痩せた体なので心配していたが、よかったと思ったと。