なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

非日常を大切に

私たち人間にはいろいろな世界が与えられているように思われます。社会の中での私、自然の中での私、そして神の中での私です。私という人間は独りですから、社会・自然・神の世界の中で生きる私は、その時々によってどの世界との繋がりが強いかが異なるよう…

人間の弱さ

人間の弱さは人間にとって本質的なものだと思われます。この世に誕生した赤ちゃんは、全く自力では生きられません。周りの人、特に両親をはじめ保護者による支えが必要です。しかし、核家族化した現在の社会では両親や保護者の方々だけで赤ちゃんを育てるの…

貧困の克服

先日福音書に出てくる「持ち物を売り払い、貧しい人びとに施しなさい。そうすれば、天に宝を積むことになる。それから、わたしに従ってきなさい」(マタイ19:21)というイエスの招きに応えられないで、イエスのもとを立ち去った富める青年は自分ではないか…

死から始まる新しい人生

今日は、以前に立教女学院高校のイースター礼拝で話したメッセージを、このブログに掲載いたします。何か感じてもらえたらうれしく思います。 聖書:ヨハネによる福音書20章1-9節 【週の初めの日、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、…

飼い犬ムムの死

先週の金曜日の夜に、17年間私たち家族と一緒にいました飼い犬のムムが息を引き取りました。臨終には妻が立会いました。私は、そのちょっと前にしばらく、横寝の状態で荒くなった息をしているムムの傍にいましたが、仕事をしに牧師室に入っていました。この…

護教ということ

このところ護教ということについて考えさせられています。護教とは教えを護るということですが、キリスト教の場合教会を維持し護るということでもあります。 たとえば教会員の高齢化が問題になるとき、高齢化していく教会員に教会がどう寄り添って、その方々…

決め付け

私たちの中に、ともしますと他者に対してその人のありのままを受けとめようとするのではなく、自分の決め付けで他者を判断してしまうことがあるのではないでしょうか。最近ある本を読んでいて、「決め付け」について、大変鋭いことを書いた小文に出会いまし…

結婚式のお話

今日はこれから結婚式の司式を、私はしようとしています。結婚式の式辞では、だいたい以下のようなお話をしています。ご参考にしていただければ幸いです。 私たちは今、主の御前に集い、結婚の意志を言い表そうとする・・・さんと・・・さんとの約束の証人と…

「何よりもまず」(平和フェスタ開会礼拝説教)

今日は少し長くなりますが、今年3月22日に行われました、神奈川教区平和フェスタでの開会礼拝説教(私が説教を担当しました)を、このブログに載せさせてもらいます。読んでいただければ幸いです。 『何よりもまず』マタイによる福音書6:31-34 私の中では太…

ペンテコステ

5月23日の日曜日は、聖霊降臨節(ペンテコステ)です。私は、クリスマス、イースターには、日曜学校の子どもたちから、一度でも教会に来て新来者カードに住所を記入している方、そして教会員の中で普段礼拝に出席していない方には、集会案内にひと言いろい…

死の陰に抗って

暫く前の日曜日の夕方、突然前任教会時代の方から電話がありました。近くに来ているので、会えないかということなので、来てもらい2時間半ほど話をしました。彼女は数年に一度くらいの割合で、こちらに来る用事があり時間に余裕があると、私を訪ねてきます。…

おんりーゆー

昨日は月曜日で牧師の公休日でしたので、お天気もよく、このところ大分つめて仕事に集中してきましたので、のんびりしようと出かけました。行先は南足柄にある温里湯(おんりーゆー)です。小田原から大雄山線で終点の大雄山まで行き、バスに乗り、「おんり…

津軽海峡冬景色

先日は久しぶりに103歳のお年寄りをホームに訪ねました。この方は現在私が牧師をしている教会の中で一番の年長者です。もうどのくらいになりますか、老健での生活が長い方です。ここ2年ほど前から、私が牧師であることも認識できなくなってきています。でも…

貧しい人は幸いか?

以下は、この5月末発行の教会の機関紙に載せた説教要旨です。 イエスって、どんな人だったのでしょうか。 マタイによる福音書5章3節の言葉とルカによる福音書6章20節とは、同じように「幸いである」と言われているのですが、マタイでは「心の貧しい人々」ル…

人の生と死

先日87歳で帰天された方の葬儀式をし、その前夜式と葬儀式でしたお話の要約を、このブログでも紹介させてもらいました(5月7日、8日のブログ)。実はこの方の葬儀式がありました7日の翌日にも、私は一人の方の葬儀式を、新宿から京王線で八幡山という駅前に…

イエスの母マリア

私は、来年3月末で今働いている教会の牧師を退任します。そこで今年一年は、説教でイエスについて話そうと思って始めています。第1回は「イエスの母マリア」について話しました。以下が、一部割愛していますが、その時の説教の内容です。これからの説教も、…

戒規免職処分

・ 以前このブログで、私は、所属する日本基督教団から「教師退任勧告」を受けたことを書きました。実は、その後展開がありまして、本年1月26日付で、私のような教会の牧師の戒規処分を諮る委員会によって、私は「戒規免職処分」を受けました。 ・ 私は、そ…

サイード

・ 5月9日の日曜日の礼拝後に、私たちの教会で唯一残っていますエイジグループ(年配の男性のクループ)主催で、「パレスチナ問題」を語るサイードのイラク戦争前に作られたテレビ録画の放映会がありました。それは、以前私もテレビで見たことがあるものでし…

説教準備に異変

・ 今日は日曜日で、礼拝がありました。しかし、今日の説教は私の担当ではありませんでしたので、昨夜はのんびりできました。毎月第2日曜日の説教は他の方にお願いしているからです。ただし、今日の礼拝は私が牧師をしている教会の創立記念日礼拝でしたので…

聖書の「しかし」について

・ 私は、6日、7日と前夜式と葬儀式を教会で司式しました。前夜式でのお話の概略は、7日のブログに書きました。今日は、葬儀式のお話の概略を書いてみたいと思います。 ・ 聖書の個所はイザヤ書40章27節から31節です。この聖書個所も、私が選んだのではなく…

復路の生をいきる。

.・ 「罪の支払う報酬は死である。しかし、神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちで ある。」(ローマの信徒への手紙6章23節) ・ 昨夜87年の生涯を歩み終えた方の前夜(通夜)式が教会でありました。私が司式して行いましたが、…

ゴールデン・ウイークが終わって

・ ゴールデンウィークも終わって、これから季節は夏に向かっていきます。現代日本にイエスが生きていたら、辺野 古(平和)と寿(人権)にいるのではないだろうか。これが、私の持論です。 ・ 鳩山首相は、5月までに普天間移設問題に道をつけると約束して…

結婚準備ー2

・ 結婚の準備をするときに、いつも自分の中にある強い希望の想いは、このカップルが一生結婚生活を続けていって欲しいということです。反面、もし二人の関係が修復できないほどのものになってしまったとすれば、無理して結婚生活を続けることはないので、別…