なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

身体の痛み

日曜日に東林間にある教会に行った帰り、雨が大分降っていたので、戸塚に車で帰る方に乗せてもらって東戸塚の駅で降りた。後ろに車が来ていたので、あわてたためだろう。車から降りるとき、ドアを閉めたが、自分の右手人差し指を挟んでしまった。すぐ爪が黒…

生き抜く力

昨日は冷たい雨が降る日曜日だった。私は教会の礼拝が終わってから、しばらくして相模原市の東林間まででかけた。小田急の東林間駅から15分ほど歩いたところにある教会で集会があったからである。 東林間の大和よりが中央林間である。たしかその中央林間に、…

荒川静香

トリノ冬季オリンピックで、フィギアの荒川静香さんが金に輝き、日本にとっては唯一のメダルということもあって、大いに騒がれている。テレビのインタビューでの荒川静香さんの受け答えを聞いていると、この人の資質が垣間見られ、優勝できたことも納得でき…

空の空

旧約聖書のコヘレトの言葉(新共同訳聖書、口語訳聖書では「伝道の書」。コヘレトは「集会を召集する者」あるいは「集会の中で語る者」を意味する単語)には、冒頭に「コヘレトは言う。/なんという空しさ/なんという空しさ、すべては空しい」(1章2節)と…

野草を食べる

今年はじめて教会の方からフキノトウをいただいて、天ぷらにして食べた。以前名古屋時代開拓伝道していた場所が郊外だったので、春になるといろいろな野草を食べたことがある。フキノトウはもちろん、つくしを佃煮のように煮て食べたり、タンポポの葉っぱを…

公正さとは

昨日は野宿を余儀なくされている人のことを書いた。今日は日雇い労働者のことを書いてみたい。と言っても、現実に寄せ場で生活する日雇い労働者のことではなく、聖書の福音書の中に出てくるイエスの譬えばなしである。それは、新約聖書のマタイによる福音書…

大地は誰のもの?

先日も書いたが、はす向かいの家の庭には、白い梅の花に続いて、紅梅か桃の花か、濃いピンクの花が咲き出した。草木は季節の変化を我々人間よりも敏感に先取りしているようだ。それは草木が徹底的に環境との関係によってその命が左右されていることを意味し…

茨木のり子の死

・ 20日の夕刊で詩人の茨木のり子が死んだことを知った。もう大分前にこの詩人の「わたしが一番きれいだったとき」という詩を読んだ。この詩は、直接反戦を歌っているわけではないが、反戦で貫かれているように思えた。 「わたしが一番きれいだったとき/わ…

野の花を見よ

はす向かいの家の梅が咲き始めた。2月も中旬を過ぎたので、各地の梅園がにぎわっていることであろう。 これからいろいろな草木が花を咲かせていく季節だ。鉢植えにしたパンジーは、冬場にもひっそりと花を咲かせているが、春になると、株が増えて沢山の花を…

世の光・地の塩

・地球号という大きな船に世界中の人間が乗って、未来への旅をしている。現在の世界をそのように思い描くとする。この船の一部は大分破損状態がひどい。沈没するところまではいかないだろうが、順風満帆というわけではない。 ・その地球号の一部が日本である…

昨日の横浜は雨の一日でした。 この冬、日本海側の地方や東北、北海道では、雪との格闘が続いています。二日前には、北海道の酪農大学の学生が学生会館の屋根から落ちた雪にうずもれたまま、命を失っていたと、テレビで報道していました。その亡くなった学生…

力には力を?

・2月12日の日曜日夜から会議があって出かけました。そのためこの日記も数日空いてしまいました。それまではちょっとむきになって毎日書いていたのですが、ちょうどよい一休みが与えられという感じです。また、気持ちを新たにして書いていきたいと思います。…

類としての人間

私は前々から全体と個、類と個の関係に興味を持っている。 もう大分前に村瀬学の『理解のおくれの本質』という本を読んだことがある。その本中だったと思うが、私たち人間の中には、アインシュタインやモーツアルトのようなとんでもなく知的に進んでいる人が…

2月11日という日

今日は国の祝日としては「建国記念日」である。キリスト教界では、この日を「信教の自由を守る日」として位置づけ、「建国記念日」とは呼ばないようにしている。 60年以上前の日本の国では、異性愛者の方ならば、愛する恋人が赤紙一枚で兵士として人殺しをす…

個人を大切にする

・個々人を大切にするということは、実際にはなかなかむずかしい問題を含んでいる。 ・AとBという二人の関係で、Aは、Bを大切に考えていると思っている、とする。そのAの思いが、果たしてB自身の思いと同じであるかどうかは、分からないものだ。Aの勝手な思…

神の代理人

・人には誰にも秘密にしておきたい部分があるものだ。大きな秘密もあれば、小さな秘密もある。私にもそれはある。ただもう60代半ばまで生きてきたのだから、その秘密にこだわる必要もないと感じている。 ・私は神学校を出て牧師になった。ただ殆どの同級の友…

「トロプス(SPORTの逆)」

私は今から11年前まで名古屋に18年間いた。そのころ愛知教育大学の教師で影山健という人がいて、この人を中心に敗者のないゲーム、トロプスを普及する運動があった。何かの機会に私もそのトロプスを知り、面白い試みだと思った。現在でも私の本棚にはトロプ…

重房信子の父親

今の若者は、かつて革命を夢見て命をかけた若者と、何が違うのだろうか? 私にはよく分からない。ただ私にも30代になっている三人の子どもがいるが、その父親として、かつて革命を夢見て、時代の先端を突っ走った若者を持つ親の気持ちは分かるように思う。 …

冒険としての信仰

昨日は日曜日だった。日曜日には教会では礼拝がある。私は礼拝で説教をした。牧師だから当然のことではあるが、説教をするというのは、大変なことである。今までに何度説教をしたか分からないが、それでも緊張する。昨日も何とか説教を最後まで終えることが…

談合

・日本の社会で特有なのか、あるいは個が確立していいない集団の力が強い社会では、どこの国でもあり得るのか、私には分からないが、「談合」ということが起こる。汚職はどこでもあるように思われるが、談合は世界的に見てめずらしいのではないだろうか。今…

「所得格差」っていいことなの?

・最近いやな言葉であるが、「勝ち組・負け組」という言い方をよく目にしたり、耳にしたりする。こういう言葉は、内容吟味もなく、ただ流行語のように使われるのであるが、社会の流れを無理やりにその方向にもっていくかのような作為が感じられる。メディア…

辺野古の海と人

・昨日は国会前で2004年8月2日から始まり、550日目になる沖縄辺野古ヘリ基地建設反対の座り込みに行ってきた。私は、昨年10月の半ばに3日間辺野古のテント村にも座ったことがある。そのときのことを書いたものを今日の日記に代えたい。 ・辺野古のテント村で…

手遅れにならないために

・ 昨日テレビを観ていたら、「米軍再編」との兼ね合いで、米兵が日本人の家庭やホームを訪問して、基地駐留を理解してもらおうと、前もって日本人の仕来りを身に付けて、日本人と交流している光景が放映されていた。そのテレビ画面を観ていて、戦後しばらく…

バラバラのいっしょ

私は「バラバラのいっしょ」や「みんなちがって、みんないい」というコピーが好きだ。 「バラバラのいっしょ」は、教会に来ている人がラジオかテレビの対談かなにかで聞いて、教えてくれて知った。「みんなちがって、みんないい」は金子みすずの童謡の中にあ…