なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

世の光・地の塩

・地球号という大きな船に世界中の人間が乗って、未来への旅をしている。現在の世界をそのように思い描くとする。この船の一部は大分破損状態がひどい。沈没するところまではいかないだろうが、順風満帆というわけではない。

・その地球号の一部が日本である。日本も一度敗戦で焦土と化したが、この60年間で先進国の一角を占めるようになっている。原爆が投下された広島の町も、原爆ドームが残されていなければ、はじめて訪れる者にはありふれた地方都市としか映らないであろう。

地球号の一部である日本も、いろいろ問題含みで、未来が明るいとは決していえない。だとしたら、日本の中にある現在のキリスト教会はどうであろうか? 未来への推進力をもっているであろうか? はなはだ怪しいものである。

・イエスは、自分自身「わたしは世の光である」と言った。また、弟子たちに向かって「あなたがたは世の光であり、地の塩である」とも言った。「世の光であれ」ではなく、「地の塩になれ」というのでもない。「世の光である」「地の塩である」と言うのである。

これは、あなたがたは世の光であるのだから、世の光らしく歩もうではないかということであり、あなたがたは地の塩であるのだから、地の塩のように歩もうではないかという呼びかけとも受け取れる。

・暗闇を照らす光、腐敗を防ぐ塩。今日本の社会が最も求めているものではないか?