なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

手遅れにならないために

・ 昨日テレビを観ていたら、「米軍再編」との兼ね合いで、米兵が日本人の家庭やホームを訪問して、基地駐留を理解してもらおうと、前もって日本人の仕来りを身に付けて、日本人と交流している光景が放映されていた。そのテレビ画面を観ていて、戦後しばらくの間、私が育ち、現在もいるこの横浜でよく見る光景を思い出した。フレンドリーな米兵のイメージ作りである。

・ 現在の日本政府は、日本がアメリカの属州どころか、植民地であるかのように、ブッシュ大統領の言いなりになっているかのようだ。対等な国家間の関係とはとても思えないほど、小泉さんはじめ自民党アメリカとの「同盟関係」に固執している。アジアの国々、特にかつて日本の侵略により苦しんだ中国や韓国からしたら、日米の同盟関係は軍事同盟に見え、アメリカの世界戦略の中に組み込まれた日本は、アメリカと一緒になって何をするか分からない危険極まりない国になりつつあると見えるのではないだろうか。

・私は、現在の日本国憲法第9条は、過去・現在・将来にわたって、最も有効な平和への道を示していると思っている。
・『憲法第2章 戦争放棄:第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。◆~姐爐量榲を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。』

・かつて侵略したアジアの国々をはじめ他国との話し合いによる平和な外交関係の積み重ねによって、日本は自主的に平和への努力をすべきである。そのためには、この憲法9条に基づいて、まず戦争責任を果たし、戦後補償をしっかりして、アジアの国々から信頼を獲得しなければならない。
アメリカの方にばかり顔を向けていると、とんでもないことになるようで心配である。手遅れにならない前に、何とかしなければならない。

・聖書には「人を殺してはならない」とある。この言葉は、殺さなければ、何でもしてもよいということではない。「殺してはならない」ということは「生かし合え」ということなのだ。