なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(468)

船越通信、№468 2020年9月27日 北村慈郎

  • 13日(日)の礼拝には耳の不自由なOさんが出席しました。そこでパソコン筆記をHさんにお願いしました。現在コロナウイリス感染の問題がありますが、船越教会では毎日曜の礼拝は5月末の緊急事態宣言解除後は通常通り行っています。それに私が説教する時には日曜日の朝に毎回礼拝式と説教原稿をメールで配信するようにしています。そのために礼拝の時には説教原稿が出来ていますので、講壇での私の説教の語りに対応する部分の説教原稿の字を大きくしてパソコンの画面に出してもらい、Oさんに見てもらうようにしています。Oさんには説教原稿そのものを印刷した紙も渡しています。礼拝後Oさんからは、何時ものようにこの日の説教の内容について2つほど確認の質問を受けました。私は用意しておいた紙にマジックペンで質問に対する回答を記しました。この日はそれで終えて、12時30分から平和と人権を考えるDVD鑑賞会があり、そのDVD鑑賞会にもOさんは参加しましたので、その前に皆でお昼のおにぎりを集会室でいただきました。
  • 今回のDVDはアレン・ネルソンさんの「9条を抱きしめて」でした。ご存知の方も多いと思いますが、ネルソンさんは、アメリカ人でベトナム戦争海兵隊の一兵士として、海兵隊の人殺しの訓練を受け、ベトナムに行き、殺すか殺されるかという戦場の過酷な現実を体験しました。帰還後はPTSDに苦しみましたが、1995年の沖縄で起きた米兵による少女暴行事件を契機に、人殺しである戦争の悲惨さとその実態を語り継がなければならないと、平和活動をはじめます。「9条を抱きしめて」はそのネルソンさんの証言と平和への訴えがまとめられたDVDです。人殺しの戦争に反対することは、武力によらない平和な社会を構築することでもあります。その際日本の憲法第9条は普遍的な意味をもっていることを、このDVDを観て、改めて強く思わされました。
  • 憲法第9条日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。 国の交戦権は、これを認めない。
  • コロナウイリス感染防御のために、礼拝以外の人の集まる集会は極力避けてきましたが、今回のDVD鑑賞会は行うことにしました。教会員の友人の方も数名参加し、全体で14名の参加でした。この日のネルソンさんの「9条を抱きしめて」は、船越教会平和センターの平和と人権を考えるDVD鑑賞会には最もふさわしいものの一つと言えるでしょう。
  • DVD鑑賞後に、司会者は感想を数名の方に求めました。その発言をお聞きして、今回のネルソンさんの「9条を抱きしめて」は皆さんの心に響いたようです。司会者から船越教会牧師として最後に発言を求められましたので、以下のような発言をしました。まず参加してくださった方々へのお礼を述べました。そして私どもの船越教会が属する日本基督教団は、かつて日本の天皇制国家が犯した過ちである戦争に積極的に協力したことを話し、もし真剣に戦争がダメだとするなら、国家の戦争遂行に対して、兵役拒否を貫くところまで考えておかなければならないのではないかと申し上げました。
  • 13日(日)の週は、寿地区センターのことで2度外出しました。一つは、17日(木)午後1時に蒔田教会で、F牧師も加わっていただき、F牧師から紹介していただいた社会労務士の方との打ち合わせでした。寿地区センターに10月から新しい副主事が就任し、M主事と共に働いてもらいますので、その方の社会保険加入の手続きのことで相談させてもらいました。1時間ほどで終わり、その後上大岡に地下鉄で出て、遅くなった昼食を外食で済ませ、鶴巻に帰りました。もう一つは、18日(金)18:30からなか伝道所で行われた寿地区活動委員会です。寿では8月お休みした炊き出しも再会しています。これまで幸い新型コロナウイリス感染者は出ていませんが、ここ最近寿の街の中に感染者が出はじめているようで、心配です。今年の越冬もコロナ問題の中でその対応を強いられ、規模を縮小し、どういう形で可能かを越冬実行委員会で考慮中とのことです。何とかコロナが終息してくれるとよいのですが、なかなか難しそうですので、コロナとの共存の中で新しい生活様式を見出していかなければなりません。その道が切り開かれますように。委員会が午後8時頃終わりましたので、この日も遅い夕食を外食で済ませてから、鶴巻に帰りました。
  • 20日(日)の礼拝はM・Yさんが担当してくれましたので、私は予定通り夏期休暇で船越教会の礼拝はお休みしました。この週は夏期休暇でした。世間は四連休のシルバーウイークでGoToトラベルもあり、各地の行楽地には沢山の人出がありました。
  • テレビには車の渋滞が何時間も続く東名高速の大和トンネル付近の映像や熱海温泉の人出の様子が放映され、コロナ感染以前のゴールデンウイークの日常に戻ったように思えるほどでした。1週間後、10日後の感染者の人数が気になりますが、長い自粛生活でたまったストレスを少し発散できたのかもしれません。
  • 私はこの夏期休暇の時に、涼しくなってきましたので、借りているレンタルボックスに放り入れている本の整理をと思っていました。私のマンションから200メートルくらいの所にあるレンタルボックスからキャリアカーに本を入れて、一日6-7回マンションの私の部屋に運んだだけで疲れてしまい、本の整理は断念せざるを得ませんでした。ということで、この休み中もいつものようにどこにも出かけずに家で過ごしました。
  • 24日(木)19:00からなか伝を借りて今年度の第一回オリエンテーション委員会を開きました。今年度のオリエンテーションをどうするかと、一人の委員から教団の教師検定問題で重要な資料の一つである三委員会連絡会の議論(報告書)を再販できないかという意見があり、その二つを検討しました。今年度のオリエンテーションは中止し、来年度行うこと、上記報告書の再販の可能性を探ることにしました。