なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(375)

      船越通信、癸械沓機   。横娃隠固8月5日   北村慈郎


・7月29日(日)の礼拝後、Hさんの菜園からの収穫物トマトをいただいて、しばらく残れる人で懇談

して散会しました。私は次週の準備をして、何時もより比較的早めに船越教会から鶴巻に帰りました。


・30日(月)は午後4時から7時半まで、翁長知事の「埋立て承認撤回表明」(27日)を受けて官邸前座り

込み、政府申し入れ、抗議行動がありましたので、連れ合いと一緒に参加しました。座り込みの間も抗議

行動の間も、いろいろな団体からのアッピールがありました。どちらもH・Aさんがキリスト者平和ネット

を代表してアッピールをしました。Aさんはアッピールの中で、「沖縄はベトナム戦争の時代にアメリ

爆撃機の発信基地として、ベトナムの人々から『悪魔の島』と呼ばれました。沖縄でウチナンチューが

基地反対撤去を求めるのは、基地があるといろいろな被害を受けるという以上に、戦争の加害者になりた

くないからです」と語りました。辺野古新基地建設に反対する沖縄の方々の一つの大切な思いではないで

しょうか。


・以下に「2018年 在日大韓基督教会・日本基督教団平和メッセージ、2018年平和聖日日本基督教団 

総会議長 石橋秀雄・在日大韓基督教会総会長 金鐘賢」を転載しておきます。


・【平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。

                               (マタイによる福音書5章9節)

 わたしたちは、主イエス・キリストを救い主として、世にあって教会に呼び集められ、そして主イ

エス・キリストの名によってこの世に「平和を実現する」(マタイ5:9)使命を帯びて遣わされている教

会であります。この信仰的自覚に立ちつつ、わたしたちは、今遣わされているこの時代にあって、国家の

政治の道が聖書の指し示す平和の道に反すると判断した時、黙認することなく、預言者の心をもって警鐘

の声を挙げずにはおられません。


 「共謀罪について」

 「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。」(旧約聖書イザヤ書2章4節)

 衆院参院本会議において、多くの反対の意見が表明されている中、十分な審議の時間を持つことな

く、組織的犯罪処罰法改正案を可決した(2017年6月)ことに強く抗議します。/同改正において新設さ

れる「テロ等準備罪」の実質的な内容は、過去三度は廃案となった「共謀罪」そのものです。そもそも同

改正案自体、憲法第31条に謳われている罪刑法定主義に反しています。また、その内容については、処罰

の対象者が極めてあいまいで、一般人が処罰の対象となる可能性を排除することはできません。

 さらに、この改正により、いわゆる「監視社会」体制作りが進められることが懸念されるほか、個人の

内心の自由の侵害が現実のものとなること、また、市民の自主的で自由な活動が委縮してしまうことが予

想されます。

 わたしたちは、日本が、「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」との聖書の教えに学び、

世界の国々相互の信頼関係を構築し、積極的に平和を実現していくために不断の努力と取り組みを続ける

ことを強く求めます。

 「大嘗祭について」

 来る2019年4月に現天皇が退位し、5月に新天皇が即位します。わたしたちは、天皇の代替わりに伴う儀

式として予定されている大嘗祭について、以下の点から反対を表明します。

 わたしたちは聖書の教えと信仰告白に従って、ただひとりの神を信じています。「あなたには、わたし

をおいてほかに神があってはならない」(出エジプト記20章3節) 従って、天皇を神格化するような祭

祀を認めることはできません。

 大嘗祭を国による行為として行うことは、日本国憲法の保障する信教に自由、政教分離の原則に違反し

ます。

 前回の大嘗祭には、国費が支出され、三権の長が出席しました。国事と皇室祭祀とは明確に区別す

べきです。

 「憲法改正について」

 過去四半世紀の日本の政治の流れを振り返るとき、わたしたちは大きな危惧を抱かずにはおれません。

 特に、今日では憲法第9条をはじめとする改憲の動きを一層強めています。安倍政権は、『教育勅語

の学校教育教材採用を容認する答弁書閣議決定しました。さらに、戦前に国民の内心の自由、表現の自

由、集会結社の自由を脅かす弾圧装置として機能した治安維持法と酷似する「テロ等準備罪」(共謀罪

法案を成立させ、それは施行されることになりました。

 これら一連の政治の動きを通して、基本的人権と平和主義の理念に立つ現行憲法に支えられてきたこの

日本の今、自由と人権を尊重する民主主義と平和主義、そして国家権力の暴徒を防ぐ立憲主義を崩壊させ

つつあると、わたしたちは認識し、強い危機意識を持つと共に、憲法改正の動きに反対します。

 「ヘイトスピーチ根絶に向けて」

 現在日本に住む外国籍住民は200万人を超えています。またグローバル化の時代、旅行者だけ数えて

も、日本から海外へ行く人々は一年間に2,000万人近く、逆に日本を訪れる外国人は3,000万人に迫ろうと

しています。このことは、日本、そして世界は様々な局面で外との交流なしには成り立たないといおうこ

との証左であります。

 そのような中、日本の国内でも、相も変わらず在日コリアンをはじめとする在留外国人、特にアジア人

に向けての偏見に満ちたヘイトスピーチが止みません。二年前に「本邦外出身者に対する不当な差別的言

動の解消に向けた取り組みの推進に関する法律」(いわゆるヘイトスピーチ解消法)が施行されたもの

の、法律自体が何の罰則を科さないものであり、そのすきを突くような形でヘイトスピーチは巧妙化して

います。

 神は人をその姿に似せて作られたと聖書にあります。ヘイトスピーチはその人間の尊厳、霊的な部分を

深く傷つける罪に他なりません。一日も早く、このおうな愚かな行為が日本、そして世界から根絶される

よう、わたしたちは祈りと必要な行動を共にして行きます。


 日本基督教団と在日大韓基督教会は、以上のような信仰的立場を共有しながら、1984年2月に和解と協

力の宣教協約を締結し、今日に至るまで、福音伝道に協力し合いながら世の平和に仕えて歩んでまいりま

した。今後もわたしたちは、朝鮮半島において和解と平和を希求する活動に対して積極的に呼応しながら

世界の平和、核兵器の無い平和な世界を目指します。/主イエス・キリストの恵みと平和が、すべての人

の上にありますように。】