なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

#練習用

マタイによる福音書による説教(41)

「枕する所もない」マタイ8:18-22、2019年6月30日〈日〉 船越教会礼拝説教 ・この数回私たちは、マタイによる福音書の8章1節から17節までで、いずれも病気の人をイエスが癒す奇 跡物語から、何が私たちに語り掛けられているのかを聞いてきました。そ…

「蛇のごとく、鳩のごとく」(2017年3月1日農伝卒業礼拝説教)

農村伝道神学校学報第164号に、去る3月1日に農伝の卒業式での私の説教が掲載されています。このブ ログを見て下さる方の中には、農伝の学報を手に取ることのない方もいると思いますので、ここに転載い たします。 出来れば農伝の振込口座も記しておきますの…

エレミヤ書による説教(21)

「背信」エレミヤ書8:4-13、2015年11月22日(日)船越教会礼拝説教 ・私は、昨年の今頃、北海道の東部をツアー旅行しました。知床、網走、釧路湿原などを回ったときに、 釧路丹頂鶴自然公園に行きました。そこで丹頂鶴の群れを見ることができました。…

人間の弱さ

人間の弱さは人間にとって本質的なものだと思われます。この世に誕生した赤ちゃんは、全く自力では生きられません。周りの人、特に両親をはじめ保護者による支えが必要です。しかし、核家族化した現在の社会では両親や保護者の方々だけで赤ちゃんを育てるの…

母校の礼拝で

先日わたしの中学、高校の母校の創立記念礼拝に呼ばれて、中学生、高校生に話をしてきました。 中学生の礼拝では、コヘレトの言葉12章1節の、「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ」、口語訳聖書では伝道の書12章1節で、「あなたの若い日に、あなた…

夢と幻

ヨエル書3章1節に「老人は夢を見、若者は幻を見る」というよく知られた言葉があります。 高齢者が多く、若者が少ない教会の現実を嘆く方もありますが、私はそうは思っていません。先日も教区の常置委員会があり、会が終わって数名の方々と会食し歓談してい…

未来→現在←過去

昨日の朝テレビで、日本人の女性で、高校を出て中国で映画の勉強をし、主席で卒業して、中国の映画に出演している方のインタヴューがありました。その中でその方は、日本人として中国にいると、かつての日中関係の問題、日本の中国侵略の歴史が日中の友好的…

理解について

自分で理解したことだけが、/私の持っている唯一・最高の宝である。/闇の支配力にくらべれば、消えてしまいそうなほどかすかだけれど、/たったひとつの灯りであることにかわりない。」 ユングの言葉だそうである。北村年子さんの『ホームレス襲撃事件~“…

正統と異端

富田正樹『信じる気持ち~はじめてのキリスト教~』をテキストとしてキリスト教入門講座を、私は教会で月2回(第2、第4木曜午後7時より)、しばらく前から開設している。最近4人この講座に出席している。最初からの人が2人、後の2人は途中からである。最初か…

心友

ひとりの個人史は、その人が生きてきた時代と社会の刻印であると言えるでしょう。また、ひとりの人の個人史は、他者との出会いの集積と言えるかも知れません。 以前、もう大分前になりますが、日本基督教団神奈川教区にある社会福祉小委員会主催の障がい者と…

受苦日の再出発

昨年度一年間引きずっていた自分の中のこだわりも、やっとそのこだわりよりも大きなものが自分の中に生まれてきて、そのこだわりから自分の心が解放されてきているのを実感している。 そこで、また初心に返って、ブログ・なんちゃって牧師を再開したい。 昨…

箱舟を作る

聖書の使信(メッセージ)癸掘 創世記のノアの洪水物語では、洪水による人類の滅びを超えて、神への応答の責任を負うべき人格としてノアが神によって選ばれます。ノアについては、6章9節で、「その世代の中で、ノアは神に従う無垢な人であった」と記されて…

軽い山歩き

昨日は久しぶりに山歩きをした。山歩きといっても、散歩程度である。今までにも数回行ったことがあり、小田急の鶴巻温泉駅から弘法山に行き、権現山を経て秦野の駅に出るコースである。今回は同じコースを秦野からタクシーで弘法山の入り口まで行き、まず権…

鼻炎と十字架

ここ数日風邪を引き体が重い。私の風邪は鼻炎と喉の痛みが主な症状である。ところが、ここ1年ほど鼻炎に見舞われたことがなかったので、自分も年もとってきたので、鼻炎からも解放されたのかと思っていた矢先である。先日少し寒気がして、これはいかんと思っ…

命は食べ物より大切

幼い子どもたちの顔は輝いている。 今日、私が所属する教会の関係する保育園で卒園式があった。お祈りを頼まれて私も来賓として出席した。 15名の卒園児の小さな保育園である。主任保父が卒園するひとりひとりの園児の名前を呼び、その子の特徴を短く語り、…

気持ちの持ち次第?

「人間は気持ちの持ち方一つで現実を良くも悪くも受け取ることができる。」 そうだ、とも言えそうだし、そんなことはない、とも言えそうだ。 だが、確かに雨の日のことを思うと、気持ちの持ち方が結構大きいことに気付く。ああ、今日は雨か。いやだな。そう…

歴史認識

昨日は私が牧師をしている教会で月2回行っている聖書研究があった。この聖書研究会では大分前から旧約聖書の歴史書の部分を学んでいる。今はサムエル記上を読み進んでいる。昨日は12章を扱った。この部分は預言者「サムエルの告別説教」などと言われ、カリス…

心が亡ぶ

このところ時間に追われるようなときもあり、忙しさのルツボにはまりかねない自分があるのを、ふと感じるときがある。 この忙しさについては、ミヒャエル・エンデの『モモ』が金儲けと時間泥棒に見舞われている現代人を風刺的に描いていたのを思い出す。 ま…

バラバラのいっしょ

私は「バラバラのいっしょ」や「みんなちがって、みんないい」というコピーが好きだ。 「バラバラのいっしょ」は、教会に来ている人がラジオかテレビの対談かなにかで聞いて、教えてくれて知った。「みんなちがって、みんないい」は金子みすずの童謡の中にあ…