なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

父北村雨垂とその作品(97)

 昨日は比較的のんびりと鶴巻で過ごすことができました。鶴巻の私の所から歩いていける天然温泉の日帰り施設は2箇所あります。何時もは鶴巻温泉駅の近くの弘法の里湯に行きますが、そこは月曜日が定休日になっています。歩いていけるもう一つの施設は、さざんかと言って小田急東海大学前駅の近くにあり、私の所からでも歩いて15分前後で行けます。そちらは月曜日は定休日ではありません。

 昨日は夕方にさざんかに出かけました。温泉にゆっくり入りますと、仕事で緊張した体の筋肉が緩み、体の筋肉が緩みますと心もリラックスできますので、体も心もリフレッシュしていくようです。昨日も気持ちよくなって、途中で食事をしてマンションに帰ってきました。8時過ぎになっていました。

 月曜日はWOWOWでボクシングのエキサイトマッチの放映があります。連れ合いは「殴り合いを見て何が面白いの」とこの番組を嫌がりますが、私はよく観ています。昨日はメイウエザーとコットの試合でしたので、連れ合いに今日は絶対に観るからと言って、その試合を観ました。メイウエザーは天才ボクサーと言われている人で、5階級チャンピオンで、まだ一度も負けていません。コットも3階級チャンピオンでなかなかのボクサーですが、結果はメイウエザーの大差による判定勝ちでした。実はこのWOWOWエキサイトマッチには解説者の二人と男女二人のアナウンサーが出てきますが、女性の方は高校生の頃紅葉坂教会の礼拝にお母さんと何回か来ていました。お母さんは彼女が高校生時代、私が神学生で高校生会の責任を持っていましたので、よく知っている方です。そんなこともあって、エキサイトマッチは私の好きなテレビ番組です。

 さて、今日も「父北村雨垂とその作品(97)」を掲載します。下記の句は昨日掲載の句の続きです。

              
                 父北村雨垂とその作品(97)


     小説  川柳研究 五十句 (1940年(昭和15年)1月15日) 続き

 女 笑う ひとときのこと 地も 笑う

 美しき苦悶を抱かゆ 二個の 魂

 陽よ射るな 慰え 男女(ふたり)は 泣いている

 いしくれに 恋の苦悶を 聴かせよう

 契り得ぬ恋 蒼空に 泣けと 曰う

 エルテルに 泣き明かしたり 君 笑う

 はぐくめる愛 君と裁る こころ 枯る

 夢のせて 渦に近づく 笹舟か

 ひとり 居る 苦しき夜なり 起きあがる

 いしくれの如く すべてを 失うか

 別るるや 西と東は 逢う日 あれど

 草も 木も 昔を冬に すすり泣く

 追憶を 入れる用器(うつわ)は 円錐か

 帰り来ぬ 女に 郷愁か 愛は

 逢う日去り 憂愁 ひとり 現在(いま)を 追う

 まぼろしの女は 去りがたき 風情

 点の如く 線の如きか 夢の性(さが)

 ひと 敗(やぶ)る 一片の葉と 恋は 地に

 脳漿 沸り 男とて 笑ひけり

 死と対す 向うの丘に 児等 遊ぶ

 人 むなし 恋愛 むなし 錆びたペン

 花粉と雌蕊 珠玉と黄金 相似たり

 在りし日は 地に 夢 いまも 新しい

 反省の奥に 自然が 動かない