なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(204)

           船越通信癸横娃粥 。横娃隠鞠3月29日    

・22日の日曜日は、礼拝後第3回DVD鑑賞会がありました。DVDは「2014年7月~9月辺野古のたたかい」

でした。このDVDは藤本幸久、影山あさ子共同監督作品「圧殺の海、沖縄・辺野古」の基になったものです。

「圧殺の海」は2月26日に鎌倉恩寵教会で上映会があり、船越教会のメンバーも何人かはその上映会に行っ

ています。「圧殺の海」の激しさからしますと、今回のDVDは、反基地側とボーリング調査を強行しよう

とする防衛局側の海保や機動隊との激しい攻防は殆どありませんでした。「圧殺の海」は昨年10月までの

DVDをまとめてものと言われますので、両者の激しい攻防は昨年10月になってからなのかも知れません。

・礼拝後、用意してくださったお握りをいただいて、昼食をすませて、Tさんがパソコンとプロジェクター

を用意してきてくださり、礼拝堂の講壇壁に設置されていますスクリーンを降ろし、可能な窓に暗幕をし

て、少し今回のDVDの説明をしてから、上映してくれました。この日は、都合の悪い人もあって、参加者が

少ないのではと心配していましたが、DVD鑑賞会に5名の方が見え、礼拝出席者を含めて14名の方が参加し

ました。このDVD鑑賞会の翌日の23日に沖縄県翁長知事は、沖縄防衛局に対して名護市辺野古沖で埋め立

て工事の前提となる作業を1週間以内に中止するよう指示し、沖縄防衛局が名護市辺野古沖でのすべての

作業を1週間以内に中止しない場合、前の知事が出した、埋め立て工事で岩礁を破壊する許可を取り消す

姿勢を示していました。これに対して沖縄防衛局は、知事の指示の取り消しを求めるとともに、取り消し

の審査が終了するまでの間、知事の指示の効力を一時的に停止するよう林農林水産大臣に申し立てを行い

ました。これを受けて林農林水産大臣は、申し立てが妥当かどうか判断するため、沖縄県に意見書の提出

を求めるなどして審査を行った結果、知事の指示の効力を一時的に停止することを決定する方針を固め、

この方針を週明けの今月30日にも沖縄防衛局と沖縄県に文書で通知し、判断した理由も明らかにするこ

とにしていると言われています。防衛局が同じ国の機関である農林水産大臣に申立てしたと言うのですが、

同じ国家機関ですから結論ははじめから分かっています。いじめ以外の何ものでもありません。

辺野古新基地建設をめぐる沖縄県と安倍政権(日本の国家)の確執は、日本基督教団における沖縄教区

と教団執行部との関係と殆ど対応しているように思われます。沖縄県の主張に耳と傾けることなく、金と

権力で従わせようとしている安倍政権の姿勢は、沖縄教区の主張に耳を傾けることなく、沖縄宣教連帯金

を一方的に減額し、新たな伝道資金の配分で、恐らく沖縄の教会・伝道所を分断させて、自分たちに従う

教会伝道所には資金を回すであろう教団執行部と全く同じです。その意味で沖縄県と沖縄教区には、地方

分権というか、中央政府にからめとられない一県、一教区の自治というか、今後の国と県、教団執行部と

教区の関係の在り方を新しく創造していく可能性があるのではないでしょうか。それにしても、安倍政権

は軍事力を楯にしていく政治にどんどん傾いています。安倍晋三首相は20日の参院予算委員会で、自衛

隊と他国との訓練について説明する中で、自衛隊を「我が軍」と述べ、問題になっています。日米の軍事

同盟の更なる強化をめざしている安倍政権では、中国や韓国との平和的な共存が遠のくのではないでしょ

うか。憲法第9条に基づく、軍隊によらない信頼関係の構築による平和外交にこそ日本の、そして世界の

未来があるのではないでしょうか。

・22日の日曜日は夜に聖書研究もありました。聖書研究ではガラテヤの信徒への手紙6章1~10節を扱い

ました。私を含めて出席者は4人でした。

・DVD鑑賞会の後、私の支援会の総会の案内の発送作業を連れ合いと行いました。支援会では23日(月)

を発送作業日に決めていましたが、今回は総会案内だけですので、皆さんに来てもらわなくても済むので

はと思っていました。連れ合いは夕方帰りましたが、聖書研究会前にはほぼ見通しが立ちましたので、夕

方には支援会のMLで皆さんには、明日発送作業はすでにその作業の見通しが立ちましたのでなしにします

と連絡しました。聖書研究会後にも作業をして、ほぼその日の内に作業を完成することができました。

23日(月)にメール便としてヤマトの人に教会まで来てもらって、発送を完了することが出来ました。

・23日(月)は、夜に神奈川教区のオリエンテーション委員会が寿地区センターでありましたので、そ

の準備もあり夕方まで船越教会で仕事をして寿地区センターに出かけました。寿地区活動委員会同様、私

オリエンテーション委員会の委員長を来年度からは出来ませんので、委員構成を確認し、2015年度の4

回のオリエンテーションの内容を決めました。この神奈川教区オリエンテーション委員会は教区の常置委

員会が設置したもので、教区総会などでの議論がスムーズに行われるために、70年来の教団問題について、

新しく教師になる人や神奈川教区に他教区から赴任してくる教師を対象に、その一つ一つで何が問われた

のか、どういう議論があったのかなどについて、講師の話を聞いて話し合い、立場や意見は異なっても問

題の共有をということで行われています。けれども、最近このオリエンテーション東京神学大学出席者

で連合長老会系の教会・伝道所に赴任してくる新任教師はほとんど出席しなくなっています。教区総会で

も、連合長老会系の教会伝道所の信徒・教職は、多様性を認め、対話による一致をめざす神奈川教区形成

基本方針よりも、教団信仰告白、教憲・教規遵守を教区形成の土俵にという発言をしており、異なる立場

の他者を認めて話し合う姿勢ではなく、自らの立場を一方的に主張する傾向が強くなっています。オリエ

ンテーション委員会では、来年度から開催されたオリエンテーションの報告集を出し、出席しない対象者

や希望者には配布できるようにすることを確認しました。

・27日(金)午後6時から蒔田教会で「チャーチジャックを防ごう~教会を、ある宗教団体から守る~」

と題する講演会があり、私も出席しました。宗教法人格のある教会に入り込み、3年から10年をかけてその

教会の役員のような中心的メンバーにおさまり、教会を乗っ取る集団で、乗っ取ってどうするのかが今一

よく分かりませんでしたが、統一協会やオーム真理教のような反社会性はないという話でした。