なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(261)

       船越通信癸横僑院 。横娃隠暁5月15日    

・5月8日の日曜日の礼拝には、沖縄にいるK・Rさんとお連れ合いの、私の支援会事務局長をしてくださっ

ているK・Hさんのお二人が出席してくれました。お二人とは、夕方から鶴巻で一緒に夕食を共にし、久しぶ

りにゆっくりと話し合うことができました。この日は礼拝後、いつものようにお茶の会でしばらく懇談の時

を持ち、その後4月に開催された2016年度の総会で選出された新しい役員によるはじめての役員会がありま

した。定例の教務報告、会計報告の他に、6月の礼拝担当者の確認、協議として主に総会で確認された今年

度の事業計画、特に秋の修養会開催の確認、継続課題(平和センターパンフレット、シャワーの会、DVD鑑

賞会など)の確認をして終えました。私は15日の週報の準備、ホームページ週報案内の更新、看板の説教

題を書き換えて、鶴巻に向かいました。

・4月からまた農村伝道神学校に講師として行くようになりましたので、月曜日はその準備に、火曜日は授

業になりますので、月曜日、火曜日はそのために時間を使わなければなりません。10日(火)は、農伝の授

業を終えた後、神奈川教区の常置委員会がありましたので、常置委員会の会場である蒔田教会教育会館に向

かいましたが、常置委員会開会の午後6時には間に合わず、15分ほど遅れてしまいました。教区事務所の方に

は町田の駅から少し遅れる旨連絡はしておきました。5月の常置委員会ですので、6月総会で按手・准允受領

を志願している方が5名と3名の新任教師・代務者の面接がありました。この常置委員会での面接では、それ

ぞれの所信表明から福音理解の違いが際立つ時が時々ありますが、今回も沖縄教区から藤沢大庭教会に転任

してきたY牧師の所信表明には、毎週2回辺野古で抗議船の運転をされた体験もあって、一人ひとりの命が尊

重されるために、その一人ひとりの命に仕えることが福音宣教ではないかという主旨の発言がありました。

一方按手・准允志願者の方々は、神の言葉を語り、礼典執行者になることの光栄と責任という牧師職に立て

られることについての発言が多かったように思います。その中の一人は、今回神奈川教区の教会に遣わされ

たことで、神奈川教区の宣教基本方針の多様性を認め対話による一致を求めていく姿勢への共感を述べてい

ました。相変わらず東京神学大学出身者の所信表明を聞いていると、東京神学大学の状況捨象の神学に呪縛

されているとしか思えません。神学程批判的で自由な学問はないと思うのですが、東京神学大学出身者は鎧

を着せられているようで、その人の個性が見えません。今回の常置委員会では、常置委員会提案という形で

6月教区総会に提出する私の戒規免職撤回と聖餐の論議の場を設定する議案が審議され、賛成多数で可決され

ました。教区総会で可決されれば、今秋開催の教団総会の議案となります。既に大阪教区では同じ内容の議案

が可決されたということですから、今秋の教団総会にはまた議案が二つ出ることになります。2年前の前回の

教団総会では、この議案は教憲教規違反だから上程しないという議長の一言で、皆があっけに取られている

間に、次の議事に進んでしまい、なすすべもなく二つの議案は葬られてしまいました。今秋の教団総会では、

同じ轍は踏まないように、こちらも対応していきたいと思っています。

・11日(水)には、通称いのくらという県民のいのちとくらしを守る共同行動委員会の呼びかけで第一回基

地部会が、寿町にあるかながわ労働プラザであり、教区の基地・自衛隊問題小委員会にも出席要請が来ました

ので、他の委員が行けませんでしたので、委員の一人である私が出席しました。出席者は私を入れて5名で、

主な議題は年一回行う集会の内容を決めることだったようですが、出席者が少数でその会では決められず、世

話人の方が後日メールで各団体の意見を集約して決めることになりました。私は相当時間がかかるものと思っ

ていましたが、午後7時に始まった会は午後8時には終わり、鶴巻に帰りました。

・12日(木)は18:30より紅葉坂教会で支援会世話人・事務局会がありました。4月16日開催の第4回総会を

受けて、2016年度の事業計画について主に話し合いました。この秋10月25日から27日に開催される教団総会

会期中の全国交流集会を今回も開催することにしました。それまでに4月16日の総会報告を中心とした通信第

17号の発行、裁判報告集の発行、キリスト新聞への意見広告、宣言賛同者を更に募る運動などについて話し

合いました。5月12日現在宣言賛同者は2,969名で、3,000名にはしたいと思っています。

・13日(金)は17:00から船越教会で、ヤコブの手紙5章1-11節の聖書研究会がありました。この箇所は、

前半が「富んでいる者への裁き」、後半が「兄弟たちへの忍耐の勧め」です。ヤコブの手紙は1世紀末から2

世紀初めに書かれたとされていますが、古代社会における貧富の差がどの程度のものなのか、ヤコブは富め

る者である地主への神の審判を語る一方、教会のメンバーには忍耐の勧めをしているのですが、話し合いの

中で古代社会では人権がどの程度認められていたのか、人々の中に人権意識は全くなかったのか、それとも

ある程度あったのかなどという話題が出ました。

・14日(土)は、教区の部落差別問題小委員会主催のフィールドワーク「秦野の被差別部落の現状を見

る」に参加しました。現在私は船越教会にいないときには鶴巻温泉に住んでいて、秦野市の住人でもありま

すので、土曜日ですが、このフールドワークには参加しようと思い、船越教会から参加しました。今回参加

して初めて秦野の被差別部落が神奈川県で最も大きいということを知りました。フィールドワークでは傾斜

地の被差別部落を案内してもらい、「神奈川県で唯一の同和問題を解消することを目的とした隣保館」で

あるほうらい会館集会室で、部落解放同盟神奈川県連委員長の三川哲伸さんのお話を伺いました。現在もイ

ンターネット上の差別事件、差別落書き事件が繰り返され、部落解放運動は現在進行中であることを改めて

強く思わされました。また、三川さんから、この地区で1888年(明治21)の頃から不就学の児童のための

学校を、自宅を解放して、約50年間続けた森崎和三郎という人を紹介してもらいました。集会は午後4時20

分に終わり、ほうらい会館を出て帰途に着きました。参加者は20名でした。