9月10日(日)船越から鶴巻に帰ってきたら、「沖縄講座」から「辺野古通信」が送られてきていた。
その辺野古通信第61号の中に、「8・12県民大会宣言全文」が掲載されていた。この宣言を、多くの方
に読んでもらいたいと思い、このブログにも掲載させてもらった。
2017年 8・12(沖縄)県民大会宣言 全文(辺野古通信、第61号、2017年9月3日より)
戦後72年を経ても沖縄に依然として広大な米軍基地が存在する。国土面積の0.6%のこの島に米軍専用施
設の70.4%が集中し、県民は復帰45年経た現在も基地から派生する事件・事故、騒音・環境問題に苦しみ
続けている。
2016年も悲惨な事件が起こった。元海兵隊員の凶悪な犯罪により、20歳の未来ある女性の命が奪われ
た。これを受け県議会は海兵隊撤退を求める決議を採択した。繰り返される米軍人・軍属による事件や事
故に対して県民の怒りと悲しみは限界を超え、同年6月19日には「被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求め
る県民集会」が開催され6万5千人の県民が結集した。
同年12月には、米海兵隊普天間基地所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが名護市安部集落の海岸に
墜落大破する事故も起きた。宜野座村や金武町の民間地上空では危険な物資のつり下げ訓練も強化し、貴
重な世界自然遺産にも匹敵する貴重な自然環境が残り、県民の水がめでもある東村高江地区や、伊江村で
昼夜を問わず低空飛行訓練が日常化している。
また、今月5日には、普天間基地所属のオスプレイがオーストラリア東海岸沖で訓練中に輸送揚陸艦に
衝突、墜落する事故も起きた。事故の検証も行われないまま、事故後わずか2日後普天間基地では同型機
の飛行訓練が再開された。今や欠陥機オスプレイ墜落の危険性は県全域に広がっている。
さらに、嘉手納基地への相次ぐ外来機の飛来、嘉手納基地・うるま市津堅島沖における米軍パラシュー
ト降下訓練の強行など、米軍基地の負担軽減とは程遠い現実を県民は生活の中で強く感じている。県民が
何度も要求してきた日米地位協定の抜本的改定もいまだ放置されたままだ。世界で最も危険な普天間基地
の危険性を20年間放置し続け、固定化してきた一番の当事者は日米両政府である。政府と県の約束である
普天間基地の5年以内の運用停止を強く求める。
今年は日本国憲法施行70年、県に憲法が適用されて45年の節目にあたる。沖縄に憲法が適用されている
のであれば、県民の民意は反映されるべきである。
政府は、法解釈をねじ曲げ、沖縄の民意を圧殺し続けている。手続きを無視し、法をおかしてまで行う
違法な埋め立て工事は即時中止すべきだ。
私たちは問いたい。この国の民主主義はあるのか。法治国家とは何か。
私たちは翁長知事が提訴した辺野古新基地建設工事を差し止める訴訟を全面的に支持し、全力で支え
る。
私たちは「辺野古新基地建設断念」「オスプレイの配備撤回」「普天間基地の閉鎖・撤去」の実現を日
米両政府に強く求める。
私たちは、豊かな生物多様性を誇る豊かな辺野古・大浦湾の美ら海に新たな基地を造らせない。翁長知
事を最後まで支え、地方自治と民主主義・人権を守るため、この不条理に全力で抗い続ける。
以上宣言する。
2017年8月12日
辺野古に新基地を造らせないオール沖縄