なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(366)

       船越通信、癸械僑供   。横娃隠固6月3日   北村慈郎


・5月26日(土)は午後紅葉坂教会で寿地区センターの講演会「命こそ宝~釜ヶ崎こども夜まわり30年

の歩みから~」(講師小柳伸顕さん)がありました。小柳さんは、1983年に横浜で起きた中学生・高校生

によるホームレス襲撃事件を契機に、釜ヶ崎の子どもたちも同じようなことを釜ヶ崎日雇労働者や野宿

者の方々にしているという実態を知って、釜ヶ崎こどもの家では夜まわりを始めるようになったと言われ

た。その夜まわりが30年続いており、そこで育った子どもの中から、こどもの家の支援者になっている人

もいるそうです。また「こどもの里・こども夜まわり学習会」によって、子どもたちが外国人労働者と出

会い、フィリピン、タイに行ったこと。アイヌ民族のこどもたちと北海道で交流することができたこと。

一年を通して沖縄勉強会で、創作実話劇「チビリガマの集団自決」の制作と上演に取り組んだこと。「命

(ヌチ)ドゥ宝」の旅、沖縄スタディツアーにでかけたこと。「こどもの人権」から戦争を考え、ヨー

ロッパでの戦争についてや「ホロコースト」について学び、「ドイツ・ポーランドスタディツアー」(2

013年)が実現したことなどを話してくださいました。そのお話を聞いていて、子どもの教育(=共育)は

国家に任せるのではなく、自分たちでするものだと、強く思わされました。


・先週の日曜日5月27日の礼拝は14名の出席者がありました。前週のペンテコステ(5月20日)よ

り多かったのでびっくりしました。礼拝後何時ものように残れる人でお茶を飲みしばらく懇談して散会し

ました。私はこの日午後4時半から教区事務所2階で今年度第一回のオリエンテーションがありますので、

その準備をして午後3時過ぎに船越教会を出て、蒔田の教区事務所に向かいました。神奈川教区のオリエ

ンテーションは以下「神奈川教区オリエンテーション要綱」に従って行っています。


・【「神奈川教区オリエンテーション要綱」1、目的: 日本基督教団はその内に多くの問題をかかえて

おり、神奈川教区は教区として理解のもとに、それらの問題を担おうと努力している。現行の日本基督教

団教師検定試験も問題をかかえて実施されており、そのことの故にさまざまな立場の受験拒否を出すこと

になっている。この検定試験を受験し、准允、按手を受けられる方、また他教区より転任される方にこれ

らの問題を共に担ってもらうことを目的にこのオリエンテーションを実施する。教区(常置委員会や教区

総会)の推薦や承認等をめぐる討論の場に志願者が有意義に参加できるように同委員会はオリエンテー

ションを準備する。ただし、教区内の多様な意見がこのプログラムに反映するように配慮する。/2、対

象: a 他教区からの新任教師 b 按手・准允の志願者 c 正・補教師検定試験受験者/3 内容: 

 ゞ誼沈立の歴史とその問題への理解、 ◆/斉狎邏偽茲両?靴閥偽莊狙基本方針の理解、  教

団問題・教師検定問題と受験拒否の理由への理解、 ぁゞ偽萓覿気慮従譴般簑蠅悗陵?髻殖粥’間実施

計画及びその対象: 1月 教団成立の問題(戦責告白、六・九部問題、教師検定問題(c)) 4月 

教区の状況・教区形成基本方針(abc)、7月 現場見学(開拓伝道地・病院・ホーム・工場等) (ab

c)、8月 教団問題(万博・東神大)、受験拒否問題(bc)、11月 現場見学(寿地区・川崎・横須

賀・差別問題等) (abc)/5 確認事項: 1)この要綱に基づき、各神学校・教会に連絡し、対象者

への連絡を依頼する。 2)最低年1回、教区内全教会に往復はがきで対象者の有無を調査し、連絡の徹

底に努める。 3)受験志願者、按手・准允志願者に出願手続き以前にこのオリエンテーションに出席す

ることを要請する。 4)常置委員会はオリエンテーション委員を選任し、オリエンテーションを実施す

る。 5)オリエンテーションの資料集・ガイドブックを作成する。          以上】


・神奈川教区にはこのオリエンテーション実施のための委員会があり、その委員会の委員に大分前から私

もなっていて、準備と実施を担っています。毎年第一回オリエンテーションは「教区形成機基本方針と教

区の諸制度」についてということで開催しています。今年は発題をM教区議長にお願いしていましたが、

怪我をされたので、急遽副議長のF牧師にお願いしました。まず司会者である委員長の鶴見教会Oさんの開

会祈祷があり、続いて参加者の自己紹介、その後すぐに発題、質疑応答という形で行いました。質疑応答

の途中で夕食を取り、午後8時閉会です。今回は参加者が予定では委員・発題者を含めて22名でしたが、2

名が欠席、申し込みのなかった方が1名参加で、21名でした。参加者の中にはセンター北教会兼任担任教

師のY氏がいて、神奈川教区の教区形成基本方針について問題提起をする意志をもって参加してきたよう

です。F副議長の発題の後、Y氏が発言しましたが、議論が噛み合いませんでしたので、夕食をとることに

しました。夕食後私がまず最初に発言し、教団から戒規免職された私も神奈川教区では実質的に受け入れ

られているのは、神奈川教区に教区形成基本方針があるからだという主旨の発言をしました。するとY氏

は私の戒規免職は手続きがおかしいので、再審を請求したらどうかと言われました。しばらくそのことで

議論になりましたが、これがこの日の本筋の議論ではありませんでしたので、途中で教区形成基本方針の

話に戻しました。司会者が最後に参加者一人一人に感想を求め、それに応えて参加者全員が感想を述べま

した。その感想を伺っている限り、このようなオリエンテーション設定の意味があると、改めて思わされ

ました。


・1日(金)は、船越教会に来る前に寿の炊き出しの午後の配食に、久しぶりに参加しました。この日の

働き手は、S女学校の子どもたちがいましたので、十分でしたが、私は食べ終わった食器に残っている残

飯を落とすところに加わりました。久しぶりの炊き出しの参加で、教会関係の人も街の人も、ボランティ

アの新しい顔が目立ちました。この日は炊き出しが行われた寿公園での後始末が終わった段階で、私は失

礼し、石川町駅のコインロッカーに入れておいた荷物を出して、船越教会に向かいまいした。


・2日(土)の午後は、教区の基地・自衛隊問題小委員会が参加している基地問題に取り組んでいます県

央共闘会議の総会が大和であり、私はその総会の議長を頼まれていましたので出席しました。