船越通信、癸械牽機 。横娃隠固10月28日 北村慈郎
●21日(日)も、いつものように礼拝後残れる人でお茶を飲みながら懇談の時を持ちました。散会後N
さんと30分ぐらい話をしました。集会室のボードに「各教派の相談会で最近増えつつある統一教会以外の
キリスト教系団体」について、両面に書かれている一枚の印刷物が掲示されています。Nさんはそれを見
て、その中にある「クリスチャントゥデイ」は、そこに書かれている「異端的な」他団体とは違うのでは
ないかと言うのです。その真偽は私には分かりませんが、私が日本基督教団の常議員だった頃、確か当時
の教団総会議長の山北宣久さんが、クリスチャントゥデイの創刊号(2008年6月13日付)に祝辞・メッ
セージを寄せて、それを取り消し、今後一切の関係を持たないという声明を出したことがありました。本
年1月27日付の教団新報には、現教団議長の石橋秀雄さんが「クリスチャントゥデイなど張在亨牧師グ
ループに関する声明」を出して、「日本基督教団は、クリスチャントゥデイなど張在亨牧師関係グループ
に対して、キリスト教として同一の線に立つことが出来ないとの判断を再確認する」としています。Nさ
んは、クリスチャントゥデイが月間40万ページビュー(閲覧数)がある、今やキリスト教界最大のイン
ターネットメディアになっていることに注目しているようです。私は以前に戒規免職問題で裁判に訴えて
いた頃、世界教会協議会関係のメディアの記者からインタビューを受け、私の問題が英文でそのメディア
に載ったことがありました。その後そのメディアが潰れ、その記者はクリスチャントゥデイに私の問題を
載せさせてもらえないかと言ってきましたが、お断りしたことがありまました。疑惑の真偽は私にはよく
わかりませんが、信頼できるかどうか分からないメディアに私の記事を載せようとは思わなかったからで
す。Nさんを送り出した後、来週の準備と教団総会の準備をして船越教会から鶴巻に向かいました。
●22日(月)は、午前中は東海大学病院で連れ合いの検査がありましたので、二人で行きました。
●23日(火)からは教団総会でした。私はこの日の午後に農伝の授業がありましたが、休講にさせても
らい、教団総会に出ることにしました。総会の最初にある議事日程承認のところで、私の戒規免職撤回議
案の取り扱いが問題になるからです。今年も石橋議長は、この私の戒規免職撤回議案は教憲教規違反の議
案なので議事にはできないと、この議案を切り捨てました。2年前の総会では、唖然としている間に議事
が進んでしまいましたが、今回は「意義あり」と言って、石橋議長の議事運営のあり方を批判する発言も
あって、議長の横暴に対して一定程度の抗議が出来ました。しかし、今回も議事日程承認の段階で私の議
案は葬られてしまいました。私は教団総会第一日目の23日(火)は午後の議事迄いて、夕食休憩に鶴巻
に帰りました。24日(水)の午後の議事からまた傍聴席で見守りました。私が行く前に議長選挙は終
わっていました。執行部側が割れて議長候補に前議長の石橋秀雄さんと前副議長の佐々木美知夫さんの二
人が候補に出てきていました。最初は佐々木美知夫さんの票が石橋秀雄さんの票より50票近く離れてい
ましたが、現教団執行部を批判する側が、佐々木さんより石橋さんの方がまだ緩やかではないかというこ
とで、石橋さんに投票した結果、第一回投票の結果が逆転して、石橋秀雄さんが議長に当選しました。そ
の後副議長選挙では、驚くべきことに現執行部を批判する側が推薦した久世そらちさんが、決選投票の末
副議長に当選しました。その他の各教区総会決議議案については、前回同様どんな議案でも約200対約
150ですべて否決されましたが、常議員選挙は全数連記にも拘わらず、執行部側の分裂によって執行部
を批判する側の推薦する人が4人当選しました。副議長を含めて執行部を批判する側から常議員会を構成
する30名のうち5人が常議員会に入ったことになります。今回の教団総会での特筆されるべき出来事で
す。
●今回も教団総会の中日の24日(水)午後9時から支援会の全国交流集会を行いました。Wさんも来て
くださいましたが、夜遅い集会にも拘わらず95名の方々が参加してくれました。講演をお願いしました
農村伝道神学校の校長のウイットマーさんによる「カナダ合同教会の歴史と現在」は大変刺激的で、学ぶ
べきことの多い講演でした。様々な出自を異にする多様な人々が、カナダ合同教会という一つの教会を形
成するということがどういうことなのかがよく分かるお話でした。何れこのウイットマーさんの講演は支
援会の通信に載せることになりますから、そこで読んでいただきたいと思いますが、一つだけ紹介してお
きます。総会についてですが、カナダ合同教会では現在3年毎に総会を開いているそうですが、場所は日
本で言えば様々な教区で、一定の場所ではないこと。また議案の審議というよりも、教団総会が行ってい
る法廷議案のようなものは、前以って情報を提供してあるので、総会ではそれに時間はかけないで、むし
ろ話し合いと楽しい交わりが総会の中心になっているというのです。多様な人々がいるので対話の時間を
大切にしているということではないかと思われます。「多様性と対話」です。現在の教団執行部はその逆
で、「多様性を認めず、話し合いもしない」方向性をとっているように思われます。これでは豊かな生命
力が生まれはしません。今回の教団総会から流れが少し変わって、「多様性と対話」大切にする教団に
なっていってもらいたいと思います。
●支援会ではこの教団総会に間に合うように、私の戒規免職問題の実態を、この問題に初めての人にも分
かってもらえるようにとリーフレット(「日本基督教団がまことの合同教会になるために知ってほしいこ
と 教師免職処分の実態」)をS牧師の協力を得て作りました。なかなかよくできていると思いますの
で、皆さんもご利用ください。