なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(46)

          船越通信癸苅供  。横娃隠嫁2月26日    

・19日の日曜日は礼拝後、私はお二人の方と礼拝堂で面談をしました。この日は15名の礼拝出席者があり、私たち3人以外の方々は別室でお茶を飲んで懇談していました。私たちの面談が終わったころに、別室での懇談も終わり、この日は何もありませんでしたので、それぞれ帰路につきました。その後私と連れ合いは牧師館の台所の整理をし、戸締りをして船越教会から鶴巻に移動しました。船越教会を出る時、教会の庭ではNさんが一人で葡萄棚を作ってくれていました。船越教会の庭はNさんのお陰でいつもきれいになっています。ありがたいことです。

・22日の水曜日は「灰の水曜日」で、今年はこの日からレント(受難節)に入りました。レントは4月7日まで続きます。今年は4月8日がイースターの日曜日です。

・この日藤沢のサポートセンターで私の裁判支援会の事務局の方々で「北村慈郎牧師を支援する会通信第一号」の印刷・発送作業をしました。先週公判の日程が4月26日(木)午後2時、東京地方裁判所第103号法廷と決まりましたので、支援して下さっている皆さんに早くお知らせした方がいいだろうということで、まだ公判までに2ヶ月間ありますが、発送作業を早めにしました。通信のレイアウトはS牧師がしてくださいました。作業に来て下さった事務局の方々共々、本当にありがとうございました。この通信第一号には、昨年の12月3日紅葉坂教会で行いました支援会発足集会の報告に公判傍聴の呼びかけ等が掲載されています。発足集会の報告の一つとして世話人代表の関田寛雄牧師の挨拶が全文掲載されています。この関田寛雄牧師の挨拶の部分を「支援会通信第一号を発送しました」という文章をつけて、私のブログに転載したところ、その日の私のブログへのアクセスが100人になりました。私のブログへのアクセスは、これまで一番多くて40人くらいでしたから、ちょっとびっくりしました。

・23日の木曜日は、午後6時30分から高座渋谷教会で基地・自衛隊問題小委員会主催の「スライドで見る神奈川の基地、2011年、神奈川の基地はどう動いたか?」に参加してから、船越教会に来ました。スライドを説明してくれたのは相模補給廠監視団のお二人の方でした。米軍と自衛隊の動きを写真に撮るという地味な働きを長年続けているだけあって、神奈川の基地の動きをよく把握されていると感心しました。この集会は夜でしたが、横須賀の米軍基地に停泊している原子力空母ジョージワシントンの艦載機の爆音でしょうか、何度か飛行機の凄い音がしました。横須賀から横田まで16号線沿いに米軍基地が集中している実態を地図で見せられて、神奈川もまだ米軍の占領下に置かれているのではないかという思いに襲われました。アメリカのイラク戦争のとき、沖縄の方が沖縄の基地からイラクに米軍の飛行機が飛んで行って戦争をしているということは、沖縄がアメリカの戦争に加担していることだから、米軍基地を撤去して沖縄を平和の島にしなければならないとおっしゃいました。米軍基地を抱える神奈川も沖縄と同じ現実にあることを改めて強く思わされました。

・25日の土曜日は第127回神奈川教区総会が清水ヶ丘教会でありました。船越教会からはWさんが出席しました。私は船越教会主任担任教師ということで教区総会議員になってはいません。推薦議員として教区総会に出席しています。ですから総会議案書の議員名簿の船越教会の教師籍のところは(未定)になっています。総会では6名の正教師の按手礼式が行われました。議場から神奈川教区は北村も正教師として認め、按手礼式のとき他の正教師と共に手を置くようにすべきではないかという発言が出ましたが、神奈川教区総会は私を正教師と認めはしませんでした。按手志願者6名の所信表明は、現在の教団の状況を反映してか、わざわざ教憲・教規を遵守するという明言が加わっている人が殆どでした。議場から違いを認め合い対話によって一致を求めていくという神奈川教区形成基本方針をどう思うかという質問が出ました。この質問に対しても、一人を除いて、教区形成基本方針のめざす方向性を大切にしたいと答えた人が殆どでした。教憲・教規の遵守と神奈川教区形成基本方針の精神を大切にするということが、ダブルバインドになることもあるように思うのですが、按手礼志願者の中にはそこまで考えてはいないようでした。議場から、今でも正教師試験を拒否して准允だけで牧師を続けている人がいることを覚えてもらいたいという発言がありました。日本基督教団における二重教職制の問題はまだ克服されていません。

・今回の教区総会では、教会は伝道が第一で、社会問題は個々人が有志で取り組んでいけばよいという意見が出ました。「2012年度教区活動基本方策案および活動計画案に関する件」の審議の中でその意見が出て、神奈川教区には社会的な問題を扱う委員会が多すぎるので、常置委員会で来年度までに整理して欲しいというのです。伝道と社会問題との取り組みを二元論的に捉えて、伝道を教会の第一義の働きとする考え方が、なお根強くあることを思わされました。私は今回の裁判のことでクリスチャン新聞の編集長が記事にしてくれましたので、クリスチャン新聞を購読することにしました。この新聞は日本のキリスト教界では保守的な教派のものだと思われますが、伝道と社会的な責任の問題を二元的にではなく、一つの宣教の課題として考えようとしているところがあります。日本基督教団は日本のキリスト教界の中では戦争責任を問うたのも、社会的な責任を宣教の課題としてきたのも早かったと思いますが、最近の教団はむしろ保守的な教派の教会からも取り残されているように思われてなりません。

・また、ある教職の「正しい」「正しい」という発言に対して、一人の信徒議員の方が「正しい」がそうでない考え方や人を切り捨てる危険性があるのではないかと発言していたのが印象的でした。

・今回も説教は私のブログ(2月22日)に掲載しましたので、そちらをご覧ください。