なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(154)

          船越通信癸隠毅粥 。横娃隠看4月6日               

・30日の日曜日は、何時ものように礼拝後しばらく懇談をして散会しました。その後私は船越教

会でやり残しの仕事をしてから、鶴巻に移動しました。鶴巻には午後5時過ぎに着きました。日曜

日は、天気の良い日ですと、鶴巻にある市営の日帰り温泉施設弘法の里湯は、山帰りの人でにぎわ

います。この日は雨の日でしたので、夕方には雨は上がっていましたが、比較的混み合いませんで

したので、私も夕食前に弘法の里湯の温泉で体の温め、のんびりと過ごしました。

・この週は、どこの桜も満開でした。私がいる小田急鶴巻温泉駅の小田原方面のホームも新宿方

面のホームも、ホームの脇に植わっている桜が数本あり、満開でした。週のはじめには、まだ花び

らがホームに散っていませんでしたが、後半には桜の花びらでホームの一部が白くなっていまし

た。4月1日の火曜日は、午前中新松田の駅から15分ほど歩いた山の上にあるハーブ園やアグリガ

ーデンに連れ合いと行ってきました。昨年彼女がそこで見た桜と菜の花の競演が見事だったという

ので行きましたが、残念ながらその施設は休館日で、桜も既に散ってしまっていて、みんな葉桜に

なっていました。黄色の菜の花は満開でした。桜が咲いていたら、確かに菜の花とのコラボレーシ

ョンが見事ではないかと思いました。休館日ということもあって、人と出会ったのは、二人の年配

の男性と二人の女性だけでした。ただその山からは、富士山も右手に見え、左手に向かって丹沢・

箱根連山が海まで続き、その手前に新松田から小田原までの町並みが広がっている風景は見事でし

た。そこでは桜を見ることはできませんでしたが、この日夜に蒔田教会で教区の常置委員会があり

ましたので、常置委員会の前に大岡川の見事な桜を見ることができました。蒔田教会の裏の南区役

所をちょっと行くと、大岡川ですので、そこにある橋ともう一つ上流にある橋からの眺めを楽しむ

ことができました。二つの橋の両岸を一周して最初の橋から右手下流に向かって数十メートルいっ

た所から、対岸の桜に向かってカメラを構えている人が何人もいましたので、私もそこに行って見

ましたら、ちょうど真っ赤な夕日が対岸の桜の中に沈みかけていました。桜並木の向こうに真っ赤

な夕日が沈む貴重な風景を見ることができました。3月末から4月にかけての、多くの人にとって人

生の節目である卒業、退社、進級、入学という時期の桜は、それぞれの人に忘れられない思い出と

結びついて、人々の記憶に残って行くのでしょう。何処にいっても出会えるということもあって、

桜はそういう意味で私たちには他の花よりも印象深いのかも知れません。まだ完全には散っていま

せんが、今年も桜の花を楽しむことができました。

・教区の常置委員会では、5人の新任教師の面接がありました。今回の5人の方は、所信表明を自

分の言葉で丁寧にしてくれました。その点で、何時もの新任教師の面接とは違って、一人一人の人

柄や課題として担っていこうとされている事柄が伝わってきたように思われます。たまたま大和市

にある教会に新しく福島から赴任された方は、大爆音を発して飛ぶ米軍機にはじめて触れ、大和の

空の異様さを感じたようです。私は、教区のオリエンテーション委員会の委員長として、今年度計

画しています横須賀の米軍基地を海から見て、基地問題を学習する集会の案内をして、神奈川教区

の宣教の課題を共に担っていきましょうと、一言発言をさせてもらいました。この面接では、特に

若い方の中には、ただ信仰告白と教憲教規に従っていきたいという発言をする人がいますが、教団

の教会の教師として、遣わされた教区と招へい教会でどのような姿勢で取り組んでいこうとしてい

るのか、その時点で言えることは言って、共に宣教の課題を担って行いきたいという決意表明を、

常置委員会に出席している人の多くは聞きたいと思っているのだと思います。その点で、今回の面

接はよかったと思います。

・2日(水)午後1時半から農伝の入学式がありました。私も出席しました。今年は5人の方が農伝

に入学しました。その中の二人は、教団以外の教派の教会から入学しました。長野の安曇野にある

教会です。ホーリネス系の小さな教団で、その教団には牧師養成の神学校がないので農伝にという

ことでした。入学式が終って、懇親会の席で、二人の方が所属している教会の牧師の方が挨拶され

ました。この方は同志社大学神学部出身の方で、農伝に推薦してよかったとおっしゃっていまし

た。農伝は教団の認可神学校で専任教師は校長一人という小さな神学校ですし、学生も4学年で20

人もいませんが、多くの協力者に支えられて、自由な神学教育が行われていると思います。この牧

師の方は、その農伝の方向性に共感を覚えておられるようで、私自身もうれしく思いました。現在

の教団にあって農伝の存在意義を強く感じさせられました。5人の新入生が4年間の農伝での学びと

交わりから、かけがいのないものを得ていかれるようにと願っています。農伝の入学式の帰りに、

平塚中原教会のY牧師と、町田までバスが一緒でした。Y牧師は、普段は美容師として仕事をしてい

て、日曜日だけ教会の牧師としてその働きをなさっておられます。平塚中原教会もそのことを了解

しています。Y牧師のような形の牧師の働き方も、今後は広がっていくように私は思っています。Y

牧師と平塚中原教会との関係ほどではありませんが、船越教会と私との関係も、形としては同じで

はないかと思います。だたこの形態の教会の場合、信徒の自立が求められます。自立した信徒によ

る教会共同体の形成において、世俗的には牧師も一人の信徒として生きることになります。この場

合、いわゆる人数が多い大教会の形成は出来ませんが、「2または3人がわたしの名によって集ま

るところに、わたしもその中にいる」(マタイ18:20)と言われています、教会本来の姿に近づく

ことは可能ではないかと思われます。バスの中の30分ほどでしたが、Y牧師とはじめて個人的な話

ができました。Y牧師と平塚中原教会の上に主の導きを祈ります。

・3日には夜紅葉坂教会で私の裁判支援会の神奈川世話人会・事務局会の集まりがあり、3月29日

の総会&集会を受けて、今後の事を話し合いました。この日は激しい雨の日でしたが、10人の参加

があり、今後の取組を確認できました。私の問題を自分のことのように共に担っていてくれる方々

の存在に励まされています。感謝。

・さて、4日の金曜日には、教会外壁・屋根の塗装が完成し、業者の方が挨拶に来て、預けていた

教会玄関の鍵を返してもらいました。