なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(418)復刻版

 黙想と祈りの夕べ通信(418)復刻版を掲載します。2007年9月のものです。

 昨日の神奈川新聞で、政府は辺野古の埋め立て工事をこの秋からはじめることを考えているという内容の

記事が載っていました。平和の創り方について、また沖縄の人々の思いについて、政府は誤解と無視に徹し

ようとしているかのようです。恥ずかしい限りです。今日は月曜日ですが、私はこれから国会前の辺野古

基地建設反対の座り込みに行きます。


        黙想と祈りの夕べ通信(418[-53]2007・9・30発行)復刻版

 先日Sさんが召され、葬儀式がありました。Sさんは4月初めに倒れ、入院していましたが、言語障害が出て、

お見舞いしても殆どSさんからの言葉はありませんでした。顔の表情でその想いを推察するわけです。追浜の

病院に入院していた時には、2度お訪ねしましたが、その時は顔にも表情があり、言葉は無くても意思疎通が

できたように思えました。転院されたふれあい東戸塚の病院に召される数日前にお見舞いした時には、口に

酸素吸入の器具があり、苦しそうでしたので、こちらから色々話しかけただけで、お祈りして帰ってきまし

た。Sさんが召されたとの連絡が私のところにあったのは、17日月曜の夜8時半過ぎでしたが、ちょうどその

日すでに召された方のお連れ合いのAさんが、長年相模原の病院に入院していましたがお亡くなりになり、仏

式の通夜式が辻堂のセレモリアルホールで行われ、私も出席して帰ってきたところでした。お二方のご遺族

の上に主にある平安をお祈りいたします。他にも教会関係者の中には数名病床にあって厳しい状況にある方

がいらっしゃいます。その方々とご家族のことを想い、祈っていきたいと思います。

 上記の私の発言に続いて、一人の方の発言がありました。自閉症の人たちとの朗読の機会を与えられて、

何度か朗読をした。今までの会場が使えなくなって、9月で一休みして、また会場を変えて行うことになっ

ている。今月でしばらく休むというので、朗読者一人一人が自分の好きなものを読むことになり、私も1ヶ月

家で練習した。朗読が始まると、すごく感動した。この朗読をはじめるようになった4月には、私の顔をまっ

すぐに見られなかった人が、私の顔をまっすぐ見て朗読した。この人たちと一緒に老人ホームに朗読に行け

たらいいのだがと思った。自閉症の人たちとの朗読で、いろいろなことを学んだ。この朗読を通して、この

機会を作ってくれたYさんやHさんが自閉症の人たちのための働きをしていることが、どれだけ大変で大切な

ことであるかと思わされた。朗読を通して40歳くらいの方が、最初はしどろもどろだったのが、話ができる

ようになり、本当に変わった。朗読の母体であるグループにも問題がでており、私の耳も聞き取り難くなっ

ているが、何とかこのことは続けたいと願っている。一つのことを続けることの大切さを思っている。

 別の人からの発言がありました。月曜日に教区の平和・人権・福祉等担当者会議があり、いつもより参加

者が少なかったが、二つの教会の実践発表があった。一つの教会が知的障がい者の憩いの場として場所を提

供しているという報告があった。その関連である方から、知的障がい者とのコミュニケイションが難しいと

いう発言があった。私はNPOで関わっている自閉症のお子さんとのつながりから、促されて、私は困ったこ

とが余り無いというお話をした。私は、「あなたのことが十分わかってあげられないでごめんなさいね。だ

から、あなたがして欲しいと思うことを教えてね」という姿勢で向かい合うことにしているが、そういう姿

勢で関われば、コミュニケイションは成り立つと思う。障がいをもっている人の家族に対して、頑張ってく

ださいとか、お気の毒にという言葉には怒りを覚える。何故気の毒であり、可愛そうなのか。知的障がいを

もつ人が当たり前に生きられ、肩身の狭い思いをもつことなく生きていける社会でなければと思う。むしろ

健常者の方が彼ら・彼女らには生きづらい社会を作っているのではないか。これからもそのような方々を出

会っていくと思うが、健常者のペースで置き去りにされることがないように、自分が言ったことを再確認し

ていきたい。

 最後に一人の方から以下のような発言がありました。聖餐について、聖公会カトリック中央協議会に問

い合わせてみた。幼児洗礼を受けた子で堅信礼に到らなくとも、小学生くらいになれば受けられるという回

答だった。かつての日本メソジツト教会では12歳になったら受けられるが、カトリックではもっと小さい頃

から受けられることを知ってびっくりした。