なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(486)復刻版

 黙想と祈りの夕べ通信(486)復刻版を掲載します。2009年1月のものです。

 元々の通信にはガザの写真がありますが、下記には写真はありません。私の技術では写真を入れることが

できませんでした。



        黙想と祈りの夕べ通信(486[-15]2009・1・11発行)復刻版


 前号に続いてガザのアブデルワーヘド教授のメール(転載歓迎)と写真を掲載します。

世界各地で抗議の声が上がっています。その訴えが聞き届けられて、停戦が実現するまで、あと、どれだけ

の爆撃と破壊と死の知らせを私たちは受け取るのでしょうか。

 日時:2009年1月5日(月)18:31

今日、シファー病院の発表によれば、16人の子どもと7人の女性を含む39人の民間人が亡くなった!公式発

表の死者数は540人以上にふくれあがり、加えて負傷者は2600人! 人々の健康をめぐる状態は耐えがたく、

酸鼻をきわめる。市民は逃げ場を失い右往左往している!ガザ市内のシュジャイヤ(人口がとくに過密な地

区だ)で、妊娠中の女性が4人の娘とともに砲撃で死んだ。私の子どもたちは、隣の建物が狙い撃ちされてか

ら、ますます緊張と不安を募らせている。私は努めて子どもたちに話しかけ、できるだけ落ち着かせようと

している。しかし、実際は、航空機、ヘリコプター、無人飛行機が大砲や戦車の砲撃に加わって、私たちは

緊張を解いたり和らげたりする暇もないのだ!

 日時:2009年1月5日(月)19:00

 地上攻撃の今日、イスラエルの戦車部隊はさらに多くの土地を制圧した。イスラエルの航空機はガザ地区

の30の攻撃目標を空襲した。気がかりなのは、ゼイトゥーン地区の東部であれ他のどこであれ、自宅にとど

まることのできない市民たちのことだ。ゼイトゥーンは農業地帯で住んでいるのは農民たちだ。

彼らのうち何百人かは、ゼイトゥーン地区のなかで人口が密集した住宅地の奥に避難することができた。

多くの民間人が、ガザ市の境界地域に対する爆撃で死んだ。電気と水が、ガザの人間すべてにとって依然、

主要な問題となっている。発電機はまだ動くので、私はこれらのメッセージを大急ぎで書くことができる!

 携帯は麻痺し、地上電話はつながらなかったり、聞き取れなかったりすることもあるが、はっきりと聞こ

えることもある! 数分前、すぐ近くが空襲された。どこだか特定できないが、恐怖におののいた。近所の

建物に着弾したのだ! ほんの3軒向こうの建物だ。犠牲者もいる! イスラエルの航空機が照明弾を投下

している。あるいは、なにか軍事目的のための光なのかもしれない。イスラエルは何度か、アル=アクサ

ー衛星放送を妨害して、反ハマースの内容を放送した。また戻ります、そうできるなら!

 日時:2009年1月6日(火)13:36

  昨晩、空襲はますます激しさを増した:30回以上にわたり、ビーチ難民キャンプ東部にある保健センタ

ーをはじめ、さまざまな地点が空襲の標的になった。4階建ての建物が1軒、F16に爆撃され、完全に破壊

された。何百人もの人々が次々に、戦闘地帯となっている市の郊外から命からがら脱出した。彼らは市内に

住む親戚を頼ったり、UNRWAの学校に避難している。フセイン・アル=アイディと家族(女たちと子どもたち)

はいまだに、水も食糧も電話その他いかなる生命線となる設備もないまま、一部屋に閉じ込められたまま動

くことができないでいる。家族のうち5人が何かの爆弾の破片で負傷している。アミラ・ハス記者が、イスラ

エルのヘブライ語・英語の日刊紙ハアレツで昨日、それを記事にし、今日、内容が更新された! 一方、人

権のための医師団が介入して、身動きできないアル=アイディの家族のもとにたどりつけるよう調整に努め

ている。救急車とおそらくいくらかの食糧を届けようとしている。だが、これまでのところ成功していない!

戦闘のただなかにおかれて人道的〔措置を必要としている〕ケースはほかにもある。さらに多くの市民が戦

場で身動きがとれなくなっているのだ。死傷者の数も増加の一途だ!    
 


         「つかまえてくれる人を信じること」   1月11日

 信頼はいのちの基礎です。信頼なくして人間は生きて行くことが出来ません。空中ブランコ乗りが、この

ことのすばらしい例を示してくれます。ブランコを飛び移る人は、自分をつかまえてくれる人を信頼しなけ

ればなりません。すばらしい二回転、三回転、四回転宙返り。空中ブランコで最も目を見張るのは、飛び移

る人を正確なタイミングと位置で受けとめ、つかまえる人です。私たちの人生の多くは、ブランコを飛び移

るようなものです。空の鳥のように自由に飛ぶのはすばらしいことです。けれども私たちをつかまえてくだ

さる神がいてくださらないなら、私たちがいくら飛んでも何にもなりません。私たちを受けとめてくださる

偉大な方を信頼しましょう。


                    (ヘンリ・J・M・ナウエン『今日のパン、明日の糧』より)