なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

勝つまで続ける

先日このようなことを聞いた。

「勝つまで続ければ、きっと勝つ」

なるほどなあー と思った。
確かに勝つまで続ければ、必ず勝つに違いない。
しかし、それだけの持続力を維持できるのは、何を目的にしているか、によるのではないだろうか。
勝つまで続けるほどの価値のない目標を持っても、勝つまで続けることはむずかしいだろう。

マルチン・ルーサー・キングの黒人公民権運動には、勝つまで続ける価値と真理性があったと思う。
沖縄の辺野古のおじい、おばあにも、「二度と戦争をしてはならないし、させてもならない」という、勝つまで続けるに値する価値と真理性があると思う。

人間には生活がある。なかなかその生活を賭けてまで、「勝つまで続ければ、きっと勝つ」課題を担いきれない弱さがある。
それは認めざるを得ない。
とすれば、課題に取り組むことの出来る人は、人間の弱さを認め、課題を同じようには担えない他者の存在を認めること。弱さの人は、課題に取り組む人を誹謗中傷せず、遠くから見守っていること。
これがなかなか私たちにはできないのだ。だが、本当に大切なことだと思う。

それにしても、「勝つまで続ければ、きっと勝つ」課題や目標をもって、日々を生きうる者の幸いを思わずにはいられない。