なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

運命の人

★高校生からの質問 Part13★
「果たして運命の人に出会うことはできるのでしょうか?」

女子高校生2年生からの質問ですから、「運命の人」とは、自分も相手もお互いに結びつきたいと心から願う結婚の相手と理解しましたが、それでよろしいでしょうか。一般的に言えば運命の人とは、必ずしも結婚の相手とは限りません。その人の人生の中で決定的に影響を受けた人も、運命の人と言えないこともないからです。

ある人は、誰でも一生のうちには運命の人との出会いがある、と言っています。ただ若いときにそういう運命の人と出会えるか、年を取ってからか、それは分からないと。もしかしたら、臨終の間際ということもあるかも知れません。

私は25歳の時に23歳の今の妻と結婚しました。牧師になるための神学校4年を終えて大学院に入る時でした。ですから学生結婚です。彼女は既に保母としてある教会の保育園に勤めていました。今から約40年前です。

私たち夫婦には、一人の女の子と二人の男の子が与えらました。その3人の子どもたちも今は30代になっています。夫婦の関係は続いていますし、それぞれバラバラですが、一応家族の関係も続いています。

妻である彼女が私にとって運命の人であったのかどうか、私が妻である彼女にとって運命の人であったのかどうか、それは分かりません。現在までの40年間は少なくとも現在の妻との関係や家族の関係を捨ててまで、この人とならどこまでもという妻とは別の運命の人に私は出会っていません。これからどうなるか。それは分かりません。

いろいろな夫婦があります。既に結婚している友人の妻を友人から奪って結婚するという人もいないとは限りません。それは一種の略奪結婚と言えるかも知れません。男女の関係はある種予期せざる地震のように突然爆発してしまう情念に動かされるところがありますので、何とも言えません。

しかし、その関係が衝動的一時的なものではなく、お互いに引き付けあって一生を共にしたいと思える出会いが、運命の人との出会いではないでしょうか。

ですから、あなたはあなたらしく自分の道を見出し、毎日を喜んで生きていくことが第一でしょう。そんなあなたを見て、きっと天使があなたに運命の人を引き合わせてくれると思いますよ。