なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

父北村雨垂とその作品(9)

父北村雨垂とその作品(9)
 
以下「・・・と私」は習作かも知れません。原稿は訂正・付加だらけです。後から同じテーマのまとまった作品が出てきますので、これは割愛してもよいのかも知れませんが、掲載しておきます。
 
「種と私」
 
種が私の 同情と敵意を堅く閉じて眠ってゐた存在
種が私の 無限の恐怖の分裂の孤獨の標識
種が私の 無限と有限の中に閉じて 醒める(「醒める」の傍線?)
種が私の 末分の意識の分裂の揺籃の中の 無の時間
種が私の エロスの系譜の轉記を ひそかに姙む空間
種が私の 憎悪の否定を 肯定の中に 姙む認識
種が私の 喜劇の胎動の 否定の肯定の 分裂
種が私の 悲劇の否定の 肯定の部屋の 分裂の胎動
 
「道と私」
 
道と私 宙天と 地下にぐんぐん伸びた図式
道と私 けん怠と 希望の風景に歩かせた
道と私 言ふ 無用の智恵のほこらしく 表情は黙ってゐた
道と私 戦争にも平和にも 黙々と苦笑した微笑もした
道と私 円環を姙むもの 水平線を弧で描いた
道と私 整理に限定した無思想に 握手した抵抗もした
道と私 実存は 二次元のものと見ろ 悲劇だ
道と私 誕生も物事も いちもくに駆けた
 
「風土と私」
 
天と私 分裂の黄の青の 赤の無色 系譜
土と私 紅葉 ( もみじ )桜も 心臓に棲む 母の体臭
 (これは全部削除しようとおもったのかも知れません。)
雲と私 風に心臓の秒針の 円も舞ふ 父の目
郷土と私 分裂の蛇も 己が歴史の 尾を呑むか
夏と私 心臓は 怠惰を 孕む分裂の分裂
冬と私 心臓は一徹に 無の意識で荒野を駆ける
秋と私 回帰の闘争は 心臓が識る
海と私 笑う孤獨は 心臓を感情が呑む 隣人
 
「存在と私」
 
存在と私 回帰の分裂の 認識といふもの
存在と私 さざなみの頂点が光る分裂といふもの
存在と私 白い毒薬に分裂が黒の標示をするもの
存在と私 それが握てゐる 分裂は孤獨なもの
存在と私 以前と以後も 構想する分裂といふもの
存在と私 心臓はクロスした分裂の縦と横に在るもの
存在と私 分裂の辨證は 圓い亀甲の図式となるもの
存在と私 分裂した 米麦獣果魚采の意識といふもの