なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

父北村雨垂とその作品(47)

 父北村雨垂とその作品(47)を掲載します。今日の鶴巻は大分寒くなりました。午後は晴れて、丹沢の山並みの稜線がきれいです。久しぶりにゆっくりと過ごしています。昨夜はお隣の小田急小田原線東海大学前駅の近くにある「さざんか」という天然温泉に行って、体を緩めました。この「さざんか」は昨日から11月29日まで「一周年感謝祭」が開かれていて、特別入浴回数券10枚綴り半年間有効4,500円で販売しています。これを購入すると、一回450円で温泉を楽しむことができます。年金生活者にはありがたいことです。

 「北村慈郎牧師を支援する会」から「全国の心ある皆様へ」裁判支援のお願いを出していますが、どうぞ皆様ご支援をよろしくお願いいたします。


 父北村雨垂とその作品(47)

『私』(続き)

貨幣について

貨幣は私に「物質」にあらずでせう
貨幣が私に虚無の法悦が聴へる
貨幣の曰く「潔白」私は否と答へる
貨幣の人格を私もうたがわぬ
貨幣が作品で私が喜劇役者で
貨幣を創作した遥(はる)かな私の憶出で
貨幣が死ぬ私の歴史に死ぬか
貨幣の顔が私には道鏡の顔だ

家について

家が私の自我を指摘した
家が私に夢の巣窟でもあった
家が私に自然への不信を叫んだ
家が私が同質的隣人が端座した
家が私を孤児的動物とした
家が私に意志への城郭を築いた
家が私に系譜の郷愁に停った
家が私に頭脳的不具を怖れた

 風土について

春が私に抵抗をしろとささやく
春が私の絵の具皿を掻きまわす
夏が私に大望を持てとささやく
夏が私の表と裏を暴露した
秋が私に細心の注意をささやいた
秋が私に調整の努力を引裂く
冬が私に死の何ものであるかをささやいた
冬が私の永遠のありかたに沈黙した

感情について

感情の零が私から点を生んだ
感情の洪笑を激怒が私を否定した
感情の時間が私を生きものとした
感情の時間が私を停止した
感情の空間が私を限定した
感情の空間が私を暗黒とした
感情の嗚咽と微笑が私を肯定した
感情の点が私から零を生んだ