なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

父北村雨垂とその作品(52)と北村支援発足集会報告

 今日は、12月3日の「北村慈郎牧師を支援する会」発足集会後に、「教団有志の皆様へ」という下記の文章を発信しましたので、それを掲載しておきます。また、今回の父の作品は、作品ノートから書き写していますが、私の記憶ではこの中のいくつかの句は既にこのブログに掲載されているように思われます。重複しますがそのまま掲載させていただきます。


  教団有志の皆様へ

 いつもご支援を心から感謝申し上げます。さて先日開催されました私の裁判支援会発足集会の簡単な報告と今後の裁判支援のお願いをさせていただきたいと思います。 

  簡単な「発足集会」報告と今後の裁判支援のお願い    2011年12月9日  原告  北村慈郎
                        
 12月3日の「北村慈郎牧師を支援する会」発足集会が紅葉坂教会で146名の出席者により開催されました。既にこの会での私の挨拶の一部がユーチューブで流れていますので、ご覧になった方もあるかと思いますが、私自身発足集会が大変良い会でありましたので励まされています。北海道からも九州からも、この発足集会に支援者がかけつけてくれました。本当にありがとうございました。

 会は、支援会世話人代表の関田寛雄さんから挨拶があり、続いて私が提訴にいたる経過報告をし、次に3人の弁護士から、挨拶とこの裁判の取り組みについての全体的な見通し及び訴状骨子の説明をしていただきました。参加者の多くの方から、この弁護士の説明を聞いて、この裁判の意味と目的を理解できたという声を聞きました。今回私の裁判には4人の弁護士が弁護団を構成してくれています。発足集会には一番若い弁護士の方が都合悪く出席できませんでしたが、後の3人の弁護士は出席して下さいました。

 その後遠方からかけつけてくださった支援者の方を中心に激励・連帯の挨拶をいただきました。北海教区、関東教区、西東京教区、神奈川教区、東海教区、中部教区、大阪教区、兵庫教区、西中国教区、九州教区に属する方々でした。特に兵庫教区と九州教区は教区とし発足集会に代表を派遣して下さり、私の裁判への連帯を表明してくださいました。そして最後に、支援会の会則と予算、組織と構成員などの議事を諮り、原案に対するいくつかの修正を加えて全て承認されました。これでいよいよ支援会が本格的に立ち上がったことになります。

 今後の予定としましては、第一回の公判の日程が分かり次第、皆様に連絡をして、多くの傍聴者を募らせていただくことになります。そのためには支援会の会員を通してより多くの方々へ裁判傍聴のお願いをしていただかなければなりません。特に裁判が行われます東京地裁に近い方々よろしくお願い致します。

 なお、支援会への参加は、正会員(一口年、5,000円)、賛助会員(一口年、3,000円)、献金・カンパを下記宛送っていただきますと登録されますので、身近な方にもご支援をおねがいしていただければ幸いです。

   郵便振替口座番号 00270-4-116840
   加入者名     北村慈郎牧師を支援する会

 最後に、私の裁判支援と共にお願いしたいことは、戒規免職処分の行き過ぎが教団内部で広く理解されて、戒規免職処分を実際に行った現在の教団執行部とその同調者を説得して、対話と論争を通して一つをめざす本来の合同教会の形成へと日本基督教団を動かしていくために、まずは来年の教団総会に向けて諸教区として出来ることを模索していただきたいということです。私としては、教団が戒規免職処分を撤回すれば、裁判所の判決を待たず、いつでも教団と和解の道を見出したいと願っている次第であります。どうぞこのような私の真意をご理解いただきまして、私の裁判支援と共に、現在の教団を内部から変えて行く運動にも力を注いでくださいますよう、よろしくお願い致します。

 末筆ながら、皆様の上に主の平和が豊かに在りますように。


 父北村雨垂とその作品(52)

論説の頁にみいる白痴のおもだち

遺書の諸語に觸覚のなかったこと

腹の底からこみあげる孤獨な笑い

胃が哄笑した悲劇の舞台だよ

終車は楽譜である女の足である

てのひらにおどるどくろの五粒ほど

おとこおんなともに孤獨を抱いて眠る

死ぬといふ存在にカルタびしりと鳴る

冬にそむき夏にもそむく夢の中の女

山が光る冬が消へてゆく証し

おごるけだもの奴ユダヤとは何事ぞ

曲線のない制服で娘は聖女のおもかげ

乙女ごころよ松の花粉に風がある

この父を不逞ともあわれとも思へ

その柿で蟹を哭かすな青年の諸君

雄鶏はいまなほ時刻をつくる古事記

葛藤に生きろとソクラテスは愚直

蟷螂(カマキリ)は見事であるマルクスの書を読んだ

佐々木巌流も蟷螂も見事な構え

辯證法萬歳黒い花輪も飾られた