なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(44)

         船越通信癸苅粥  。横娃隠嫁2月12日     

・2月5日の礼拝後、今後の「テーマ話し合い」について出席者の皆さんから意見を聞きました。そ の後開かれた役員会では、その日の話し合いを踏まえて意見交換をしました。今後もしばらく  「テーマ話し合い」を続けていくことを前提に、私がアンケートを作成しどんなテーマによる話 し合いをするか、皆さんの意見を集約することになりました。12日(日)の週にアンケートの原 案を私が作り、役員の方々に見てもらった上で、皆さんにアンケート用紙をお渡ししますので、 どうぞよろしくお願い致します。

・2月5日の「テーマ話し合い」で出た意見を私なりにまとめて羅列しておきます。

★話し合いをしていくなら、船越教会が抱えている課題、今我々に与えられている課題は何か、フ ォーカスを絞って話し合う必要がある。
★発題者の負担にならないようにしてもらいたい。
★船越教会に来たばかりなので、まだよくわからないが、信念を持っている人が多いように思う。 「平和宣言」の看板がよく見えなくなっているのが気になる。
★教会としてのテーマはまだよくわからない。地域社会の中で、教区教団の中で何をするか?50 年史は先人のイメージが強い。教区の中で芯を持っている教会というイメージである。北村牧師 の戒規免職問題は組織内人権問題であり、教会の課題である。
★自分はこの地域に住んでいないが、地域との関係をどうしていくかという課題がある。
★既成教会のイメージというよりも、一人一人がどう生きていくか、聖書をどう読むかを大切にし ていく教会活動であってもらいたい。
★真剣に聖書を読んで自分の場で課題を持って歩んでいこうとすると、教会から離れてしまう人も 多い。船越教会という枠で人を疎外しない自由な教会であってほしい。それぞれが生き生きと活 動できる教会。
★話し合いを続けていくことは賛成。いろいろなテーマにういて話し合う。自分の疑問とすること を発題し、他の人の意見を聞くということでもよいのではないか。
★船越教会はなごやかなで温かい教会という感じがしている。そのよいところを伸ばして欲しい  し、一緒に出来たら今後も楽しみです。
★自分は12年前に不思議な形で聖書を読むように勧められて、聖書を読みだした。2年くらいか かって、聖書の隅から隅まで読み、理解が出来た。その後横浜近辺の教会を1年ごとに巡り、牧 師や信者の方が何を考えているを知るようになった。六ケ所くらいの教会を巡ったが、牧師が勉 強していないし、長老の方がこんなものかと感じた。私なりに聖書を読み感動した。哲学、文  学、芸術も少しずつ読んでいくと、そこには聖書の精神がみなぎっていることを知った。そのよ うにしていくうちに、おぼろげながらわかったのは、福音とは、神に対して人間がどうすべきか ということではなく、神が人のために何をしたかという教えであるということ。そのように福音 を捉えて、自発的に教えを学び、自分の生活に活かす。人と神との繋がりを重視する。人数が少 ないことは気にする必要はない。一つだけ提案がある。「聖書の真実」を教えておらえるなら、 人は必ず足を運ぶ。船越教会のやっていることに感動し、お金を出してくれる人が援助してくれ るに違いない。ブログの活用も考えたらよい。
★私はテーマ話し合いは第一回しかでていないが、続けていることに感心している。この話し合い は負担にならないように続けてもらいたい。船越教会が取り組み関わってきた問題、聖餐、二重 教職制など、教団との関わり、ぶつかってきた歴史も、後から船越教会に来た者として、船越教 会の姿勢を確認しておきたい。時間が経っているので、確認しておく必要があるように思う。教 会に行かなくなった人が場を持つことのできるということも、船越教会がめざしてきたのではな いか。
★自分の生活に力が与えられる教会でありたい。
★誰でも気軽に入ってきて、重いものを持たされるのではなく、でもやっぱりイエスが共にいて礼 拝が行われているという教会がいい。従来のようなキリスト教的信仰がなければ入っていけない 教会ではなく、誰でも自由に入ってこれる教会。
★船越教会に来てから3,4ヶ月だが、礼拝後のお茶の会はこれからも続けてもらいたい。その中 で本質的なことが話題になったりするので。既存の教会に疑問を感じている人が集まって、船越 教会からサゼッションを与えられる人があったら素晴らしい。

・以上例によって私の記憶によるまとめです。ただこのまとめの中からも多くのテーマが拾いだせ そうです。今後に繋げていきたいと思います。

・7日には神奈川教区常置委員会がありました。2月25日(土)に教区総会が開催されますの  で、その準備が主な議題でした。東日本大震災・東電福島第一原発事故の被災者支援の一環とし て、神奈川教区社会委員会が中心になった教区救援委員会が福島の子どもたちと保護者の一時疎 開のプロジェクトを今年度実施しようとしています。そのために費用が100万円必要とされてい ます。このプロジェクトが実施できるように祈りの内に覚えてください。

・2月11日(土)横浜地区集会の2・11に出席しました。船越教会からは私の他に3人の方が来てお られましたが、講演は憲法学者の笹川紀勝さんでした。笹川さんは「思想・良心を外部に発表す る自由」はあるのか?」と題して、日本的な心の問題を思想と良心の語義の面と日本の歴史、特 に浄土真宗蓮如による「真俗二諦」、信仰を心の問題とすることによって面従腹背が人々の生 き方の基本となったことに触れながら、本来思想良心の自由は心の問題ではなく外部に発表する 自由を含んでいることをパワーポイントを使って話されました。笹川さんは面従腹背という日本 的二元論はヨーロッパはもちろん韓国にもないとおっしゃいました。キリスト教が韓国で受け入 れられているのは、韓国の文化にキリスト教を受け入れる素地があったということです。「思  想・良心を外部に表現する」自由がある日本社会にしていきたいと、笹川さんの話を聞きながら 思わされました。

・2月5日の礼拝説教は、私のブログ「なんちゃって牧師の日記」2月11日に掲載していますので、 そちらをご覧ください。