なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(178)

            船越通信癸隠沓検 。横娃隠看9月21日                  

・9月14日の日曜日の礼拝には、Iさんも出席し、礼拝後の懇談ではIさんの最近の活動のお話を聞くことがで

きました。Iさんのことが載っている8月22日の朝日新聞の「3・11目覚めた市民」欄記事もいただきま

した。その記事に書かれているIさんのところを転載します。

・<「横須賀には空母の原子炉や核燃料工場があります。事故が起きたらどうなりますか」/東京・国会前で

毎週金曜日夜に続く反原発デモ。/1日、「再稼働反対」を叫ぶ人たちのなかで、マイクを持つIさん(63)の声

が響いた。本業はタクシー運転手だ。自宅がある横須賀から電車で毎週のように通っている。/「3・11」

までは原発にも原子力空母にも関心もなかった。しかし、2012年6月。当時の野田佳彦首相が大飯原発(福井

県)の再稼働を決めたことに、「事故も収束していないのに、変じゃないか」。それから国家前通いが始まっ

た。/金曜はタクシーの一番の稼ぎ時だが、非番にしてもらう。横須賀から電車で1時間ほど。新橋駅かで降

りると、政府と東京電力への抗議を手書きにしたポスターを広げ、国会前まで一人で歩く。途中、東電の本店

前では5分ほど無言で立つ。それがいつものルートだ。/同年12月からは新たなルートが加わった。毎週月曜

日に、横須賀市の核燃料製造会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF-J)の抗議活動に

も通い始めた。/(中略~横須賀と核~)/しかし、「原発と空母は別物」と考える市民は多いようだ。/

(中略)/Iさん自身も原発事故前は同じだった。/しかし、国会前のデモに通い始めてから新聞をよく読む。

ある日、台湾の反原発デモを伝える記事に目が留まり、ハッと思った。/「核電」。そう書かれた横断幕を持

つ人々が写っていた。台湾では原子力発電のことを「核電」と呼ぶと知った。/「なんで分かりやすい言葉な

んだろう」/これまでの疑問がすーと解けた気がした。/「『原子力』とか『ニュークリア』といった語感に、

私たちは名前から、ごまかされてきたのではないか。本質は『核』なのではないか」>

・Iさんは事柄が共有できれば、党派性を越えた運動を考えているようで、右翼の人でも反原発の人と一緒に

活動できるようになればとおっしゃっていました。

・さて14日の日曜日は、礼拝後の懇談を終えて、皆が散会した後、私は翌日の15日(月・祝)に船越教会を

会場にして行われた、教区のオリエンテーション委員会と基地・自衛隊問題小委員会共催の「横須賀におけ

基地問題と海の基地監視体験」の準備をしてから、その日は鶴巻に帰りました。15日早目に鶴巻を出て、船

越に9時過ぎに着き、11時から始まる会に備えました。この会は、教区のオリエンテーション委員会が3年に

1回現場研修として企画しているものです。神奈川県には横須賀だけでなく、座間や厚木や相模原にも基地が

ありますので、この現場研修は、毎回横須賀というわけではありませんが、横須賀には米軍海軍横須賀基地

海上自衛隊の基地がありますので、横須賀で行う率が高くなっています。前回まではトライアングルという猿

島航路を運営している会社の船を一隻チャーターして基地見学は行っていましたが、費用が段々高くなり、横

須賀で監視活動を長年続けている平和船団の協力もあって、平和船団の船で基地監視体験をさせてもらうこと

になりました。基地監視体験の前に、もう40年以上横須賀で活動している、非核市民宣言運動・ヨコスカのN

さんに「横須賀の基地問題」について講演してもらいました。参加者はオリエンテーション委員会関係者と基

地・自衛隊問題小委員会関係者がほぼ同数で、全体で28名でした。1名は船に乗りませんでしたので、船に乗

ったのは27名でした。最初船は二隻の予定でしたが、パプニングがあり、一隻の船で3回に分けて乗船しまし

た。その船は運転手を入れて10名が乗船できましたので、3回でちょうど27名が乗れました。今回は、米海軍

の船はブルーリッジという第七艦隊旗艦で、全ての艦船に指令を出す船と後1,2隻しか横須賀港には停泊して

いなくて、他の艦船は9月2日にジョージ・ワシントン原子力空母と一緒に軍事演習に出ていったということで

した。しかし、海上自衛隊の艦船はそろっていて、その中にはイージス艦もあり、今回は小さな船で艦船の近

くまでいきましたので、艦船の威容さに圧倒されました。集団自衛権行使容認の閣議決定によって、この艦船

で若い自衛官が戦争に巻き込まれる可能師が現実化していることに恐れを覚えると共に、何とかこんなものが

なくてもよい世界と国家にしたいものだという思いを強くしました。また、今回船越教会からバス停で一つ追

浜方面に行った深浦港から船に乗りましたので、すぐに浦郷の弾薬庫が右手に見えてきて、その説明を運転手

のSさんから伺いました。吾妻島の間を通って、海上自衛隊船越庁舎側に係留されている艦船を見て、目を上

げると、船越教会の近くのマンションが目に入りました。海側から見ると、浦郷弾薬庫と船越教会はほとんど

隣接している感じでした。改めて船越教会が建っている場所がとんでもないところなのだということを実感

しました。浦郷弾薬庫で爆発事故が起これば、船越教会はひとたまりもなく吹っ飛んでしまうのではないか

と思わされました。何時もはあまりそんなことは考えませんが、今回海側から見て、その恐ろしさを実感さ

せられました。

・18日(木)は夜聖書研究の日でしたが、19日(金)には横浜地区の韓日合同礼拝があるので19日(金)に予

定していた活動委員会が18日に移行しましたので、船越教会の聖書研究会を19日(金)変更させていただきま

した。19日(金)にはHさんお一人がいらっしゃいましたが、相談して他の方も来れる日に再度変更することに

しました。改めて日程を調整したいと思います。

・さて、このところ一週間ごとに木曜日船越教会に来るたびに、庭がきれいになっています。先週も今週もN

さんがウイークデイに来てくださって手入れをしてくれています。ありがとうございます。11月1日(土)~2

日(日)の修養会にはぜひ皆さん参加ください。申し込みをよろしくお願いします。