なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(237)

 少し遅れ気味ですが、船越通信(237)を掲載します。

        船越通信癸横械掘 。横娃隠鞠11月22日    

・15日(日)の礼拝後、礼拝出席者はHさんが作って来て下さったお握りと稲荷ずしを皆でいただいてか

ら、12時30分より「レーン・宮沢事件」のDVD鑑賞会を行いました。前々からチラシでご案内していました

が、どのくらいの方が来てくださるか不安でしたが、礼拝出席者8名の他に8名の方々が来てくださいまし

た。横須賀で市民運動に参加している方が、この船越教会のDVD鑑賞会のチラシをわざわざ作ってくださっ

て、船越教会にも届けてくださり、ご自分でもいろいろな方に勧めて下さいました。船越教会でもTさんが、

前回までのDVD鑑賞会に来てくださった方へ案内を郵送して下さいました。またH・Kさんも知人を誘ってく

ださいました。みなさんの協力を得て、今回のDVD鑑賞会も16名の参加で行うことができました。今回取り

上げました「レーン・宮沢事件」は、国家秘密法の恐ろしさをまざまざと私たちに見せつけてくれました。

いわれのないスパイ容疑をかけられて、獄中で拷問を受けるということが、国家権力によって行われた事件

ですが、現在秘密保護法が成立してしまい、最近ではフランスのテロ事件を契機にして、「共謀罪」をとい

う声がまた出てきていますので、教育現場では既に君が代・日の丸問題がありますが、更に国家による思想

信条の自由の侵害が行われる危険性がないとは言えません。この危険性を何とか食い止めて、政治権力を持

つ人々にしっかりと憲法を守らせるようにしなければなりません。

・DVD観賞が終わってから、しばらく参加者に感想を語ってもらいました。一人の方は、平和運動に力を注

いできたが、今回のDVDを観て、国家秘密法による人権侵害がどのように行われたのかという個別の歴史の

真実を掘り起こすことの大切さを考えさせられたという主旨の発言をしました。もう一人の方は、自分はす

っとマルクスによって来たが、キリスト教について勉強しなければならないと思ったと言って、『寿地区

センター30年の記録』、『教会と女性』2冊、私の説教集『食材としての説教』を購入していかれました。

私は戦時下日本基督教団が国家の要請で成立し、自分たちの仲間のホーリネス教団牧師の弾圧を見捨てた

こと、教会が戦争協力の誤りを犯したことを話しました。その過ちを1967年の戦争責任告白や、1980年代

後半の戦時下弾圧されたホーリネス牧師の復権と家族への謝罪によって反省する動きもしてきたことを。

ただ現在の日本基督教団の教会がすべてそのような姿勢でいるとは言えないことも付け加えました。

・15日(日)はDVD鑑賞会後、しばらく船越教会で準備して、夜の第67回かながわ明日の教団を考える会

に行きました。この会は神奈川教区の自主的な集まりですが、もう13年近く続いています。2002年の教団

総会で合同の捉えなおし関連議案がすべて審議未了廃案になり、沖縄教区がその後教団との間に距離を置

くようになりました。そのことを契機に神奈川教区で有志が集まり、以下のような呼びかけではじまった

集まりです。<「かながわ明日の教団を考える会」は第33・合同後18回教団総会(2002年10月開催)後に

下記の《最低限の確認事項》に賛同共有する有志で活動している会です。~この「会」に参加する者の最

低限の確認事項として、神奈教区形成基本方針に立って、われわれの宣教の課題としてa)戦責告白の線

、b)「合同のとらえなおしと実質化」を推進、c)靖国天皇制情報センター、在日・日韓、性差別問題

特別委員会の継承という方向性を共有する。その上で、この「会」の活動としては、a)神奈川教区内有

志信徒・教職間のネットワーク(情報その他)、b)教区政治への対応、c)全国的な働きとの繋がり、を

めざす。~>。最初呼びかけ人になった5人の内、私以外は皆神奈川教区を去りましたので、私が一人で

事務局の責任をもって継続しています。今回は、都合の悪い方が多く、16名の出席者でしたが、神奈川

教区の宣教方策について、教団の状況について情報交換し、東日本大震災支援(含水海道教会支援)、私

の支援会の報告の共有などが中心で、特に決めることはありませんでした。次回は来年1月に開き、2月教

区総会に向けて「北村慈郎牧師の免職撤回を求め、聖餐論議の場を設定する」教団総会議案を練る予定で

す。私の支援会の報告の中では、新教コイノーニア『戒規か対話か・聖餐をめぐる日本基督教団への問い

かけ』は現在初校校正をしており、来年1月25日出版を予定していること、このコイノーニア出版を記念

して出版記念集会を2月20日(土)午後1時から早稲田奉仕園リバティーホールにて開催することなど

が言及されました。今から予定に入れていただければ、幸いです。

・16日(月)からの数日は、支援会通信第15号の原稿をまとめることと、コイノーニアの校正に時間を

使いました。コイノーニアは寄稿者と座談会発言者約40名にそれぞれの原稿を送り、本人に校正をお願い

して、私の方へ送り返してもらう作業をしています。先週木曜日に発送し、できれば1週間以内に校正を

して私の方へ返送くださるようにお願いしてありますが、21日現在後4人の方からくれば、初校の校正は

出来上がります。今回は執筆者発言者が多いので、3校くらいまで校正が必要なのではないかと思ってい

ますが、それでも来年1月25日出版にはこぎつけたいと願っています。このコイノーニアは、寄稿して下

さった方々の協力を得て、手前みそになりますが、非常によくまとまっていて、これ一冊で私の戒規免

職問題の全容が理解できるように構成できましたので、できるだけ多くの人に読んでもらいたいと思って

います。通信第15号は先日開催された10・31集会の報告になります。こちらは11月30日、12月1日で

印刷発送を、支援会会員関係約1,000、教団全教会・伝道所約1,700にする予定です。通信発送、コイノ

ーニア校正が終わりますと、いよいよクリスマスです。

・19日(木)は国会前辺野古新基地建設反対座り込みに参加しました。この日は夜戦争法案反対の19

日行動が国会前でありましたが、私は辺野古の座り込みで失礼して、鶴巻に帰ってきました。20日(金)

は県庁の宗教法人課に書類を提出し、寿地区活動委員会に出席しました。寿では年末年始の越冬活動が

近づいています。このことろなかなか炊き出しにも参加できないでいますので、越冬の時には何日か参

加したいと思っています。