なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(236)

 「一票一揆」。このコピーは連れ合いが、この言葉をつくった方から運動につかってもよいという了承を

得て、現在カバンなどにつるしてアッピールする小さなカードにして、みなさんに配っています。そのカー

ドというか、お札は、「むしろ」が地になっていて、表に「一票一揆」裏に「参議院選で」と縦に書かれて

います。みなさんも、「一票一揆」を広めていただければ幸いです。

 現在の安倍政権は、自民党公明党の基盤によっていますが、両党の得票率はせいぜい選挙権を持った

「国民」の30パーセント前後ではないでしょうか。選挙で「戦争法」をつくって戦争のできる国にした安倍

政権を倒すことは、現実的に可能ですが、そのためには野党の選挙協力によって選挙区ごとに投票する人を

しぼるか、野党の選挙協力が無理ならば、選挙権を持つ我々が協力して選挙区によって投票する人をしぼる

かをしなければなりません。それが可能かどうか、私にはよくわかりませんが、いずれにしろ来年7月に予定

されている参議院選(政権側は衆参同日選挙をもくろんでいるのではないかという声も聞かれますが)が、

今後の日本の歴史を左右する大事な転換点になることは間違いありません。

 「一票一揆」で、戦争のできる国づくりを阻止していかなけばなりません。世界のすべての人の、一人一

人の命と生活が大切にされる政治が行われるように、祈り求めたいと思います。そうするためには、植民地

主義を内包したヨーロッパ近代の延長線上にある現代の世界政治の在り方を根底的に変えていかなければな

りません。中央集権的な在り方を排し、地方分権というか、地方自治によって一人一人を大切にする社会を

再生し、国民国家の枠組を排し、世界連邦のようなパラダイムの転換が必要ではないでしょうか。それは、

最も苦しんでいる人、それゆえに最も助けを必要としている人を中心にして、お互いに分かち合い、支え合

うことのできる社会の創造です。神の国の実現を約束されている私たちが、この世界でめざすべきは、その

ような社会ではないでしょうか。

 さしあたって来年7月の参議院選では「一票一揆」で臨みましょう!



          船越通信癸横械供 。横娃隠鞠11月15日   
 

・先日11月1日(日)に、三重から前日の私の支援会の集会に来て、汐入のホテルに一泊して船越教会の

礼拝に出席してくださったOさんが、支援会の集会で、来年以降の農村伝道神学校のカリキュラムの中に「信

徒説教者を育てる講座」を入れる予定であるという、農村伝道神学校のT校長の発言を聞いて、三重の自分が

出席している教会の将来を考えると、自分もそのような講座があれば受けたいので、通信教育のような形が

とれないものだろうかという相談を、私は受けました。その要望は機会があれば、T校長にお伝えしておき

ますと、私はOさんに約束して、そのOさんの要望を受け止めました。実はこの種の試みは、既に北海教区を

中心に取り組まれているようです。関田寛雄先生がその講師に呼ばれて行かれるということを、先生からお

聞きしたことがあります。このことは、これからの教会にとって大変重要な課題になると思われます。現在

日本基督教団の既成教会の中で、牧師を招聘して経済的にやっていける教会がどんどん少なくなっています。

そのことは地方教区では既に深刻な問題ですし、首都圏、大都市近辺においても、会員が300人以上の教会

はともかく、100人以下の教会は徐々に同じ問題に直面していくと思われます。これは信徒の献金による教会

の維持が、段々と難しくなっていることを現わしています。そういう状況の中で、教会が信徒を中心とする

集会として、礼拝し、祈り、交わりを持つ集まりに徹していくことによって、聖書と現実の往還の場になる

という可能性があるということを見失ってはならないと思います。教職である牧師を招聘しなければ、教会

の維持は難しいというのではなく、日常は信徒の仲間の集まりとして教会の活動があり、必要な時に巡回牧

師のように牧師に来てもらうという形態でも、聖書と現実の往還の場であり、信徒の集まりである教会は十

分成り立つことができるからです。その意味で,Oさんのような思いを持つ信徒の方々が増えて行くことを期

待したいと思います。

・8日の日曜日は、礼拝後懇談して、その後役員会がありました。今年もそろそろクリスマスの時期になり

ます。役員会では、22日の日曜日の礼拝後にアドベントの準備をすることにしました。教会歴ではアドベ

ントから新しい年になります。アドベントの第一主日が新しい年の初めての日曜日で、その前の日曜日が一

年の終わりの「終末主日」です。今年は11月22日が終末主日になります。この時期は悔い改めの季節とされ

ます。教会歴では、アドベント、主の降誕節から始まった新しい一年の歩みが、受難節、復活節、ペンテコ

ステ・聖霊降臨節、前降誕節という風に巡りますが、前降誕節の時期には、ちょうど一年の終わりになりま

すので、その一年を歩んできた自らの歩みを主の前に見直し、悔い改めるべきことは悔い改めて、また新し

く主イエスをお迎えして、新しい時を歩みだしていくということなのでしょう。その意味で、11月29日(日)

アドベント第一主日までの2週間を大切に過ごしたいと思います。

・10月24日―25日の修養会でいろいろでた意見を集約して、船越教会横須賀平和センター貸出の案内を役員

会で確認しました。レイアウトなどを完成させて、近いうちにはその案内が出来上がると思いますので、ご

活用いただければ幸いです。11月15日のビデオ鑑賞会が終わりますと、新たに平和センターの今後の活動計

画を立てることになります。私とH子さん、Tさんの3人が平和センターの活動を企画する委員になっています

ので、ご希望があれば、3人の誰かに意見をお寄せ下さい。

・10日(火)18:00から蒔田教会教育会館で教区の常置委員会がありました。私も出席しました。来年春の教

師検定試験受験者4人の面接がありました。正教師試験受験者2人、補教師試験受験者2人の4人です。教師検

定試験受験には教区の推薦が必要ですので、受験者の教区常置委員会面接があるわけです。一回で合格しな

かった場合は、受験毎に受験者は教区推薦を受けるための常置委員会での面接に来なければなりません。今

回も2人の正教師試験受験者は、一回目の試験が不合格で2回目の受験になります。このところ教師検定委員会

は不合格者を多く出すようになりました。何時ごろからははっきりしませんが、2010年秋の教団総会で常議員

全数連記によって一方的な立場の人による教団執行部になってから選ばれた教師検定委員会以降のように思わ

れます。最近の教団新報にでていましたところによれば、今春の正教師の教師検定試験に受験した61名中、合

格は36名で、不合格は25名です。この不合格25名は多すぎるように思えます。一方的な立場から選ばれた検定

試験委員の評価の幅が狭くなっていること、一度の試験だけではなく、教師になってからのサポートに自信が

持てないことなどの理由からなのでしょうか。現在のような教師検定委員会ならば、不合格者の方がまともな

のかも知れません。バプテスト教会のように、その教会がこの人を教師にするということで、いいのではない

でしょうか。ですから、補教師でも信徒でも、その教会が立てた教師ということで、皆が承認すればそれでよ

ろしい。そういう方向が望ましいのかもしれません。

・11日(水)には鶴巻に紅葉坂教会時代に関わって、今は紅葉坂教会には行っていないという当時の青年2人

が話に来ました。午前11時から午後4時まで、連れ合いがつくった昼食を食べて、ゆっくり話していきました。

12日(木)の国会前の辺野古新基地建設反対の座り込みには、私が行きました。このところ国会前の座り込み

の人数が少し増えています。私が座り込んでいる横には、練馬の大泉からきているという60代の女性が一人で

安倍政権への抗議行動をしていました。現在の安倍政権に不安を感じる人が、居ても立っても居られない思い

で、抗議行動をするようになっているのでしょう。それだけ今の状況が切迫しているのだと思います。

・10日に新教出版社から私の支援会で出版する新教コイノーニアの初校校正原稿が送られてきました。執筆者

・発言者約40名にその部分の原稿を送り、校正をお願いしました。皆さんには一週間くらいで校正をして、

私の方へ送り返していただくことにしています。私自身も全体の校正のために読み返していますが、これを

読めば日本基督教団における私の戒規免職問題が何であるのかがよく分かる、なかなか面白いものが出来上

がると思っています。私の説教集と共に広く教団に関係する人が読んでくださるとよいのですが。