なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(338)

      船越通信癸械械検   。横娃隠掲11月12日   北村慈郎

・4日(土)午後に溝の口教会で神奈川教区の宣教方策会議がありました。この会は教区の中にある様々

な委員会の来年度の計画案と予算案を持ち寄って、2018年度の教区活動基本方策案および活動計画案を作

成する準備作業をする会で、毎年この時期に行われています。この会で話し合われたことは、宣教部委員

会を通してまとめられ、来年度の計画を諮る常置委員会で最終的に決定されることになっています。今回

の宣教方策会議で内容的な問題で話し合われたことは、ほぼ唯一沖縄交流委員会の在り方と沖縄と沖縄教

区に対する神奈川教区の関わりのあり方についてです。沖縄交流委員会では毎年交流を探る旅を続けてい

ますが、何時迄探る旅なのかという問いが出ています。そのような問いがでるのには、沖縄交流委員会が

沖縄及び沖縄教区との関係をどう深めていくかという継続的に問題を担うには、委員会の委員構成がネッ

クになっていはしないかと、今回の宣教方策委員会で私が発言しました。この沖縄交流委員会が教区でつ

くられた時には、一部の人ではなく教区全体の問題とするために各委員会の代表によって沖縄交流委員会

の委員を構成するようにしたようです。ところが、各委員会の代表委員はころころ変わりますので、必然

的に沖縄交流委員会の継続性が難しくなってしまいます。年度によっては沖縄交流の旅に参加した人たち

が自主的にその後も沖縄の課題に取り組んでいるグループもあるようですが、教区としての取り組みとし

ては再考が求められていると言えるのではないでしょうか。今回の宣教方策会議ではこの問題が提起され

ましたので、今後の教区の取り組みに反映させられるように私自身も努めたいと思っています。また、常

置委員会では2018年度の教区負担金を昨年度比1.5%減に決めましたので、その推移によっては各委員会の

予算削減の方向にならないとも限りません。財務委員からはそのような発言も出ています。けれども、こ

のところ毎年教区の決算では二百数十万円の余剰金がでていますので、余剰金が出ないようにすれば、当

分は委員会の予算の削減をしなくても教区運営は可能ではないかと思います。宣教方策会議に出ています

と、連合長老会系の教会からは各委員会の委員はほとんど出ていません。それに対して財務委員には連合

長老会系の教会からの委員の発言権が強いので、そのことが各委員会予算審議にも反映されるように思わ

れます。各委員会が取り組んでいる課題の大切さについての認識にいささか違いがあるからです。委員会

活動の重要性を認識して、財務委員会もそれを支えるようになってもらいたいものです。

・5日(日)の礼拝は永眠者記念礼拝でした。何時ものように講壇前には既に召された船越教会の関係者

の写真が置かれています。この日は普段礼拝には来ていません遺族の方たちも礼拝に参加してくださいま

した。今天上にある方々を覚え、共に礼拝を捧げました。この日の礼拝には聖餐式もありましたので、皆

で聖餐にも与かりました。その後昼食会を行い、久しぶりの方々との交流を深めました。昼食会後に役員

会が行われました。私は役員会の後、来週の準備をして午後4時少し前に船越教会を出て、鶴巻に向かい

ました。

・この週は大変忙しい週でした。6日(月)も用事が入り、7日(火)は農伝、戦責告白記念集会実行委

員会、常置委員会がありました。8日(水)は夜紅葉坂教会で私の支援会世話人・事務局会がありまし

た。9日(木)は私も原告の一人になっています神奈川安保法制違憲訴訟が午前中に横浜地裁でありまし

た。10日(金)夜は船越教会の聖書研究会です。11日(土)は午後紅葉坂教会で私も委員の一人であ

る基地小の講演会がありました。責任上そのすべてに私は参加出席しました。

・7日の常置委員会では教師検定試験受験者の面接がありました。正教師試験の受験者が3名、補教師試

験の受験者が4名です。正教師試験の受験者は3名とも今春の試験では合格しなかった方々です。春の教

師検定試験の結果が教団新報に載っていますが、それによりますと、正教師52名受験し、合格31名、不合

格21名となっています。教団執行部の体制が70年代の問題提起を受け止めながら教団運営をしていた時か

ら、戦責告白以降を「荒野の40年」として全否定した元山北宣久教団議長から現在に至る教団執行部の教

師検定委員会になってから、教師検定試験不合格者が極端に多くなっているのです。それ以前の教師検定

委員会は可能な限り受験者を合格させるように努力していたと思います。けれども現在の教師検定委員会

は、自分たちの枠組みから外れている者は不合格にしているように思われます。ですから、教師検定試験

に合格するためには、教師検定委員会の意向に沿う解答を心掛けなければなりません。場合によっては試

験の時だけでも自分を曲げて、教師検定委員の意向にかなう解答を用意しなければならないことになりま

す。現在の教師検定試験は、愚かで受験者の個性を抹消しかねない教師検定の在り方だと思われますが、

聖書ではなく、信仰告白と教憲教規に立つ現在の教団執行部は、福音の豊かさ、その自由さをどう考えて

いるのでしょうか。今回の面接で常置委員の一人が受験者に二種教職性について質問していましたが、受

験者数名の応答からして、ほとんどの受験者が教団の二種(二重)教職制が出来た歴史的経緯について知

らなかったのではないかと思われました。教団の教師になるということは、かつて戦争協力した教団の教

師になるということなのですが、そのことの自覚が教師試験を受験する人の中にどれだけあるのか、二種

教職制の質問とその応答を聞いていて、いささか不安に感じました。この日は常置委員会終了後、いつの

も有志による会食を失礼して、すぐに鶴巻に帰って来ました。

・8日の支援会世話人・事務局会では関東(東京)、関西(大阪)出前集会の報告を通信第20号として、

それに来年の支援会総会案内を入れて、12月半ばに全会員に発送することにしました。他に今後のことも

話し合われましたが、そのことは来年の総会で集中的に話し合うことにしました。紅葉坂教会から事務局

委員に一人新しい人が加わってくれました。9日(木)の違憲訴訟は私も傍聴しましたので、11日の基

地小の琉球新報の記者の新垣毅さんの講演と共に次回報告したいと思います。