なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(301)

     船越通信癸械娃院。横娃隠掲2月19    北村慈郎

・12日(日)の日曜日は礼拝後いつものようにお茶を飲み懇談の時を持ちました。この日は懇談に残っ

た人が6名で、急ぐ人もいなかったからでしょうか、いつもは礼拝後1時間位懇談して、大体12時半ごろに

は散会するのですが、この日は気がついたら午後1時半になっていました。何を話したのかはあまり覚え

ていないのですが、話しが弾んで時間が経つのを忘れてしまったようです。懇談後、私は19日(日)の準

備をして、午後2時半ごろ船越教会を出て、この日はメールとインターネットが使えなくなっている船越

の私のパソコンを上大岡のヨドバシに持って行って、修理をお願いしてから鶴巻に帰りました。

・鶴巻に帰ってこの日農村伝道神学校の2016年度説教演習履修者の評価に短い講評を添えて、校長のTさ

んへメールで送りました。これで一年間の責任を一応果たしたことになります。

・さて、この週は17日(金)18:30から寿地区センターで寿地区活動委員会があるだけで、比較的自由

な時間がありました。連れ合いも火曜日(14日)、水曜日(15日)と何もありませんでしたので、この

ところお互に結構忙しくしていましたので、急遽本厚木から宮ケ瀬に行く途中にあります飯山温泉の元湯

館に一泊することにしました。この旅館は入り口に大きな陶器の狸があり、大小さまざまな狸があちこち

に置かれています。谷あいにあり、建物は高層のビルではなく、宿泊棟や温泉棟、宴会の部屋などが個別

に散在しています。季節ごとにいろいろな花が楽しめるようで、今は梅が何本か咲いていました。或る温

泉宿の紹介雑誌によれば、温泉、夕食、朝食、部屋、接待のすべてが五つ星評価になっていましたので、

一度行ってみようということで出かけました。私は、1月30日に医者でインフルエンザと診断されてから2

週間は過ぎていますので、大分体の芯に力が戻ってきていましたが、温泉宿という非日常の空間と時間に

気持ちが緩んだのか、温泉にゆっくりつかり、夕食を済ませ、しばらくして床に就いたら、疲れがどっと

出てそのまま朝までぐっすり寝ていました。起きてからもう一度温泉に入り、朝食をいただき、午前10時

に宿の車で本厚木まで送ってもらい、午前11時前には鶴巻のマンションに帰ってきました。通常宿をとる

場合、観光や仕事が伴いますが、今回は火曜日の午後2時半ごろに鶴巻から出かけて行き、宿に泊まった

だけで帰ってきたわけですが、リフレッシュにたまには案外よいかも知れません。

・教団から2015年度日本基督教団宣教方策会議報告書が送られてきました。テーマは「日本基督教団は伝

道をどう進めて行くか」です。この宣教方策会議の中で大濵徹也さんという方の「日本のキリスト教とは

何か・歴史として問い質す」というテーマの講演がまとめられていました。その最後のところに、説教批

判に当たるこのようなことばが出てきます。

・「惟うに、日本のキリスト者には己の言葉がないのか。なぜ私が主語で語れないのでしょうか。説教に

しても、外国人の名前を頻発するだけで、牧師の貌が見えない語りに出会います。何とも愚かしいかぎり

です」と言って、講師が出会ったある老婦人のことが書かれています。「昔、調査の際に面倒を見ていた

だいた老婦人、ある牧師夫人から問われたのです。『新しい牧師さん、説教で「バルト」だとかカタカナ

の名前ばかりで、聞いていても疲れるし、何も残らず苦痛だから、日曜日に行くのを止めようかと想った

けれど、私の姿がないと、行かなくていいのだとして、教会に出ない人が居ると悪いから、日曜日には行

くの。でも、補聴器を外せば聞こえないことに気付いたので、「先生」の説教中は外して、聖書を読んで

いるの。今時のボックシさんはカタカナ語でしゃべるのが普通なの。うちの「オジイサン」は普通の言葉

で、誰にもわかるイエス様の話だったのよ』と。何とも辛辣で嗤えない話。当世風の講壇風景ともいえま

しょう。牧師にとっては言葉が生命なのですが、その生命が忘失されています。この現実から現在を問い

たいものです」。

・私にとっても耳の痛い言葉です。私もバルトから多くのことを学んでいますので、説教の中でバルトが

こう言っているということも言っているかもしれませんが、何よりもバルトから学んだことは、バルトの

神信仰の持つ自由さだと思っています。

・17日(金)は午前10時に鶴巻を出て、教区事務所に寄って、19日の日曜日のオリエンテーションのた

めに教区事務所の鍵を借り、上大岡のヨドバシで修理の出来上がったパソコンを受け取り、船越教会にお

昼過ぎに着きました。午後雑用を済ませ、5時過ぎに船越教会を出て、寿地区活動委員会のある寿地区セ

ンターに向かいました。5分ほど遅れて地区センターに着きましたので、委員会は既に始まっていまし

た。ちょうど会計報告をしていて、今年の収入は昨年度と比べて大分少なくなっているということです。

ボランティアの方や献金で寿地区センターの活動を支えて下さっている方の中には、高齢になっている方

も多く、中には召された方もあり、献金して下さる方の数が少し減っていることもあるように思われま

す。2017年度から寿地区センターには副主事として主事のMさんの他にもう一人専従者を招くことになっ

ています。今年度より会計規模がさらに大きくなりますが、寿地区センターの働きの必要性を多くの人に

理解していただき、さらなる支援をお願いするようにしていかなければと思っています。みなさんもどう

ぞよろしくお願いいたします。

・安倍政権は沖縄の高江のヘリパッド建設を反対する者を機動隊で抑え、辺野古の新基地建設を、基地を

建設する辺野古の海の漁業権を漁業組合から買い取り、周辺地区いくつかの町村を交付金で無理やり同意

させ、選挙で示された沖縄の民意も無視して、強引に進めています。そこにどれだけの税金が無駄に投入

されているかを思うと、生活保護や住宅手当の切り下げによって、寿の住民の方々はもちろん、多くの

方々が苦しんでいるのは、政治の貧困以外の何物でもないとしか思えません。安倍政権の国家主義的な考

え方が、個々人の命や生活をこれからますます犠牲にしていくに違いありません。共謀罪が国会で通れ

ば、現代の治安維持法の役割を果たし、国家による私たちの思想や行動のチェックがますます厳しくなり

ます。反対の声をあげていかなければなりません。