なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(339)

    船越通信癸械械后   。横娃隠掲11月19日   北村慈郎

・前回の通信で最後に、「9日(木)の違憲訴訟は私も傍聴しましたので、11日(土)の基地小の琉球

新報の記者の新垣毅さんの講演と共に次回報告したいと思います」と書きましたので、この二つのことを

まず書いておきます。

・9日(木)午前中の安保法制神奈川違憲訴訟は横浜地裁での第4回口頭弁論とその報告集会でした。午

前9時15分に地裁前集合。私はこの訴訟の第一次原告の一人です(現在424名)。今回は傍聴の抽選に当

たって、法廷に入ることができました。法廷では裁判長と原告、被告それぞれの弁護士と文書の確認が行

われ、その後原告側の3人の意見陳述がありました。当日原告弁護士側から傍聴者に配られた資料により

ますと、被告側は原告側の質問にまともに答えるのではなく、争点をずらせてまともには答えない戦術を

とっているようです。

・<原告準備書面5(PKO駆け付け警護及び武器等防護について)に対する被告側準備書面2による否

認・反論は、・ ‘逎后璽瀬鵑両霎を踏まえれば、自衛隊が大統領派あるいは反大統領派の兵士との間

で武力衝突に発展する可能性は極めて高く、国又は国に準ずる組織との戦闘行為であって、「武力の行

使」に及ぶことになりかねない。南スーダンに関する情報の隠蔽、情報操作の問題の重大性などの原告

の主張に対しては、「原告らの意見であり、認否の限りではない」、「争点と関連しないので認否の要を

認めない。」との答弁。・ 米艦防護については、米軍等の能力を明らかにし、その活動に影響を及ぼす

おそれがあり、他国(アメリカ合衆国)との信頼関係が損なわれるおそれがあることから、これを明らか

にすることができない、など。・ 駆け付け警護任務付与、米艦防護実施は、「原告らの権利ないし法的

利益に何らの影響を及ぼすものではない」。>

・報告集会の中で弁護士は、上記被告側の主張(駆け付け警護任務付与、米艦防護実施は、「原告らの権

利ないし法的利益に何らの影響を及ぼすものではない」。)に対して、傍聴者にも影響あるという具体的

事例を挙げてもらいたいとおっしゃっていました。もし思いつくかたがあれば、私の方へ連絡して下され

ば、原告側弁護士の方へお知らせできますので、よろしくお願いいたします。

・この日は関内ホールで開かれた報告集会が正午に終わりましたので、その後まっすぐ鶴巻に帰りまし

た。

・11日(土)の琉球新報東京支社報道部長の新垣毅さんの講演は「沖縄の視点から東アジアの安全保障

を考える」という題でしたが、その学習会に用意してくださった新垣さんおレジュメから大項目だけを羅

列して見ます。「自己紹介―排外主義への危機感」「沖縄で今、何が起きているか」「政府が言う『負担

軽減』の欺瞞」「日米地位協定をめぐる問題=対米従属」「海兵隊の役割変容/新安保法制と自衛隊との

一体化」「政治とメディアの状況;強権・隠蔽・黙殺」「沖縄はなぜ今、自己決定権が―キャンペーン報

道の意図;縦糸・横糸」(北村注:縦糸=歴史的時間、横糸=地理的世界)「世界的展望と沖縄の青写

真」「沖縄と本土をつなぐための提案―人、カネ、ビジョン」になります。このうち「世界的展望と沖縄

の青写真」の中の小項目に「東アジア共同体構想と沖縄の役割=交流の担い手・平和の要石、琉球併合の

逆コースを目指して」があります。これが新垣さんの結論であり、主張だと思います。私は新垣さんの講

演を聞いて、大いに触発されました。沖縄が琉球併合の逆コースを目指していくならば、ヤマトの我々は

明治以来富国強兵を目指してきて、現在の安倍政権もその延長線上にあるこの日本の国の歩みの逆コース

をめざして、沖縄に呼応しなければならないと思いました。今までも私たちが戦争責任を問題にし、天皇

制を問い、様々な差別問題に関わり、寿地区センターを支援し、辺野古新基地建設に反対し、原発や戦争

につながる新安保法制はじめ様々な法律に反対し、そこでめざしてきたのも平和な社会の中で人がその人

がその人らしくい生きていける世界を望んでいるからではないでしょうか。新垣さんの講演をお聞きし

て、過重な米軍基地が押し付けられている沖縄で、それに抗って平和な世界を夢見て行動している方々を

裏切ってはならないという思いを強くしました。

・12日(日)は礼拝後平和と人権を考えるDVD鑑賞会がありました。Nさん夫妻が関わった富士山ピース

&アートフェスティバルでのアーサー・ビナード氏の講演のDVDを一緒に観ました。ビナードさんの講演

は、この集会のチラシの言葉通りでした。<広島に住んで、日本国の今の姿、憲法を生かして歩むべき平

和について、具体的なお話、原爆ドームが発していること(ビナードさんは自分の詩に画家に絵をかいて

もらい原爆ドームの絵本を作っています)、詩人らしく、やさしい言葉で、深く広い見地から、自分の立

ち位置を考えさせられる」お話しでした。参加者は11名。私はDVD鑑賞会が終わって、皆さんが散会した

後、来週の準備をして午後4時少し前に船越教会を出て鶴巻に向かいました。

・この週に私が出かけるのは、14日(火)午後の農伝と18日(金)18:30からの寿地区活動委員会だけで

した。そこで週の前半は19日(日)19:00から20日(月)15:00まで岩国教会で開催される「沖縄から米軍

基地撤去を求め、教団『合同のとらえなおし』をすすめる連絡会」で世話人代表として私が挨拶をします

ので、そのための準備で本を数冊集中して読了しました。最近沖縄の米軍基地を「本土」に引き取る運動

が広がっていますが、その引き取り論についての理解を深め、上記連絡会があくまでも基地引き取りでは

なく、基地撤去の運動をすすめていくという方向性を、岩国での連絡会全国集会でも確認したいと思った

からです。

・寿地区活動委員会では、長い間委員を続けて下り、寿の問題であり私たちの問題である寄せ場への関心

と関わりを最後まで持ち続けられたHさんが15日午前3時半に召されたという報告を共有しました。8月末

ごろから咳が出て体調が思わしくないということで、浦舟町の横浜市大病院で検査し、その結果が9月半

ばに出て、即入院ということになりました。私も2回お見舞いに伺いましたが、残念です。ご遺族の方に

主の平安をお祈りいたします。