なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(510)

船越通信、№510 2022年4月10日(日)北村慈郎

わたしたちは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に反対し、強く抗議します。

 

2月24日にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり、既に一か月以上が経過しています。ロシア軍による市街地に対する無差別爆撃が行われており、子どもを含む多くの市民が犠牲となり、多くの避難民が出ています。またロシア軍はチェルノブイリ原発をはじめ、原子力施設にも攻撃を加え、核災害の危機も招いています。

戦争には勝者はなく攻撃する側とされる側の双方において、最も傷つけられるのは、弱い立場に置かれた力を持たない人々です。わたしたちは、貧しい人々、飢えている人々、泣いている人々と共にある主イエスに従って生きる者として、今、戦火の下で住み慣れた場所を離れて避難せざるを得ない沢山の人々、その場所に自ら留まり或いは留まらざるを得ないために、ライフラインを奪われ、傷つき、恐れと不安におびえている人々を覚えて、この戦争に強く反対の声を挙げます。

ウクライナとの関係において、ロシアが、ウクライナのロシア系住民がジェノサイトを受けているという偽りの理由によって、ウクライナへの軍事侵攻を正当化するその手法は、かつて日本の国がアジア侵略に際して行った手法と全く同じです。わたしたちが属する日本基督教団は、第二次世界大戦下にあって、そのように今のロシアと同じ手法で他国を侵略した日本の戦争を是認し、支持し、勝利のために祈り、罪を犯しました。けれども、その過ちを反省し、「第二次世界大戦下における日本基督教団の責任についての告白」を公表し、平和を実現する「見張り」の使命を正しく果たすことを表明しました。この立場に立ってわたしたちは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に反対し、強く抗議します。侵攻が一刻も早く止められ、人々の命と生活がこれ以上犠牲にされずに、ウクライナの人々のもとに平穏な日々が戻ることを求めます。

わたしたちは、内外のキリスト者、また平和を求める多くの人々と連帯して、この戦争に反対し、平和を取り戻すために祈り、行動してゆきます。 

 

                                2022年 4月10日   日本キリスト教団 船越教会

 

  • 3日(日)は礼拝後前週に続いて役員会を行ないました。2022年度の定期教会総会の準備もあり、どうしてもこの日に開催しなければならなかったからです。2021年度教会報告、2022年度基本方針並びに事業計画、2021年度決算および2022年度予算を審議・承認し、総会の資料として準備できました。少し2021年度決算で時間がとられましたが、すべて承認可決することができました。その他船越教会としてロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する抗議声明を出すことは、京急田浦駅前でのスタンディングと共に、前回の役員会とこの日の礼拝出席者との話し合いを経て決まっていましたが、抗議声明の文案については、この週に私がまとめて、メールで皆さんの承認を得て、文案を確定し、4月10日付で出すことにしました。スタンディングについては、4月10日(日)礼拝後有志で京急田浦駅前で、30分ほど行なうことにしました。また、災害時の教会の備蓄品については、3月27日(日)の役員会で決めた分を、さっそくN・Kさんがそろえて下さり、役員会として確認し、どういう形で保管しておくかも確認しました。緊急連絡網についてもNさんがまとめて下さり、船越教会が災害に遭ったときは横須賀近辺に住む教会員では連絡が難しくなるので、遠方の教会員に連絡係を引き受けてもらっておくようにと、その準備も進めてくれています。近日中に完成し、皆さんに連絡することができるのではないかと思います。実際に災害が起こった時に、それがどれだけ有効であるかは分かりませんが、準備だけはしておきたいと思います。後は災害時における地域のニーズに少しでも応えられる教会の可能な準備について考えることになっています。船越教会はそんなに力のある教会ではありませんし、小さな教会ではありますが、出来ることがあるのではないか、それは何かを考えていくことになると思います。みなさんも、知恵があれば、お聞かせください。この日も役員会の終了は午後2時を過ぎていました。私は午後2時半過ぎに船越を出て鶴巻に帰りました。
  • 5日(火)18:00~蒔田教会礼拝堂で4月の常置委員会が対面であり、私も出席しました。この日は新任教師5人の面談がありました。新任教師の面談では、教区が前もって各教師に教区形成基本方針を送ってあり、その感想が求められます。いつも某神学校出身者の教師はほとんど教区形成基本方針を重んじ、信仰告白。教憲教規に基づいて宣教に携わるという趣旨の発言をします。この日の面談者も4人はそのような発言でした。しかし、一人だけ、信仰告白、教憲教規と共に聖書を入れている人がいました。この人は、教区の形成基本方針についても、「…我々は対立点を棚上げにしたり、性急に一つの理念・理解・方法論に統一して他を切り捨てないよう努力する。忍耐と関心をもってそれぞれの主張を聞き、謙虚に対話し、自分の立場を相対化できるよう神の助けと祈りを求めることによって、合意と一致とを目指すことができると信じる」の下線の部分につて、そう簡単には相対化できない確信をもって自分は生きているので、この点には同意し兼ねるところがあるという趣旨の発言をしました。ただ現在のロシアによるウクライナへの軍事侵攻によるウクライナの人々の悲惨な状況があるにも拘わらず、5人の面談者は「戦責告白」については全く触れませんでした。その点につて私は意見を言おうかとも思いましたが、別の人が私の免職問題について発言しましたので、遠慮してしまいました。教団信仰告白は、戦時下戦争協力を積極的にした教団の教義の大要の焼き直しであり、教団信仰告白からは戦争に反対する行動は生まれません。前記の「抗議声明」の中にもありますように、「戦責告白」の立場からしか戦争反対が出てこないからです。教区の新任教師面談での所信表明の時に、教団信仰告白と教憲教規には触れても、戦責告白に触れない人が多いのは残念でなりません。
  • 6日(水)には17:00からZoomでオリエンテーション委員会を開催し、年度報告と会計決算を承認し、新年度委員の確認と資料集作成(教師検定問題の『教団三委員会報告集』復刻版)の確認をしました。