なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(431)復刻版

 今日は、朝早くから県民センターにでかけ、私の裁判支援会の発送作業をしました。午後3時ご

ろ、すべての作業を終えて、メール便としてヤマトの人に持っていってもらいました。支援会通

信10号と別冊3号です。その後、私は発送作業で残ったものと道具類をもって、船越教会に向かい

ました。この発送作業2日間で、12名の方々が協力してくれました。その他に、通信別冊の編集レ

イアウトの作業をしてくれる人、教団の教会・伝道所のラベルを取り寄せてくれる人、さまざま

な形での協力者を与えられて、私の裁判支援会の活動を続けることができます。ありがたく感謝

しています。

 さて、今日は黙想と祈りの夕べ通信(431)復刻版を掲載します。2007年12月最後の

ものです。私の教師退任勧告に対して、さまざまな教会、個人からの連帯と励ましのお手紙をい

ただき、その一部が下記黙想と祈りの夕べ通信に紹介されています。


       黙想と祈りの夕べ通信(431[-13]2007・12・30発行)復刻版


 12月23日の日曜日の説教で、「紅葉坂教会の皆様と北村さんにお読みいただければ幸いと思い

同封させていただきます。本当にささやかですが、勝手ながら連帯のしるしのつもりです」と送

られてきました教団議長の山北宣久様宛てのMさんの手紙を一部紹介させていただきました。そ

の真摯さに私は心打たれました(全文は掲示板にはっておきます)。

同じく私と、紅葉坂教会の皆さま宛てのお手紙とクリスマスカードを、日本基督教団兵庫教区

T教会 牧師Kさんからいただきました。そのお手紙には、「・・・私たちの教会においても、主の

福音を証する教会はいかなる理由があろうとも人を分け隔てしてはならないとの思いから、礼

拝に集われた全ての人と共に主の晩餐にあずかっております。それ故に、この度の教団常議員

会での一方的かつ横暴極まりない決議に対しては、私共T教会に連なる者も深い悲しみと激しい

憤りを感じております。私たちは今回の決議を受けて常議員会に対して抗議を準備しています

が、同時に北村先生ならびに紅葉坂教会の皆さまのことを覚えてお祈りし、また連帯の思いを

お伝えしたいと考えました。・・・」。

日本基督教団S教会一同ならびに牧師Mさんからもお手紙に常議員会と山北議長宛てに出した要

望書が送られてきました。「要望書 《牧師より》S教会はその創設時(1951年)より、聖餐

時に未受洗者への配餐を行っています。この教会の過去からの歴史に対してお裁きください。

同じく私はS教会に着任しました当初より、この教会の伝統に則って聖餐時に未受洗者への配

餐を感謝して喜んで行っております。北村牧師に与えたものと同じ勧告を私にも与えてくださ

い。《信徒・関係者(求道者)、子供たちより》〇笋匹發M牧師も、北村牧師と同じ形で聖餐式

を行っています。いわば「同罪」です。退任勧告を送付してお裁きください。同時に私ども

は全員で一緒に聖餐を受けることを良しとし、執行する牧師に対してもそれを求めています。

そんな私たち全員をお裁きください。」

日本基督教団紅葉坂教会、牧師北村慈郎さま、役員会一同さま宛てに、日本基督教団K教会牧

師S、役員(執事)会一同より以下のようなお手紙をいただきました。「・・・この件に関する、

これまでの貴教会の歩みと北村牧師の真摯な対応について、敬意を表します。K教会役員会は、

このような紅葉坂教会、および北村牧師に対する教団の対応を危惧するとともに、教団議長に

対して同封の文書のように、抗議と撤回要望を出しました。私どもも阪神淡路大震災以降、

「開かれた聖餐」を実施していますが、そのことも教団議長に文面をもって伝えました。この

件に関して、どのような展開になるか分かりませんが、同じ旧教派的な伝統を持つ御教会と共

なる歩みをしていきたいと願っています。」

西中国教区総会議長Sさんと常置委員会から、北村慈郎先生、紅葉坂教会の皆様宛で、「・・・こ

の度の常議員会における教師退任勧告強行採決に対して、別紙の通り「抗議と要請」を現しま

したので、お知らせいたします。」というお手紙と共に「抗議と要請」の文書が送られてきま

した。

S教会、T教会からは私と紅葉坂教会のことを覚えて祈っているというクリスマスカードをいた

だいております。

暮の27日にはH教会で集まりがあり、私に「聖餐の問題から見た現在の日本基督教団」という

テーマで話をするように依頼され行ってきました。15~6名の方々が集まっていて、聖餐の理

解は異なっても教師退任勧告は行き過ぎであるという認識では一致していました。28-29日に

も別の集会があり出席してきました。その集会の帰りにある方から、「北村さんが明るいので

安心した」と言われました。私以上に周りの方々が教師退任勧告を深刻な問題として受け止め

ておられるようです。

新しい年が良き年でありますように!
          

      「古傷に別れを告げる」            12月30日

 人生の中で最もむずかしいことの一つは、古い心の傷に別れを告げることでしょう。「私や

家族、先祖、友人に、あなたがしたことは絶対に忘れない。絶対に許さない。あなたはいつか

後悔するに違いない」とよく言ったり、少なくとも心に思ったりするものです。時には、私た

ちの記憶は何十年も、場合によっては何世紀もの年を経てしかもなお、復讐を叫び続けていま

す。 人びとの過ちについて彼らを責め続けている内に、かたくなな心の壁が築かれてしまう

ことがあります。けれども、パウロの言うことに耳を傾けましょう。「キリストと結ばれてい

る人は誰でも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。こ

れらすべて神から出ること」(競灰螢鵐硲機В隠啓掘腺隠検砲任后実際、私たちには自力で

古い傷を忘れ去ることは出来ません。けれども、神には出来ます。パウロは言います。「神は

キリストによってこの世をご自分と和解させ、人々の罪の責任を問うこと」(競灰螢鵐硲機

19)がないと。それは神の業です。しかし、わたしたちは神の働き人です。なぜなら、世を

ご自分と和解させられた神は、「和解の言葉をわたしたちにゆだねられた」(競灰螢鵐硲機

19)からです。この言葉は、神の名において古い傷を手放し、別れを告げるようにと私たち

に呼びかけます。これが、私たちの社会が聞かなければならない最も重要なメッセージです。


            (ヘンリ・J・M・ナウエン『今日のパン、明日の糧』より)