なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(509)

船越通信、№509 2022年3月27日(日)北村慈郎

  • 20日(日)もローマ書の説教はバルトの引用に頼ってしまいましたが、午前6時半過ぎにその日の礼拝式及び説教原稿他をメール配信することができました。午前10時半ごろからこの日も独りで自宅分散礼拝をしました。その後ひと眠りして、午後には久しぶりに千賀のいる時によく作っていた筑前煮をつくり、夕食の副菜にしました。この日の夕食は、私の住んでいる鶴巻の近くで、最近は天気の良い土曜日の午後だけ三崎から、多分娘さんが運転する軽自動車にお魚を積んできて、その場でさばいて売ってくれる90過ぎの魚屋のおじさんから買ったマグロとぶりの漬け丼を娘がつくってくれました(以前はおじさんのお連れ合いのおばさんと二人で来ていましたが、おばさんが来れなくなって、代わって娘さんがきているのだと思われます。この魚屋さんのお魚を食べると、スーパーなどの魚は鮮度が落ちていることを実感させられるほど、新鮮で美味しいのです。しかも比較的安いのです。マグロがメインで、マグロは常時ありますが、時期によって鰺、太刀魚、かんぱち、ぶり、カワハギ、新鮮な生ワカメ等々。カワハギの刺身を肝醤油で食べるのは最高ですし、生ワカメもしゃぶしゃぶで食べると、こんなに美味しいのかと思えるくらいです)。21日(月)も休日でしたので、魚屋さんからもらっていたぶりのかまと骨の部分で、レシピを見ながらぶり大根を作りました。薄味でしたが、おいしいぶり大根を夕食で味わうことができました。私はまだレシピを見ながらしか料理は出来ませんが、料理をつくる時には集中できて、うつうつとしている時には気分転換にもなります。このようなささやかな、しかし豊かな日常が、戦争によって無残に破壊されてしまいます。今のウクライナの惨状がこの戦争による破壊の現実を私たちに突きつけています。最近國場幸太郎の『沖縄の歩み』(岩波現代文庫)を読みました。この本は、沖縄の歴史を子供向けに書かれたものですが、その内容は沖縄の歩みを深く鋭くとらえて、やさしい言葉で書かれています。目次(まえがき・凡例、一、けわしい戦争の雲ゆき、二、沖縄戦の悲劇、三、古代の沖縄と琉球王国の成立、以下続く)からも分かりますように、國場は「沖縄の歩み」をまず沖縄戦から書いています。沖縄戦の悲劇は、米軍による無差別攻撃によって沢山の住民の命が奪われたことでもありますが、同時に、自分たちを守ってくれると思っていた日本兵による住民の虐殺にあります。このような戦争による問題解決を試みる国家の犯罪をどのようにくい止めることができるのか。国連がほとんど機能していない現状において、その枠組みをどのようにしたらつくり出すことができるのか、今現在世界のすべての国々に、そしてすべての人に問われています。何とかその枠組みをつくり出さないと、ウクライナの悲劇が他の国において再現されないとも限りません。
  • 21日(月・祝)には、娘が車で、生前千賀と一緒に行ったことのある、渋沢から大倉に行ったところの、登山の降り口にある、谷間に大きな橋のかかった戸川公園と、千賀が、気があると言って好んだ場所ですが、葛葉の泉という、湧水が豊富に出る場所に行きました。葛葉の泉には小さな駐車場とトイレもあって、中には湧水をペットボトルに何本も入れて持ち帰る人もいます。この日も一人の人が20本近いペットボトルに熱心に湧水を入れていました。久しぶりに鶴巻近辺以外の自然の恵みに浴し、リフレッショできました。
  • 24日(木)18:30より寿地区活動委員会があり、委員は一部会場のなか伝道所に集まり、一部リモート参加という形で行いました。私はリモートで参加しました。昨年8月以降寿地区センターの専従は主事一人でしたので、主事からもルーティンの仕事もままならない状況なので、早急にアルバイトの働き手を入れて欲しいと要望が出ていました。ハローワークなどに求人を出したらと考えていましたが、幸いに候補者がいましたので、その人と主事が面接してきまったら、委員長が正式にその人と寿地区センターのアルバイト契約を結ぶことにしました。アルバイトの人が来てくれれば、現在の主事の過重な仕事の負担が少しでも緩和できるのではと思っています。今回の委員会は2021年度の最後の委員会ですので、講演会やボランティア交流会など次年度の計画も話し合うときなのですが、まだ新型コロナウイルス感染拡大の終息を迎えていませんので、日時・内容など具体的な計画が立てられず、もう少し様子を見ようということになりました。ただバザーについては、4月は第二土曜日(雨天の場合は第三土曜日に順延)に行うことにしました。前回開催したバザーでは、ボランティアに昼食を出さなかったことが問題になりましたが、4月も現在の新型コロナウイルス感染状況からして昼食は出さないことにしました。寿地区センターのバザーは土曜日開催ですので、私は一度も出たことはありませんが、このバザーは物品販売を通した寿住民とボランティア及びボランティア同士の交流の場という面もあるようで、参加者の委員の中にも多少のリスクはあっても昼食は出したらという意見もあります。感染症問題と向き合う中で、寿地区センターのバザーのやり方が問われているのだと思いますが、なかなか割り切れない難しさがあるようです。その他この委員会では、教区に提出する次年度の委員会名簿を確定しました。最後に委員の一人で、寿地区の訪問看護に携わっているK・Nさんから、委員会内学習会の一環として、寿地区の医療現場のお話をしてもらいました。
  • 訪問看護を必要とする様々な病気を抱えて寿地区で暮らす方々の存在を改めて知らされました。私も連れ合いの1年半の闘病中に、週に2-3回のストーマ交換をしましたが、寿にはダブルストーマの方もいるとお聞きして、認識を新たにされました。