なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信、№496 2021年12月26日(日)北村慈郎

・ 19日(日)のクリスマス礼拝は、予定していたお子さんの出席がありませんでしたので、お子さんの出席を予定して考えていた説教の枕の部分を割愛して説教をしました。礼拝後船越教会のメンバーに送られてきたクリスマス・カード(アメリカ在住のAさん、宮崎県都城在住のKさん、お二人とも夫が船越教会牧師経験者で故人)とクリスマスメッセージ(S先生から)を紹介しました。この日は、コロナ以前のクリスマス礼拝後に行われていた会食はありませんでしたが、出席者には一人分のお菓子の詰め合わせの袋と紙コップのお茶がトレーで配られました。その後散会し、中にはしばらく懇談してから帰っていく方もありました。私も午後1時頃船越教会から鶴巻に帰りました。

・ 21日(火)午後6時半からZoomによる臨時常置委員会がありました。テーマは「教団の機構改定について」です。教団から検討資料が出ていますので、それに対する教区の意見が求められているからです。教団の機構改定の試案は、財政の逼迫による教団組織のスリム化にあると思われますが、それだけではなく、同時に現在の教団執行部の姿勢である社会的コンテキストを捨象した伝道(それ行け伝道)論の反映にあると思われます。典型的なのは委員会活動の縮小として、今まで独立していた社会委員会の消滅にあると思われます。Zoomによる臨時常置委員会では、教団総会の全数連記による選挙による一部の立場の人たちによる常議員会の独占と、教区からの推薦者を度外視して、教団の各委員会の委員の選出が行われていていること、また私の戒規免職切り捨てによる現在の教団執行部の自分たち以外の他の立場の人を認めない分断が問題で、いろいろな立場の人を認め合って一緒に教団の財政逼迫を乗り越えようという思いを一つにできれば、教団の財政逼迫は乗り越えられるのではないか。けれども現在のような違った立場の人を認めない教団執行部の姿勢が続く限り、いくら機構改定をしても同じではないかという、本質的な問題提起が参加者の中からありました。司会をしたF教区議長が、後半は参加者一人一人に発言を求めましたが、ほとんどの発言者が、神奈川教区形成基本方針の精神に則った多様性を認めた上で一つをめざして忍耐強く話し合い、他を排除しないで一緒に道を求めていくことの大切さを語っていたのが、印象深く思いました。一部教会をどう考えるかという一致が前提だという発言者もいましたが、その人は合同教会としての日本基督教団という教会を見誤っているとしか思えませんでした。ちなみに前回のこの通信で一部紹介した、私の「日本基督教団マニュフェスト私案」では、教団の機構改定と重なるところはこうなっています。「I 日本基督教団の教会としての枠組みに関する提言:7)教団の諸活動は教区が中心的に行う。場合によっては数教区が一つの教区のような活動をしてもよい。教区の教会性を最大限に認める。教区は教会・伝道所に仕え、教団は教区に仕える。現在教団が行っている働きの内教区に移行できるものは全て教区に移行し、全体教会としての教団の働きは必要最低限にする。それに従って教団事務局の働きを縮小し、教区の働き・事務局を充実する。但し地域によって教区格差が出ないように、教区間の連帯の在り方を考える。/8)教師の人事権は教区がもつ。基本的にはパリッシュの形(教師の所属は原則的に教区にある)を取るが、教師の教区間の移動も認める。その場合は教区と教区の話し合いによって進める。/II 具体的な提言:9)教区総会議員、教団総会議員の半数以上は「女性」から選ぶ。10)教団議長か副議長の一人は人数、財政の小さな教区から出す。11)教師養成は各神学校に一部委ねるが、教団独自に養成機関を設置し、そこが当たる。11-b)教師の再教育システムを各神学校と連携しながら教団単位と教区単位に置く。12)各教団認可神学校の自主性を重んじるが、教団立東京神学大学については、合同教会としての内実をもつ神学校になるように体制を抜本的に改め、機動隊導入の否を認めて再出発するように促す。13)総幹事、幹事の給料は大幅に牧師給を上回らないようにする。14)教団年金は、継続するなら、掛け金に関係なく全隠退教師に同額を支給する。或いは隠退後のその教師の経済状態を勘案し、支給額を決める。15)教職謝儀は、各教会の2分の1を教団に拠出する。その分は教会謝儀以外の収入のない全教師に対等に分配する。教会謝儀以外の収入のある教師は別途考える」。

・ 23日(木)午後6時半からなか伝道所で寿地区活動委員会がありました。前回まで数回一部委員のZoom参加で委員会を行いましたが、Zoomではなかなか意思疎通がうまくいきませんので、12月はコロナ感染者の人数も低く抑えられていますので、対面での委員会にしました。本年4月から新しく主事に就任した方も、まだ寿地区センターの働きを十分に把握できていない状況ですので、今までは前主事のMさんに任せて、委員会としてもMさんに委ねてきた面が多いのですが、これからは少し委員会が主体的に動こうということになりました。今回から委員会の議事レジュメも、今までは主事が用意してきましたが、委員会でつくって行うことにしました。委員長は9月から上大岡教会牧師のHさんですが、今までの委員会のことは前委員長の私が把握していますので、Hさんと相談して私が委員会の議事レジュメ原案をつくって、Hさんに修正付加があればしてもらって、委員会に私が議事レジュメを委員の人数分用意することにし、今回の委員会からそのようにしました。そのためにスムーズに委員会を行うことができました。委員会後今の主事の働きが過重になっていますので、主事のしなければならないことと、他の人でもできる仕事を分別し、後者に関しては委員なり、ボランティアで担う体制をつくる相談をしました。少し時間をかけて仕事の区分けをして、そのような体制を整えていきたいと思います。その話し合いの時に主事の問題意識の一端と提案を聞きましたので、Hさんと相談して、それも委員会に反映させていきたいと思います。

・ 23日(木)夜寿地区活動委員会から直接船越教会に来ました。教会に着いてのは午後11時を過ぎていました。ポストには、教会からS先生に贈りました食材と商品券のお礼の先生からのカードと仙台のSさん夫妻からクリスマス・カードが届いていました。