なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(553)

先週1週間は、課題が多く、国会前の座り込みもお休みしました。そこで、船越通信も2月12日(日)のものを掲載します。

 

船越通信、№553 2023年2月12日(日)北村慈郎

  • 2月5日(日)は礼拝後、報告でNさんが横須賀における生活支援の活動で出会う人の困窮が尋常ではないということを訴えられました。今私たちにできることは、政治的な運動と共に、その支援活動へのカンパではないかと思い、私はカンパ箱の設置を提案しました。みなさんもこのことを覚えてくださり、カンパをよろしくお願いいたします。その後、しばらくコロナ以降の経済状態の厳しさについて懇談し、散会しました。この日は午後によこすか平和パレード「平和にチャンスを!」がありましたが、私は教区の基地小の委員として、基地問題に取り組む県央共闘会議幹事会に出ていますので、この日は県央共闘会議が関係するピースフェスティバルin大和・綾瀬2023、絵画とパネルの展示の最終日でしたので、そちらの方に寄ってから、鶴巻に帰りました。このピースフェスティバルin大和・綾瀬は、コロナウイルス感染拡大で中止した年もありましたが、毎年開催されています。そのプログラムには、広告料を払ってそれぞれのグループや支援する印刷会社や病院等が広告を載せています。基地小も一番安い広告料を払って、毎年「武器で平和はつくれません!! 日本キリスト教団神奈川教区基地・自衛隊問題小委員会」という広告を載せています。日本国際ボランティアセンターなどの団体が中心となり、2001年から開催している「南北コリア、中国、日本のともだち展」がありますが、今回は、その日本国債ボランティアセンターの協力を得て、韓国、朝鮮、中国、日本の子どもたちが交換した絵の展示がありました。このこども展は、絵を交換し、交流し、お互いを知り、理解し合うことを目的とした市民外交の一環として行われているものです。長い目で外交による話し合いで戦争を回避するようにお互いの国がなって行くようにと、子どものころからお互いに交流していくことを目ざしているのだと思います。その子供たちの絵を観てきました。2月10日の東京新聞「発言 若者の声」欄の中に、一人の12歳の小学生の投稿が掲載されていました。それは、「『けんか強い人』どう思う」という題で、このような文章です。
  • 「皆さん、『けんかに強い人』とはどういう人だと思いますか。ぼくは『けんかをしない人』だと思います。/子供同士のけんかは、腕力で勝つ人、言葉で追い詰める人が強いと思われています。世界のけんか、つまり戦争が強いのは、他国を倒すことができる力の強い国だと思っていませんか。/現在、ロシアとウクライナが戦争をしています。果たしてそれは本当にしなくてならない戦争なのでしょうか。数えきれないほどの命が消えるより、じっくり話し合って決めた方がよほど良いと思います。/ぼくは、いつかたがいをみとめ合える、話し合って決められる、そんな世の中がおとずれるのを祈ります」。
  • この文章を読んで、このような子どもたちが世界中に沢山いてくれて、その子どもたちが大人になった時には、この地球上のどこにも戦争のない、軍事力も放棄したコスタリカのような世界になってくれたらと願わざるを得ませんでした。
  • 7日(火)18:00から蒔田教会教育館で2月の常置委員会がありました。その常置委員会にかける基地小が提案する議案の原案が、基地小の委員の一人から2月4日朝にメールで私の所に送られてきました。この日は支援会の全国Zoom懇談会もあり、日曜日の準備もありましたので、5日(日)船越教会から鶴巻に帰ってから、その原案に私が手を入れて、常置委員会提案の教区総会議案として7日の常置委員会で諮ってもらえるように、原案をできるだけ生かして文案を整えました。それを基地小の委員の方に回して更に手を入れていただき、また教区主事のI・T牧師にも見ていただいた上で、7日の常置委員会に諮ってもらいました。その議案の表題は「安保関連3文書の閣議決定に抗議し、防衛費増強、敵基地攻撃能力保有に対する反対声明に関する件」です。この議案案文に対して、一常置委員から数点の指摘があり、それを踏まえて私と四役で文案を整えるということで、常置委員会ではこの議案を2月25日の教区総会議案として承認しました。常置委員会から鶴巻に帰ったのは午後9時過ぎですが、それからこの議案の文案を整えて、教区主事と共に基地小の委員の皆さんにもメールで送りました。常置委員会で諮ってもらった議案の文案からしますと、文章の入れ替えや表現を変えたところが数か所ありますので、原案を作ってくれた基地小の委員の方からは違和の思いが寄せられました。しかし、この議案は常置委員会提案になりますので、その点はお許しいただいて、後は四役会で最終的に総会議案にしてもらうことにしました。
  • それにしても現政府・防衛省は、アメリカの言いなりになっているように思えてなりません。いざ戦争が起きてしまえば、ミサイル防衛で日本の国が護れるとは思えませんが、アメリカにとっては日本を前線基地にしておけば、時間をかせぎ、しばらくはアメリカ本国は直接戦場にならないのですから、好都合であるわけです。聞くところによれば、沖縄のアメリカの海兵隊の編成替えが行なわれていて、少数による奇襲攻撃への対応が考えられているということです。その場合も、日米軍事同盟の強化の下、日本の自衛隊海兵隊と同じ訓練をしていて、アメリカの海兵隊との共同行動において、最前線に日本の自衛隊員が置かれるのではないかと言うのです。あり得る話で、アメリカは日本を守るどころか、中国やロシアとの緩衝地帯として日本を利用しているに過ぎないと思われます。戦後アメリカは占領中日本を、主権を持った平和国家にと考えたと思われますが、朝鮮戦争の勃発によって改めて日本を植民地化し、共産圏に対する最前線の軍事的防衛線にと考えて、現在に至っているのではないでしょうか。