なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(576)

船越通信、№576 2023年7月23日(日)北村慈郎

 

  • 16日(日)は礼拝後、京急田浦駅前で、「ウクライナに平和を!」のスタンディングを」予定していましたが、余りにも暑い日でしたので、急遽中止することにしました。私はこの日午後4時まで横浜市の市庁舎ホールで行われている、生前連れ合いが関わっていた重度の障がい児の家族をサポートするNPO法人レスパイト・ケアサーヴィス萌の写真展(「わたしたちのまいにちー医療的ケアが必要な子どもの暮らしー」)に娘と一緒に行くことになっていましたので、そちらに寄ってから鶴巻に帰りました。横浜市の新しい市庁舎には初めて入りましたが、ホールでは写真展だけでなく、視線入力装置EyeMoT(アイモット)を活用して行う、EyeMoTグランプリ2023が行なわれていました。この日の集まりは、こちらがメインで、それに合わせて萌の写真展も行われたのではないかと思われました。
  • EyeMoT(アイモット)とは、「肢体不自由の重度の心身障がい児・者が、目でPCを操作する視線入力装置を使い、ゲームを通じてトレーニングを行う視線入力訓練ソフトウエアです。これまで意志を伝えることが出来ないとされてきた重症児が画像を認識したり、文字の入力が可能になるなどの成果をあげています。中にはトレーニングによって、表計算ソフトや動画作成の操作が可能な重度心身障がい児・者もおり、将来社会の中で特定の作業を担ったり、就業し収入を得るなど、従来には不可能とされていた社会参加が可能になると期待されています」。横浜市役所ホール(アトリウム)で開催されていたEyeMoTグランプリ2023は、「重度心身障がい児の可能性を広げるために、島根大学総合理工学部ヒューマンインターフェース研究室 助教の伊藤史人先生の協力のもと、視線入力のトレーニングウエアEyeMoTを使って全国の視力入力に取り組む子ども達をオンラインでつないで実施」した大会のようです(以上インターネットで調べる)。「徒競走」「綱引き」「玉入れ」などの競技ができるようです。私はIC技術の進歩についてもよくわかっていませんので、20~30分見ていただけですが、EyeMoTグランプリ2023には心底驚いてしまいました。
  • 私は、今教会の説教でヨハネ福音書5章のベテスダの池の傍らに、池の水が動くのを待って、38年間いて寝ていた病者のイエスの癒しの箇所を扱っていて、イエスの病者の癒しについて、改めて考えさせられています。そんな時に、ベイリーの『朝の祈り・夜の祈り』にある祈りの一節に出会いました。それはこういう祈りです。「主イエス・キリストよ。あなたは弟子たちに、暗い世に輝く光となることをお命じになりました。いまわたしは、恥と悔い改めともってみ前に多くの罪と弱さとをみとめます。この時代にあって、世に対してあなたの教会を代表するわたしたちの罪と弱さを。中でもわたしは、自分の責任をみとめます。どうか、わたしの証しの力の弱いこと、愛の足りないこと、熱心の欠けていることをおゆるしください。貧しい者、しいたげられている者を思いやり、病者を見てはいやそうとし、人のあらゆる窮乏を助けようとされた主にふさわしい僕とならせてください。/キリストよ、われらすべてに、世の苦しみをともに分かち、世の悪を正す力を与えてください」。心に響きました。
  • レスパイト・ケアサービス萌の働きやEyeMoT(アイモット)による肢体不自由の重度の心身障がい児・者への支援は、今回写真展やEyeMoTグランプリ2023を観て、イエスの癒しの働きに通底しているのではないかと、強く思わされました。帰天した連れ合いが、萌の働きに関わったのも、萌において彼女は匿名のキリスト者として活動していたように思いますが、彼女の「貧しい者、しいたげられている者を思いやり、病者を見てはいやそうとし、人のあらゆる窮乏を助けようとされた主にふさわしい僕とならせてください」という祈りからではないかと思えます。
  • 日本基督教団という制度的教会が余りにも正統主義のドクマティズムに犯されていますので、上記ベイリーの祈りにある「教会を代表するわたしたち」という言い方には素直に共感できない所がありますが、日曜日に私たちが教会に集まって礼拝するのは、私たちがイエスを中心とする仲間(共同体)に属している証左に違いありません。イエスに従って生きる者として私たちは、「キリストよ、われらすべてに、世の苦しみをともに分かち、世の悪を正す力を与えてください」と祈りつつ、それぞれの置かれた場で様々な働きに関わっているのではないでしょうか。今回萌の写真展とEyeMoTグランプリ2023を観て、改めてこのようなことを考えさせられました。
  • この週も20日(木)の国会前の辺野古新基地建設反対の座り込みをお休みして、私の支援会の通信第31号がこの日船越教会の届くことが前日の夜に分かりましたので、朝8時ごろ鶴巻を出て、船越教会に行きました。教会には10時ごろ着きました。通信第31号の支援会の発送に同封する印刷物がいくつかありますので、その印刷をしながら、佐川急便が届けてくれるのを待ちました。この日も大変暑い日でしたので、運送の仕事をしている人は大変だろうと思います。特に船越教会は、教会の前の道路に車を止めることが出来ない上に、階段を20数段上って来なければなりませので、申し訳ない気持ちになります。運んでくれる人には、私のその思いを伝えて、「ありがとう」を言うようにしています。この日も午後2時半過ぎに段ボール箱五個の荷物が届きました。その荷物と印刷物を片付けて、この日は午後3時半ごろ教会を出て、鶴巻に帰りました。
  • 21日(金)は、23日(日)の今年度第一回オリエンテーションのために教区から交付金を受け取りに、午後3時頃に教区事務所に伺い、教区の会計の方から交付金を受け取り、そのまま鶴巻に帰ってきました。この日は、暑い中にも少し涼しい風がありましたので、教区事務所への往復はそれほど苦になりませんでした。