7日―8日と久しぶりに神戸に会があり、行って来た。阪急六甲という駅の近くにある神戸学生青年センターで一泊した。
会は7日の午後5時半からだったが、4時半ごろセンターに着いた。入り口に入ったら、ホールにはスチール製の本棚が並び、4、5名の方が忙しそうに、古本を整理しながら、その本棚に入れていた。何だろうかと思って、お聞きしたところ、この時期古本を献品してもらい、それを売って資金を集め、アジアの留学生・就学生の支援にしているとのことだった。働いている方はボランティアとのことである。1995年の兵庫県南部地震で被災したアジアの留・就学生の支援からずっと続けているというのである。
私が所属する日本基督教団の兵庫教区でも、大震災以後長田センターを設置して、災害対策支援の活動を続けている。最近ではパキスタンの地震救援募金も長田センターが集めて、パイプ役となって現地に送った。
兵庫県南部大震災という未曾有の災害に直面して、兵庫の人たちはそこからいろいろなことを学び、現在の活動に生かしていることが伝わってきて、力づけられる。
兵庫県南部大地震ではそれまでなかった多くの人がボランティアとして働いた。震災が起きた1995年は、ボランティア元年と言われたもした。
以前私はある運動に関わり、支援される人と支援する人は、一方的な関係ではなく、相互的な関係であることに気づかされた。神戸学生青年センターのアジアの留学生・就学生の支援の働きにも、支援される人と支援する人の間の豊かな交流が、この運動を長続きさせる原動力ではないかと思った。
この小さな体験を通して、あの大震災の影響が今も強く残っている神戸に触れたように思えた。