今日はこれから国会前の辺野古新基地建設反対の座り込みに行きます。夜は船越教会の聖書研究会です。昨夕は秦野市の日帰り温泉施設、弘法の里湯でゆっくり体を緩めました。一週間のうちに夜の睡眠の他に一度か二度、体も心も弛緩させることが健康維持と緊張を耐えるためには必要ではないかと思います。このところ私には日帰り温泉施設がその場所になっています。いよいよ裁判が始まろうとしています。この私の裁判を支援してくださる多くの方から、「お体に気をつけてください」と声をかけられます。今のところ平常心で日々の営みをこなしていますが、これからどうなるかは分かりません。現在裁判支援会の方には、正会員加入、賛助会員加入、献金・カンパの振込み件数が700件に及んでいます。まだ増えるでしょう。有難いことです。
「父北村雨垂とその作品(81)」を掲載します。
父北村雨垂とその作品(81)
京都
沈々と 京都の夜の 生きている證(あか)明(し)
狂 人 寄稿不明 川研?
狂人に 水平線が ポキンと 折れた
狂人は 夏の蒼空を 舐めたくなった
狂人に 賽銭(さいせん)が バラバラと 入るではないか
川研 281
永劫(ぜろ)の腹から 鯨が生れ ゴキブリが 生れ
假寝に夢の 浮きつ 沈みつ
菊のバッヂで 資本家(ヒル)を吸(す)う 政治家(ヒル)
五月の風を 鮒(フナ)が 見上げる ~五月の節句~
犬小屋の 犬は 昼寝だ 雀達
羽を拡げた 孔雀の卵 血を吐いた
恍惚の杖も 月光や 秋の 産毛
川研 288
白菊も 黄菊も 夕陽を浴びてゐる 風車も
狂乱の 旋律の 白痴の また 白痴の 首(クビ)
夜が 考へてゐる 雪も 風も
街路樹と人も 光と影も 秋
知惠とみた 運命の蛇は 偽卵(いし)を 呑む
神の指紋の ビオロンの 涙とも えくぼとも
川研 290 1974年(昭和49年)2月
静(あお)い血の意志に 眞理の橋に 夢を
炎えてゐる 私の石に 南無や 彼 と
喜劇と悲劇に コトバの神が 分裂した
群集の 思想の泡沫(あわ)よ 鉛色の運河よ
分裂の獅子は コドバの眞理を 探す
正午に躍(おど)る 群集の 想念の 破片(かけら)
公孫樹(いてう)は 法衣を捨てた 羞痴(しゅうち)を捨てた
川研 癸横沓魁 1972年(昭和47年)9月
蛇を 噛み切る 血みどろの 芯(しん)
能面は 自覚を 自問 自答 せよ
親鳥を 確かに抱いている 卵
自覚の模型 水素原子の 模型
越し方の その深淵に 掌を かざす
樹は 枝に 体臭 はしる みどりの精子
杜の鴉は 議事堂を 見て来たか
炎える氷河に コーラスを 聴く
画布を 砂漠に 躍る死臭を 画描くとき