なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(80)

          船越通信癸牽亜  。横娃隠嫁10月28日    

・10月21日の日曜日には礼拝後有志で「10万年後の安全」というDVDを観賞しました。これはマイケル・マドセンという映画監督によるドキュメンタリー映画です。「フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか」(インターネットより)。

・日本でも放射性廃棄物は大変な量になっていて、その保管が問題になっています。この映画の最後に、監督の次のような言葉が出てきます。「ここは21世紀に処分された放射性廃棄物の埋蔵場所です。/安全な所に保管する必要があります。/決して入らないでください。//放射性物質は危険です。/透明で、においもありません。/絶対に触れないで下さい。//地上に戻って、/我々より良い世界を作ってほしい。/近づかなければ安全です。//幸運を」。

・10月23日(火)から25日(木)まで日本基督教団第38回合同後24回総会が開催されました。

・10月25日(木)の日本基督教団総会場では、沢山の議案が審議されないまま終わりの時間が切迫してきましたので、「原発廃止・脱原発」関連の議案の先議の動議が出て諮られましたが、その動議は否決されました。

今総会には、「会津放射能情報センター・放射能から子どものいのちを守る会」代表の片岡輝美さんが招かれて、アッピールの時間があったにもかかわらずです。動議が否決されたとき、片岡輝美さんは涙を浮かべながら議場、特に東京、西東京の議員席に向かって抗議していました。ここのすべての議員はすべての議案に対する賛否が同じで、原発関連議案の先議の動議にも全員が反対だったからです。

また、今総会では普天間基地オスプレイ配備と米兵による女性の強姦致傷事件への抗議声明が緊急議案としても建議案としても、提出期限が守られていないという形式的な理由で取り上げられませんでした。岩国から沖縄普天間基地オスプレイが移動するときに抗議してハンストを決行した岩国教会の大川清牧師が「命の問題に関わる」のだから、この日本基督教団総会の名で是非抗議声明を出してもらいたいと、切々と訴えても、議場は動かず、「規則上の期限が守られていない」という議長団と建議請願委員会の判断に従いました。

・この二つのことが、今教団総会の姿を象徴的に現しています。信仰告白と教権教規に基づくと言いながら、極めて教憲教規の恣意的な解釈による教団総会運営という執行部の姿勢は、命に関わる緊急な問題への関心すらないかのようです。ただあるのは、自分たちの教団支配と伝道に熱心な教団形成だけのようです。

・教団三役、常議員の選挙と法定議案の他に沢山の議案が本総会には出ていました。神奈川教区からも三つの議案が出ていました。私の戒規免職撤回議案、聖餐について教団内に論議する場を設定する議案、教区総会決議議案は議案整理にかけずにそのまま教団総会議案として審議することを求める議案です。

他教区からも合同のとらえなおし関連議案、性差別に関わる議案、脱原発関係議案、国歌・国旗反対声明に関する議案など約20の議案が出ていました。議長団の議事の進め方には、それらの議案すべてを何とか3日間で審議するという熱意は感じられず、常議員会提案の二つの議案だけを通し、他は審議未了廃案にもっていくという意図が見え見えでした。

常議員会提案の教団と東神大との関係を回復する件、洗礼と聖餐の一体化(洗礼を受けた者だけが聖餐に与る)を確認する件だけが、閉会礼拝も行わずに総会会場借用の制限時間ぎりぎりまで審議されました。前者は反対意見が多く出ましたが可決。後者は脱原発関連の二つの議案と共に常議員会付託。後はすべて審議未了廃案です。

・今総会で選出された副議長は、かつて同性愛者が教団教師になったときに差別発言をし、未だに謝罪もしていない人です。そのことの抗議と副議長不信任が動議で出されましたが、現教団執行部は多数決でその動議を否決しました。

このことは、先の命にかかわる原発廃止・脱原発議案も沖縄の普天間基地オスプレイ配備等の緊急議案・建議案も否決したことと共に、現教団執行部が平和や人権の問題を宣教の課題とは考えていないことを意味します。何ということでしょうか。


・教団総会会期中の24日(水)午後7時から10時まで池袋の東京セミナー学院大教室(150名収容)で、私の裁判支援会「全国交流集会」を開催しました。

すでに通信3号発送の時にこの集会の案内も同封してありますし、支援者だけでなく、教団総会議員にも送ってあり、なおかつ総会場で議員・傍聴者の席に集会案内のチラシを配布しました。総会会期中で場所が池袋、集会が夜ということもあり、そう多くは集まらないのではと、内心不安でしたが、158名の方々がこの集会に出席してくれました。

関田寛雄世話人代表が最初にこの集会は歌をもって始めたいと呼びかけ、第一回口頭弁論報告集会と同じように、「主我を愛す」の一節を出席者全員で歌いました。その後代表の挨拶があり、すぐに二人の弁護士から裁判の現状報告と今後の見通しについての話がありました。

その後私原告の挨拶(裁判に見られる教団執行部の主張とその問題についてを含む)、兵庫の佃真人さんから教団総会進行状況の報告、そして各教区からの発言がありました。北海教区、奥羽教区、関東教区、東京・西東京教区、東海教区、中部教区、京都教区、大阪教区、兵庫教区、東中国教区、西中国教区、四国教区、九州教区と3名の方から5分以内の発言をしていただきました。

その後質疑応答、最後にアッピールと事務局からの報告をもって約3時間の充実した集会を午後10時過ぎに終えて散会しました。教団総会の議場の雰囲気とは全く違って、この集会に集まってくださった方々は、私の戒規免職処分を不当とし、対話のできる教団をと願っている人たちでしたので、心が一つになっているという実感と共に、今後の裁判への励ましを豊かに与えられました。感謝です。