なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(534)

船越通信、№534 2022年10月2日(日)北村慈郎

 

  • 25日(日)は礼拝には、Tさんがコロナ感染後はじめて出席しましたが、まだ本調子ではないようです。体に力が入らないようですが、くれぐれも大事にして回復に向かいますようにお祈りいたします。礼拝後しばらく互いに言葉を交わして、その後散会しました。私も後片付けをして、いつもより早めに船越教会を出て、鶴巻に帰りました。この25日の一週間は、私にとっては相当忙しいことになりますので、この日は夕食も早めにして、午後9時過ぎには床に就きました。
  • 26日(月)は一日鶴巻にいましたが、27日(火)に東戸塚の葬祭場で紅葉坂時代の信徒の方のご子息の葬送式の死式を頼まれていましたので、その準備に時間を使いました。この方のご両親が紅葉坂教会のメンバーで、お二人とも私が葬送式を教会で行い、その家の墓地に埋葬したときにも私が司式していたのです。そのどこかの時に、今回召された方が、もし自分が死んだら私に司式してほしいと、私に頼んでいたのです。その方の娘さんが、父親のその言葉を覚えていて、父の希望をかなえたいと私に連絡して、お引き受けしたという次第です。27日(火)は、東戸塚の葬祭場で10時半から葬送式をし、その後出棺し、横浜市営戸塚火葬場で火葬し、お骨上げをして、私は東戸塚駅まで送ってもらい、鶴巻に午後4時ごろ帰ってきました。
  • その頃ちょうど教団総会では議事日程承認中で、私の戒規免職撤回議案の扱いが問題になっているのではないかと思いましたが、夕食時間まで待ってから、支援会の事務局長のKさんが池袋の教団総会会場ホテルの近くの東京セミナー学院の教室を借りて、YouTube配信による教団総会傍聴を支援会事務局の人としているので、Kさんからその結果を聞くことにしました。その後電話で聞きましたが、それは下記のとおりです。私は28日(水)午前中の早めにKさんたちのいる場所に合流することにして、その日は鶴巻でゆっくり休みました。
  • 28日(水)午前10時半ごろ池袋のKさんのいる教室に着きました。その時はそこにはKさんだけでしたが、その後3人が加わり、午前中は5人で傍聴しました。午後には他に2人も加わり、7人になりました。この日午後9時からこの教室のある東京セミナー学院大教室で支援会の全国交流集会があります。その交流集会には支援会世話人代表の関田寛雄先生も出席して、挨拶をしてくださいます。集会は夜遅くなりますので、先生にはその夜近くのホテルに泊まっていただくことになっていました。先生とは午後5時にホテルで待ち合わせることにしていましたので、私は午後4時30分過ぎに傍聴の教室を出て、ホテル前に行き、先生の到着を待ちました。先生は千葉の家を出るのが用事があって遅れたため、ホテルに到着したのは午後6時を過ぎていました。先生にはホテルの部屋で少し休んでもらい、午後7時半にホテルを出て、近くで夕食を済ませ、支援会全国交流集会の会場に案内しました。
  • 午後9時からの集会ですし、教団総会が2年延長となり、前回から4年が経っていますし、まだコロナ感染が終息していない状況ですから、今回の全国交流集会には参加者は少ないのではと思っていましたが、64名の参加者があり、大変勇気づけられました。船越教会からもAさんとWさんが出席してくれました。感謝です。
  • 全国交流集会の内容は何れ通信で報告しますので、しばらくお待ちください。交流集会は関田先生の挨拶、私の発言、そして西中国教区議長の小畑太作さんによる教団総会直前開催の常議員会と教団総会報告をしていただきました。その後会場からの意見表明があり、午後10時20分ごろ終了しました。その後関田先生とホテルに行き、ホテルでは先生と私の部屋が隣りでしたので、翌日午前8時にホテルで朝食を共にする約束をして、それぞれの部屋に入りました。
  • 29日(木)は朝8時にホテルで先生と朝食を取り、その後先生は千葉のご自宅に帰るというので、ホテル前の道路でタクシーを捕まえようとしたのですが、空車のタクシーがなかなか来ず、先生は歩いて池袋駅まで行かれました。この日夕方私も鶴巻に帰ってから、先生にお礼の電話をしましたが、無事に帰っていましたので安心しました。東京セミナー学院の教室でのYouTube傍聴は、この日午後3時過ぎまでして、教団総会終了により、その後鶴巻に帰ってきました。教団総会の議事結果については、下記紅葉坂教会の古賀健一郎さんがまとめてくれたものを要約させてもらいます。
  • ①議案 No.55『北村慈郎教師への免職戒規適用を無効とし、北村慈郎教師の免職戒規撤回を求める件』について、教団総会の議事冒頭の議事日程承認のところで、議長は,「教憲教規に抵触する議案であるので上程できない。」と主張し、根拠となる教憲教規の具体的条項を長々と説明した。これに対して、北海教区の柴田もゆる議員は「当該事案が戒規に該当するかどうかを教団総会に問うものではない。審判委員会に至るまでの諸々の教団機関の執行について、その手続きに瑕疵があったことを訴えている。正しい手続きの下にそれが進められたのであれば、“審判委員会の決定をもって最終決定とする”、これは妥当なことだと思う。しかしこの議案は、その途中のプロセスに問題があったと指摘する内容。“問題があったプロセスを経て決定されたものを最終決定だ”と言い張るのはあまりにも乱暴な意見である。それが適切な手続きであったかどうか?そのことは“教団機関の執行に関して教団総会が問われ審議をし、結論を出す”。それは議案としてそぐわないのでもなんでもない。従って、入口のところで、そのようにはじこうとするのではなくて、議案として適切であるかどうかの議論を含めて、上程した上で議論することを提案したいと発言した。…議場は大変紛糾し、最終的に柴田議員の提案を動議として認め、『議案として上程するかどうか』の採決に入った。しかし、残念ながら、議員総数 326 賛成143(過半数164)にて否決された。

  ② 議案 No.57『日本基督教団総会における常議員選挙の投票方法を、無記名半数連   記に改める件』この神奈川教区議案は、残念ながら、賛成156, 反対187で否決された。

  ③ 議長・副議長・書記の新三役選出: 議長:雲然 俊美 副議長:藤盛 勇紀 書記:黒田 若雄 ★全員が主流派

  ④ 教団常議員:・教職 14人 信徒 13人 (計27人中26人が主流派、教職 14人中13人が(教団立)東京神学大学出身者)

  ⑤ 議案65『聖餐のあり方について慎重かつ十分に議論する場を教団内に設置する件』を含め、10議案が審議時間切れにて、“審議未了廃案”となった。

 

(追記)

 第42回教団総会をYuoTubeで傍聴していて、日本基督教団の最高決定機関である総会が、議事の審議の中でどんなに説得力ある意見が議員から述べられても、約180対140という賛成・反対の票が動かなかったことが、異様で、約180人の議員は意見を聞いて判断するという主体性を放棄したロボットのではないかと、改めて思わされました。

第37回総会だったか、その総会直前に、教師委員会の私への戒規免職決定を不服として上訴していた最終審判委員会が私の戒規免職を最終決定したので、私は免職されていましたが、神奈川教区から選出された総会議員としてその総会の神奈川教区総会議員席に総会終了まで居座り続けました。その時の総会では、一つ一つの議案に短い説明文がって、この議案は賛成、この議案は反対としるされた「議案ガイド」なる小冊子が主流派(?)の議員に配られていました。その小冊子には「これは他の人に見らえないように」という趣旨の注意書きまで記されていました。この総会で常議員選挙が全数連記になって、教団は少数派を排除して運営されるようになったのです。今回はまたその状態に戻ったことを物語っています。このままでは日本基督教団には未来はないと思われます。信仰告白・教憲教規を教条主義的に掲げるだけでは、宣教の現場では何の力にもなりません。「私は福音を恥としない」という(イエス・キリストの)福音への信仰をもって、私たちによって造らている社会の構造的な差別や抑圧に苦しむ一人一人にどう向き合い、応えていくのかという私たちの課題は、それぞれが置かれた場で私たち一人一人が試行錯誤を繰り返しながら担っていかなければならないのではないでしょうか。教団総会の結果に一喜一憂するのは致し方ないとしても、私たちの課題を手放すことなく、その課題に向かって歩み続けたいと願います。