なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(300)復刻版

 黙想と祈りの夕べ通信(300)復刻版を掲載します。2005年6月のものです。

 昨日の日曜日は、午後4時半から神奈川教区事務所の2階で、神奈川教区の今年度第3回オリエンテーシ

ョンがありました。テーマは「戦責告白について」で、関田寛雄牧師にお話ししてもらいました。関田牧

師は、牧師になるまでのご自身の個人史から、牧師になってからのこと、「戦争責任告白」と「信仰告

白」について、さらには神奈川教区形成基本方針や牧会者として目指すところまで幅広く、牧師になりた

ての方やこれから牧師になろうとする神学生とオリエンテーション委員を前に、諄々と説いてくださいま

した。先生を含めて全体で13名の集まりでしたが、若い方々がこういう機会をもつことの大切さを、しみ

じみと感じました。

 神奈川教区では、教区に新しく来られた新任教師や按手・准允志願者、教師検定試験受験志願者を対象

オリエンテーションをもっています。年4回開催していますが、毎年、年度の第1回オリエンテーション

は「教区形成基本方針と教区の機構」をテーマに開いています。第2回は秋に現場研修として、日雇い

労働者・野宿者支援をしている寿地区センター、川崎の在日コリアン、横須賀・厚木の基地問題を3年に

一回行っています。11月末に3回目、2月末に4回目はを開催していますが、この2回は、戦責告白、万博・

東神学問題、二重教職制・教師検定問題、合同のとらえなおし、聖餐、性差別など、1970年以降教団問題

となったテーマを取り上げています。新しく教区に来た教職が、2年間か3年間で大体上記の内容のオリエ

ンテーションに参加できるようにしています。参加は強制ではなく自主的ですので、最初から全く出ない

という教職もいますが、比較的伝道師や教師検定受験志願者やこれから牧師になろうとする神学生の参加

があります。
 
 昨日は、オリエンテーションを終えてから、委員で会食して、鶴巻についたのは午前0時少し過ぎてい

ました。



          黙想と祈りの夕べ通信(300[-39]2005・6.26発行)復刻版


 19日の日曜日から20日の月曜日にかけて、京都で「沖縄から米軍基地の撤去を求め、『合同のとらえな

おし』をすすめる連絡会」(略称「求め、すすめる連絡会」)の全国協議会があり、私も出席しました。

この連絡会は昨秋の第34回合同後19回教団総会中に有志で立ち上げました。それは、現在の教団の大勢

が、第33回合同後18回教団総会で沖縄教区提案の「名称変更議案」等が審議未了廃案になって、「教団と

の間に距離を置く」決断をした沖縄教区との関係の回復への努力に欠け、このままでは沖縄教区を切り捨

てていくのではないかという危惧を持つ者たちが、沖縄教区との連帯をめざそうとする試みです。その全

国協議会の中で、去る5月末に開催された沖縄教区総会の報告が陪席した人からありました。その中で沖

縄教区は「沖縄にある将来教会の在り方を検討する特設委員会」でこれからの沖縄教区がどういう方向を

めざすかを話し合って決めて行くことになっているという報告がありました。沖縄教区の教会数は27

で、信徒は全部で1000人弱とのことです。今出ている案には、_浸?睫気ったかのように教団に留まり

続ける。◆峩誼通松諒冓儿控聴董彗勝峭臚韻里箸蕕┐覆し」を継続追求し、問題提起をし続ける。6

団内特別教区として存続する。69年合同を解消し独立する。ザ誼弔ら離脱し、独立する。の五つとい

うことです。これからの一年をかけて、27の教会を回って意見交換しながら、特設委員会がまとめていく

作業をすることになっているというのです。私はこの報告を聞いて、私たち大和の側の教区や各個教会は

沖縄教区との関係と「合同のとらえなおし」の課題を、沖縄教区のように真剣に自分たちの問題として考

えているだろうかと思わされました。常に沖縄の側にだけ負担をかけてしまっているのではと思いまし

た。私が「求め、すすめる連絡会」に加わっているのも、少しでも大和の教会に属する者として沖縄と連

帯していく道を見出したいと思うからです。

 上記の私の発言に続いて以下のような発言がありました。最近「大きなうねりを起こす会」のメンバー

辺野古に行った報告を聞いた。その彼女は日曜日ある教会の礼拝に出席した。その教会は辺野古の基地

は反対しても作られてしまうだろうとの諦めか、阻止行動に参加をしていない。わざわざ神奈川から座り

込みに来ているのかと驚かれたと言う。そして自分たちも少し考え直すとの言葉が出たようだ。辺野古

阻止行動の先頭には教団の牧師がいる。片やこうした教会がある。沖縄の状況の複雑さ、温度差を感じて

きたと言う。実際の辺野古は24時間体制や土日作業の中止も取れていない。キャンプシュアブから出た米

軍水陸両用戦車が辺野古の海に事故で沈んだまま、油が流出している状況がある。しかしこうしたことは

こちらのマスコミは殆ど報道しない。海上阻止の仲間から「櫓に登れる人一人でも来てください、そうす

れば櫓の人が一人休めます」とアピールが来ている。このような状況を知れば知るほど横浜にいることが

辛くなる。沖縄と大和の教会がどう繋がっていけるのか。今まであまりにも知らな過ぎた事を悔やむが、

これからもこの場にいて出来る事をしていきたい。

 また、一人の方から、自己紹介をかねて以下のような発言がありました。京都にいたころ出席していた

教会で、当紅葉坂教会と関わりのあった方がいて、古い紅葉坂教会の数名の信徒の方のお名前も聞いてい

た。横浜に住むようになって、当教会に出席している。沖縄のことは京都教区にいたときにも聞いていた

し、先日Kさんのお話を聞いて、これらも学んでいきたいと思う。