なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(171)

 いつもは日曜日掲載しています船越通信を、今回は月曜日に掲載します。8月2日(土)から大阪に出か

けていて、先ほど鶴巻に帰ってきたからです。


           
             船越通信癸隠沓院 。横娃隠看8月3日                  



・ 7月27日(日)の礼拝後、いつものようにしばらくお茶を飲みながら懇談してから散会しました。

この日は大変暑い日でしたが、その後も教会に残ってお二人の方が崖の草刈りや庭の手入れをしてくださいま

した。午後2時過ぎには、このお二人も帰りました。その後私は、この日夜にありましたかながわ明日の教団

を考える会の準備をして、午後5時少し前に船越教会を出て、会場の紅葉坂教会に向かいました。この日は大

変暑く、また教会によっては夏のプログラムが入っているので、集まる人は少ないのではと思っていました。

実際会のはじめはいつもより少なめでしが、しばらくしてから出席者が増え、28名になりました。初めての

人も5人いました。地区総会や牧師就任式に出席した方々がかけつけてくれました。この日のかながわ明日の

教団を考える会では、6月開催の神奈川教区総会の評価と反省からはじまって、秋の教団総会、また来年2月

の教区総会に向けて何ができるか、東日本大震災被災者支援について協力できること、最高裁上告棄却後の私

の戒規免職処分への取り組みについてなど、自由な話し合いをしました。また、この会が2002年の年末に

沖縄教区が教団との間に距離を置く契機になった第33回教団総会を受けてはじめてから、12年今回で61

回になりましたが、私を含めて呼びかけ人となった5人の内3人は、その中心であった牧師は転任して去り、

二人の信徒の方も今は出席できず、戸塚教会の牧師尾毛佳靖子さんと私の二人だけになっています。この日も

次の世代の人たちへの引継ぎについて話し合いましたが、私たちの下の世代は、連帯して何かをするというこ

とを好まず、引継ぎはなかなか難しい状況です。

・28日(月)から29日(火)にかけて都筑区にありますあゆみ荘で「本田哲郎神父を囲む会」があり、H・

Tさんも参加しましたが、私も参加しました。この会は今回で4回目になりますが、私は4回とも藤沢ベテル伝

道所のI牧師から誘われて参加しています。今回は20名近くの人の参加がありました。特にテーマが定められ

ているわけではありませんが、強いて言えば、「障がいは恵みか」ということを巡って話し合われてきたよう

に思います。と言いますのは、この会に最初から来ているカトリック教会の信徒のHさんという方が、「障がい

は恵みだ」と強く主張していて、この方の発言を巡っての話し合いが行われることが、しばしばあるからです。

だからと言って、会全体ではさまざまな問題が話し合われていて、必ずしも一貫したテーマがあるわけではあ

りません。今回は退職後仏教を学んだ方がカトリック教会の信徒のお連れ合いと一緒に参加し、この方の仏教

の教えについての発言がしばしばありました。キリスト教の考え方に対して仏教はこういう教えだというスタ

ンスの発言です。この会は、本田神父から学ぶという面もありますが、参加者はただ受け身の形で学ぶのでは

なく、自分はこう考えているという主体的な発言が中心になっています。ですから会の最後に、何人かから、

仏教の教えについて発言された方に対して、現在の問題に満ちた苦悩の多いこの状況において、あなたはどう

考え、どう生きようとしているのかという発言を次回は期待するという意見が出ていました。

・相模原カトリック教会神父のHさんは、この会にも2回目か3回目の参加になりますが、このH神父を通して

でしょうか、今回は相模原カトリック教会の信徒の方が4名参加していました。その中の一人の方が<生本田

>に会えるので来たということを言っていました。H神父は、相模原に「木パト」という路上生活者のパトロー

ルやシェルターを運営しているグループがあり、教団の牧師や信徒もこの木パトに関わっていますが、このグ

ループにも参加しているとのことです。実践的な運動と共に、カトリックの教義や伝統にも内在的に批判的な

関わりをされていて、問題意識は私とも多くの点で共通しているところがあり、現在の教団の主流の人々より

もはるかに身近に感じられました。私は「日本基督教団マニュフェスト」で「教権(ローマ法王の首位権)」

がなければ、合同教会としての日本基督教団カトリック教会とも合同していくことを視野に入れて、合同教

会ということを考えるべきではないかということを提起していますが、H神父や本田神父と話していますと、カ

トリックとも合同できるという気持ちになります。

・沖縄辺野古では、キャンプ・シュワブゲート前での座り込みにも、辺野古海上阻止行動にも権力側からの

弾圧とも思える規制が強められています。インターネットをする人は、「辺野古浜通信」関連リンクや目取真

さんのブログなどによって、現地の状況を認識し、周りの人に伝えてもらいたいと思います。安倍政権の本質

辺野古で具現しているとしか思えません。対外的な戦争への道をつけるために、辺野古に戦争をしかけてい

るとしか思えない安倍政権の乱心ぶりは目に余ります。交付金のばらまきという金力に加えて、防衛省だけで

はなく警察庁海上保安庁も動員して、説得による理解を求める対話を放棄し、実力で辺野古新基地建設反対

派を潰しにかかっているようです。現憲法下の日本の政権がこんなことをしていいのか。恐ろしいことですが、

その恐ろしいことが辺野古で起こっているのです。31日(木)には、私も国会前の辺野古新基地建設反対の

座り込みに参加しました。以下国会前で配った最近のチラシの文章を転載しておきます。<埋め立て中止を、

巨大な軍事基地が建設されようとしている!!2日、共同通信が、辺野古の新基地は、海岸部の埋立だけでは

なく、内陸部にも30棟以上の米軍兵舎などが建設されることをスクープした。普天間飛行場の「代替施設」と

いうようなものではない、巨大な軍事基地が建設されようとしているのだ。防衛局の環境影響評価でも、シュ

ワブ辺野古ダム周辺は、埋立用の土砂採取地とされてきた。そしてその跡地については、「周辺の生態系への

影響を低減することを目的に区域内及び林縁部において、土砂採取後に緑化を実施する計画です。---改変区域

内に多く生育する在来種を活用し緑化を行う計画です。」としていた。また、県に提出した埋立承認願書でも

、全く同様の記載がされていた。その一帯に30棟以上もの米軍兵舎を建設するという計画が以前からあったの

だから、環境影響評価も埋立承認願書も全く虚偽のものだったこととなる。沖縄の「負担軽減」どころではな

い、知事の埋立承認の前提はもう崩れてしまったといえる>。