なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(454)復刻版

 黙想と祈りの夕べ通信(454)復刻版を掲載します。2008年6月のものです。

 下記通信に出てきますOさんも、Hさんも、今は天上の人になっています。個としての人は、本当に一人ひと

り固有性があって、素晴らしいとしか言いようがありません。


       黙想と祈りの夕べ通信(454[-36]2008・6・8発行)復刻版


 6月6日午前9時過ぎに教会を出て、横浜駅東口バスターミナルから木更津行きのバスに乗りました。久しぶ

りにOさんを訪ねるためにです。以前はO枝さんをお訪ねするときには、木更津の病院に入院していましたNさ

んのところにも寄るようにしていました。しかし、Nさんは昨年秋に召されましたので、今回は千葉の津田沼

にいますHさんをOさんの帰りにお訪ねすることにしました。木更津の駅には午前10時40分ごろに着きました。

Oさんがいらっしゃるのは、木更津から久留里線で上総松岡というところにあります芙蓉病院です。久留里線

は昼間は2時間に一本しか出ていません。11時52分が次の発車です。いつもは先にNさんをお訪ねしてい

ましたが、今回は久しぶりに駅前の街を歩いて早お昼を済ませて、久留里線のディーセルに乗りました。午後

1時少し前に上総松岡に着き、施設の車で病院まで送ってもらいました。そこには病院だけでなく、さまざま

な高齢者の施設があります。その施設は高台にあり、駅から歩いていきますと、10分程で施設に着きます。施

設の手前には君津市の保育園と中学校が道を挟んであり、そこを越えて登り切ると施設に入ります。入り口に

は二階建てのホームがあり、続いてL字型の11階建ての有料老人ホームがでんと建っています。その前には噴

水のある公園があり、その公演の横を通ってL字型の有料老人ホームの向こう側にきゃらの樹という老健施設

があります。Oさんが病院に入院する前にはこの施設の一室にいました。その老健を過ぎると特別養護老人ホー

ム上総園があります。道を挟んで古い建物が左側、新しい建物が右側にあります。その新しい上総園の奥に

デイケアサーヴィスの建物があり、その奥が芙蓉病院です。もう大分前からOさんはこの芙蓉病院に入院して

います。私が病室に入った時にちょうど看護士さんが来て、このところOさんは寝ていることが多いのですよ

と言って、声をかけてOさんを起こしてくれました。目を開けた岡さんに紅葉坂教会の北村ですと言って話し

かけましたが、分かっているような分かっていないような反応が返ってきました。リュックに入れてもって行

きましたヒムプレイヤーを出し、312番の讃美歌をはじめ5,6曲かけ、そばで私が歌詞を歌います。岡さ

んはオルガニストをしておられ、磯子で合唱団の指揮もしておられたので、いつもそのようにしています。

何となく反応があるように感じます。そして主の祈りをして、神の平安を祈り、30分ほどで失礼します。

午後2時7分の電車で木更津に向かいました。その時刻を逸すると午後4時過ぎまで電車はありません。以

前1年ほど私たちの教会の礼拝に出席されていたT牧師は千葉教会時代に訪問のために自動車の免許を取った

とおっしゃっていましたが、分かるように思います。木更津から千葉に行き、千葉から津田沼に着いたのは

4時過ぎていました。前日約束していたように、津田沼で電話をして、現在Hさんが一緒に生活しています息

子さんのお連れ合いが自動車で迎えに来てくれました。干潟の近くにある家に着き、久しぶりにHさんとお会

いすることができました。Hさんは3年ほど前に脳梗塞を起こし、その直後は少し不自由な体でしたが、リハ

ビリでほとんど回復して、私が思っていたよりお元気でした。お話は繰り返しが多くなっていますが、礼拝

にいきたいとしきりにおっしゃっていました。しばらくお話をして、讃美歌を数曲歌い、祈って失礼しまし

た。息子のお連れ合いが運転する自動車に津田沼まで私と一緒にHさんも乗って来られ、津田沼で別れました。

教会に着いたのは7時過ぎでした。
           

          「話す力を与えられる」        6月8日


 イエスが私たちに与えてくださる霊は、私たちに話す力を与えてくださいます。私たちが脅威を感じる人

々の前で離さなければならない時にしばしば、あがったり、反応を気にしたりします。しかし聖霊の内に生

きているなら、何を言おうかと心配することはありません。話す必要のある時には、話す準備が出来ている

ことに気付くでしょう。「・・・・権力者のところに連れて行かれる時に、何をどう言い訳しようか、何を言お

うかなどと心配してはならない。言うべきことは、聖霊がその時に教えてくださる」(ルカ12:11-12)。

 不安な心でする準備のために、私たちは多くの時間を無駄に費やします。イエスが私たちに与えてくださ

った聖霊が私たちの内にあって語り、しかも人々が納得するように語ってくださるという真理をしっかりと

自分のものとしましょう。


                    (ヘンリ・J・M・ナウエン『今日のパン、明日の糧』より)