なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(213)

           船越通信癸横隠魁 。横娃隠鞠5月31日    

・24日(日)はペンテコステの礼拝でした。聖餐式を共にしました。何時もの年はペンテコステ礼拝の

案内を皆さんに出していましたが、今年は出すことができませんでした。船越教会の2015年度教会総会は

4月19日に開催しました。その後に開かれた初めての役員会が、いろいろな事情で5月17日(日)になって

しまいました。その役員会でペンテコステ礼拝の打ち合わせを初めてして、翌週の日曜日がペンテコステ

でしたので、準備が遅れてしまった次第です。次年度からは気を付けたいと思います。

・この日は夜に聖書研究がありました。ヤコブの手紙の第一回目です。ヤコブの手紙は、宗教改革者のル

ターが「わらの書簡」と言ったといわれていますが、福音を語ることに主眼があるよりは、この著者の関

わる教会が、パウロの主張した信仰による義の教えを誤解し、行為を軽視していたので、そのような教会

の信仰のあり様を問題にして勧告的な教えを手紙にしたものと思われます。ヤコブの手紙の挨拶はパウロ

やペトロの手紙のように「恵みと平和」の祈願はなく、ただ「挨拶します」と言われています。最初の挨

拶に対応する終わりの挨拶の言葉もありません。今回1章1節から8節までを扱いましたが、2-8節では、ま

ず人が試練に出会うことによって喜びを生み出すことができるということが言われ、続いて神に対して疑

うことなく信仰をもって願い求めるならば、知恵が与えられると説かれています。3節には「信仰が試され

ることで忍耐が生じると、あなたがたは知っています」と言われています。ローマの信徒への手紙5章3節

以下に、パウロのこのような言葉があります。「そればかりではなく、苦難をも誇りとします。わたした

ちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたした

ちを欺くことはありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれて

いるからです」(ロマ5:3-5)。また汽灰螢鵐13章の「愛の賛歌」のところに、「愛は忍耐強い」

(13:4)と言われています。この「忍耐」という言葉をどのように受け取ったらよいのでしょうか。

ヒュポモネーという語ですが、これはただじっと我慢するというような消極的な態度ではありません。

どのような苦難にたいしても敢然と向かっていく積極的な姿勢を指す言葉です。「一致を求めて忍耐強

く対話を重ねる」という場合、この「忍耐強く」はお互いに向かい合うことをあきらめないで持続してい

くということでしょう。「自己幻想」(自分との関係)も「対幻想」(1対1の関係)も「共同幻想

(3人以上の関係)も忍耐強く追い求めて行くことが大切ではないかと、私自身は思っています。そう

いう意味で「忍耐」の大切さを、ヤコブの手紙を学びながら、改めて想い起すことができました。

・皆さんの下に「北村慈郎牧師の処分撤回を求め、ひらかれた合同教会をつくる会」(4月18日の支援会

第3回総会で、「北村慈郎牧師を支える会」を改称)通信第13号と「北村慈郎牧師の処分撤回を求め、ひ

らかれた合同教会をつくる宣言」の賛同者になってくださいというお願いの文書が届いていると思います。

今回支援者個人約900名と教団の全教会・伝道所約1700に発送する作業を25日(月)と27日(水)の

二日にわたって行いました。それまでに印刷を22日(金)の夜から、時間をみつけて行い、25日(月)の

発送作業の時には、印刷と紙折は完成していました。25日(月)には発送作業に7名の方が協力してくだ

さいましたので、25日だけで最後までできるかと思いましたが、案外通信のA3二つ折り4枚のセット28

00に時間がかかり、27日(水)には協力者4名で午後2時半ごろ完成しました。「宣言」については賛同

者を募る運動になりますので、ツテを通して諸教会・伝道所の方々に賛同署名を呼びかけていただければ

幸いです。特に教団の全教会・伝道所には送っていますが、なかなか信徒の方にまでは伝わらない教会・

伝道所も多いと思いますので、ツテを通して、特に現在の教団執行部を支えている教会・伝道所の方々の

中でもいらっしゃるに違いないこの「宣言」を共有していただける方を掘り起こすことができればと考え

ています。どうぞよろしくお願いいたします。

・この「宣言」と共に、新教コイノーニア『聖餐・戒規免職・対話~日本基督教団への問いかけ~』

(仮称)出版を計画し、寄稿をお願いしています。寄稿をお願いしたある方から、お年を召されたか、

「今は書ける状況ではないので」とお断りのお手紙をいただきました。そのお手紙の中に、私の「屈し

ない姿勢には敬意を表します」という趣旨の言葉が添えられていました。たまたま5月17日の沖縄の「辺

野古新基地建設反対」県民集会で集まった3万5千人の方々が、「辺野古基地NO」「屈しない」と書かれ

た青い紙を掲げていましたので、私に対して書いてくださった「屈しない」という言葉が重なって、お

こがましいのですが、教団執行部と私との関係が安倍政権と沖縄の方々との関係と、どこかで並行して

いるのではないかと思わされたりしました。教団における私の戒規免職処分に対する私の姿勢を、「屈

しない」と見てくださる方がいることは、私にとっては大変うれしいことです。

・28日(木)は16:30から高座渋谷教会で教区の基地・自衛隊小委員会があり、私も委員の一人として

出席しました。この委員会では、最初に報告として厚木、座間、横須賀の現状報告があります。横須賀の

報告を私が担当しました。委員の中にインターネットで調べてくださった方が、横須賀に関して付加的な

報告をしてくださいました。

・基地・自衛隊問題小委員会では、今年度の活動として岩国教会の牧師大川清さんを講師に招いて岩国の

情況をお聞きすることにしています。大川さんからの了解を取り、10月3日(土)13:30より高座渋谷教会

で開催いたします。岩国基地は、もう大分前に沖縄から米軍基地を撤去し、教団の合同のとらえなおしを

進める会の全国総会があり、私もその会の事務局長として参加しました。その際西中国教区の方が自動車

を出してくださり、参加者で岩国基地を見学したことがあります。その頃はまだ瀬戸内海側に拡張されて

いた基地は完成していませんでした。愛宕山から基地の現場まで土砂を運ぶベルトコンベアーがまだ設置

されていました。今は工事も完了し、どんどん岩国基地は強化・拡張されています。長年反対運動に取り

組んでいる大川さんから岩国基地の現状をお聞きし、神奈川と岩国とが繋がっていければと願っています。