なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(278)復刻版

 昨日船越教会で、私の裁判支援会の発送作業をしました。午前中まで台風の影響があり、また、

前もって作業には来れないという連絡のあった事務局の方も何人かいるので、作業に来れる人が少

ないのではと思っていました。実際京急は、金沢文庫までは普通にこれたようでしたが、文庫から

三崎口方面への電車は、通ってはいたようですが、午後の早い時間が特に少なかったようです。ま

た、JRで横須賀線田浦駅からバスで船越教会まで来た人も、逗子で30分間待たなけばならなかっ

たということでした。それでも私を含めて5人が何とか集まり、5時過ぎには作業を終えることがで

きました。

 今日は、「黙想と祈りの夕べ通信(278)」復刻版を掲載します。


      黙想と祈りの夕べ通信(278[-17]2005・2.23発行)復刻版


 先週金曜日と今日とお年寄りの方をお訪ねしてきました。先週金曜日にはK・Fさんが入所して

いる民間の少人数(20名くらいか?)のホームに行きました。実はその同じホームにS・Tさん

も入所されたのです。FさんとTさんは母娘の関係です。年は103歳と90歳ですから、Tさんは先

妻の子どもということになります。それでも母娘が一つのホームに入所するというケースはめずら

しいのではないでしょうか。Tさんはご子息の家族と生活していました。お連れ合いは医者をして

おられ、大分前に召されました。それからしばらくは一人暮らしをしていましたが、古い家を建て

替えてご子息の家族と一緒に生活するようになりました。そうなってから8,9年が経つと思いま

す。ご子息の家族は夫婦と一人娘の3人です。しかし官庁に勤めているご子息は京都や名古屋に単

身赴任で長く行っていて、家を空けることが多いので、普段はTさんとの3人での生活です。経済

的にも自分のいる部屋も確保されていて、環境的には申し分ないと思われるのですが、年を重ねて

来るに従って、家での生活が不安になってきたのが、ご本人からFさんのいるホームに入りたいと

言われて、入所されたというのです。訪問したときに、Tさんの部屋でお二人とお会いしました

が、頭の横のベットの上にある携帯用のベルをつかんで、これで呼ぶとすぐ介護の方が来てくれる

とおっしゃっていました。また今日はK・Yさんをホームに訪ねました。足の大腿部を骨折してか

ら病院から退院後ホームでの車椅子の生活が続いていますが、歩くことはまだ無理ですが、お元気

です。ベットの横にある小さな机には昔ご自分が書いた三冊の家庭科の技術の著書が置いてありま

した。そして、大分事例が古くなっているので、書き換えたいと思っているが、なかなか集中でき

なくて、と言うのです。ホームの生活は時間はたっぷりあるのだけれども、書斎はないし自分の時

間が作れないと。妻はほとんど寝たきりで別のホームにいるので、自分だけ娘の家の近くにアパー

トを借りてもらって、そこで生活するように考えていると。今回改めてお年寄りには一人一人の個

性と固有の願望があり、それぞれの思いを受け止めるためには、本当に豊かな社会でなければと思

わされました。高齢化社会と一口に言いますが、大変難しい課題を抱えているとつくづくと思わさ

れました。

 上記の私の発言に続いて一人の方からの発言がありました。神奈川教区性差別特別委員会の委員

を2年ほどしていて、第33(18)回、第34(19)回教団総会で教団性差別特別委員会の廃止と再設置の

否決を経験した。1月30日―31日に「再設置をめざす会」の全国会議である反省会(解散会?)が横

浜である。教団総会2回の傍聴、教区常置委員会2回の陪席を経験して、どちらも前向きな建設的な

議論がなく、反対のための反対の発言が多い。教区の常置委員会で按手、准允志願者の面接で志願

者に常置委員の一人が教勢減退の教会の宣教についてどう考えるか質問していた。そんな質問をす

るよりも、常置委員会で真剣な議論をしてもらいたい。常置委員は神奈川教区百数教会から選ばれ

た十数名で、常置委員会は大切な会である。各委員会の報告へのねぎらいもなく、ただ終わるのを

待つという姿勢が見えて、大変消極的な感じを受ける。無気力感がみなぎっている。私自身性差別

特別委員会が常置委員会へ要望を出しても、通らないだろうとあきらめの無力感に囚われ易い。今

回は性差別特別委員会からの女性教職2名の推薦議員の提案が承認された。前向きに提案して、そ

れが通ってよかった。これからも前向きにいきたい。友人からのメールでバプテストの総会で性差

別特別委員会が承認され、しかも問題提起者がその委員に選ばれるという報告があった。セキュシ

ュアル・マイノリティーのことも課題にするというのである。1月30-31日の全国集会は解散集会だ

と思っていたが、それではいけない。前向きに取り組んでいくことの大切を、友人のメールから教

えられた。今の社会、前向きになれないことが多いが、希望をもって歩んでいきたい。

 別の方から、サウジアラビアに仕事で行っていた息子が、予定より一日早く無事に帰ってきた。

今回は息子が出かけるとき、いつもと違うざわつく気持ちで送り出したので、心配していたのだ。

帰ってきた息子は何も話さないが、出かける前と同じ状態なので安心している。神様の守りを感謝

した。